【イスラム国】バルセロナでの「テロ事件」実行犯をスペイン人ジハード戦士が称賛、スペインの「十字軍」に警告を送るメッセージ動画

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2017年8月24日(日本時間)、イスラム国(IS)カイル県(シリアのデリゾール)広報部から、バルセロナでの自動車を人ごみに突っ込ませた「テロ事件」について、実行犯を讃える内容の宣伝動画が配信された。動画には、スペイン出身と見られるイスラム国のジハード戦士たち(スペイン語話者)が登場し、次のとおりメッセージを送る。

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「イスラム国へ移住できなくとも、ジハードに国境はない。あなたたち(イスラム教徒)が居る場所でジハードをすれば、アラーが天国に受け入れてくださるだろう」

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「バルセロナでの攻撃を行った私たちの同志をアラーが天国に受け入れてくださいますように」

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「十字軍どもよ、お前たちとの戦いは最後の審判の日まで続く」

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「(イスラム国との)戦争をやめろ。十字軍連合から離脱せよ。さもなくば、われらはお前たちが安全と安心を夢見ることを許さないだろう」

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「スペインの十字軍どもに告ぐ。異端尋問の時代(15世紀)にお前たちの手によって流されたイスラム教徒の血のことを、われらは忘れない。われらの殉教者たちのため、そしてイスラム国のイスラム教徒たちに対してお前たちが犯した罪に対し、われらは復讐する。アンダルス(イベリア半島)はかつてのように、カリフの治めるイスラムの家に戻るだろう」

【イスラム国】ロシア中西部スルグトでの刃物による「テロ」 実行犯からのメッセージ動画を公開

 Blood For Blood

 AFP通信によると、ロシア中西部スルグト(Surgut)で8月19日午前、黒色の衣服に目出し帽をかぶった男が通行人らを次々と刃物で襲い、7人が負傷した。男は現場で警官に射殺されたと報じている。

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この事件について、イスラム国(IS)系メディアの「アマーク通信」は、19日付速報バナー画像を配信し、「ロシアの都市スルグトでの攻撃を行った者は、イスラム国の戦士である」と報じて「事実上の犯行声明」を出した。一方、ロシア治安当局は、「犯人は精神疾患を抱えていた」などとして、テロの可能性は低いと主張していた(NHKがこの事件について一切報じていないのは、ロシア当局の発表を重視しているためと見られる)。

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こうした中、非公式でありながらイスラム国(IS)の宣伝活動を行っている「フラート・メディア」から、実行犯とされるロシア語話者の男によるメッセージ動画『スルグト、血には血を』が配信された。なお、動画の冒頭には、「ハッターブ・ルーシ」と称するロシア語話者の少年兵による捕虜の処刑シーンがあるため、当ブログでのリンクの掲載は控える(「フラート・メディア」の動画を紹介しているSNSアカウントは、ジハーディスト・ウオッチャーの間では広く知られているので、その筋の方であれば見つけることは容易であろう)。

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アマーク通信ロシア語版の速報バナー画像

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実行犯の氏名を「マスウード・スルグーティ」としている。

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実行犯の男は動画の冒頭でバグダディIS指導者に忠誠を誓う

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「不信心者の国」から飛び立つ戦闘機が、多くのイスラム教徒を連日殺害しているとして、イスラム国への移住が叶わないイスラム教徒に向けて、銃がなくとも刃物により不信心者に対する攻撃を行うよう呼びかけている。

【イスラム国】スペイン2か所での「テロ事件」に関する公式声明

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NHKの報道によると、スペイン北東部バルセロナの中心部で17日、車が人混みに突っ込み、外国人観光客を含む13人が死亡、120人がけがをしたほか、バルセロナから南西におよそ120キロ離れた海沿いの町、カンブリスでも男5人が乗った乗用車が歩行者を次々とはねて1人が死亡、警察官を含む6人がけがをした。

この2つの事件について、イスラム国(IS)から公式の「犯行声明」の画像が配信された。「スペインでのカリフ国の戦士たちによる攻撃で120人超の十字軍市民及びユダヤ教徒が死傷」と題する声明では、事件は2つのグループに分かれたジハード戦士たちにより同時に行われたとしている。

なお、NHKによると、「一連の事件に先立つ16日夜には、バルセロナからおよそ200キロ離れた町の住宅で大きな爆発があり、警察では、犯行グループが製造していた爆発物が何らかの原因で爆発し、メンバーが犯行を急いだ可能性もあると見ている」と報じている。

多数の人物が関与している作戦の規模の割には、「実行犯」の画像やメッセージ動画などは今のところ配信されてない。爆発物を用いた大規模な作戦の準備段階で失敗し、車による突っ込みという、本来は「ローン・ウルフ」型の犯行として行われる容易な作戦に急遽切り替えた可能性がある。

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スペインでの攻撃に関するイスラム国からの声明の英語版

イスラム国系メディア「アマーク通信」バルセロナでの「テロ事件」の「犯行声明」

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NHKによると、スペインのバルセロナで日本時間の18日未明、観光客でにぎわう中心部の通りに車が突っ込み、13人が死亡、およそ100人がけがをした。警察はテロ事件と断定して、現場から逃げた男の行方を捜査中と報じている。

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一方、イスラム国系メディアの「アマク通信」は2017年8月17日付の速報バナー画像で、ISとしての「事実上の犯行声明」を伝えた。「アマーク通信のセキュリティ筋によると、バルセロナにおける攻撃の実行者たちはイスラム国の戦士たちであり、(対IS)有志連合の国々を標的にせよという呼びかけに応じて作戦を実施した」と簡潔に伝えている。

マリ北部を拠点とするアルカイダ系組織が外国人の人質6人の動画を公開

和訳:正しい等式
公開:2016年7月2日
組織:イスラムとムスリムの支援集団(Nusrat al-Islam Wal Muslimeen) 
出所:アルイッザ・プロダクション
音声:英語、スペイン語、フランス語(アラビア語字幕付)
尺長:16分49秒

【キャプション】
アフリカのマリ北部アザワド地方を拠点とするアルカイダ系組織「イスラムとムスリムの支援集団」によって拘束されている、男性3人と女性3人の計6人の外国人人質に関する動画。人質の国籍は、南アフリカ、オーストラリア、ルーマニア、スイス、コロンビア、フランスである。「イスラムとムスリムの支援集団」については、当ブログの過去記事を参照。

【サウンドバイト】
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動画後半の人質の家族へ向けられたメッセージでは、「問題解決のための真剣な交渉は未だ行われていない」とする一方、「ジハード戦士との交渉は有効」であり、「この問題を処理するための隠された手」の存在を指摘している。その証拠として、過去に釈放されたフランス人の人質のケースを上げている。
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