2014年09月

「イスラム国」がシリア北部アレッポ県の都市バーブにおける空爆の被害をレポート

動画ナンバー:041
アラビア語題名: قصف التحالف الصليبي على مدينة الباب
題名の和訳:『十字軍同盟(※アメリカなど)によるバーブ市に対する空爆 ヒジュラ歴1435年ズーヒッジャ月3日(※2014年9月27日)』
公開日:2014年9月29日
組織名:イスラム国
情報源:アレッポ県メディア・オフィス(イスラム国傘下)
 

【当ブログ管理人のコメント】
↓ガレキで体が半分埋もれてしまった生存者を助け出すシーンが生々しいと思います。
(TC 1:55辺りからです)
あ


「イスラム国」により拘束中の英国人ジョン・カントリー氏の動画 続編「エピソード2」公開 

動画ナンバー:040 (※017 026の続編)
英語題名:Lend Me Your Ears Episode 2- أعيروني سمعكم
公開日:2014年9月30日
組織名:イスラム国
情報源:フルカーン・メディア

【動画の内容】
 「イスラム国」により拘束されている英国人ジャーナリストのジョン・カントリー氏が、アメリカをはじめとする国々の対「イスラム国」戦争について、これまでに報じられた米政権の要人らの発言を引用しつつ、その戦略の矛盾や一貫性の欠如を批判していく。

今回は、オバマ大統領が9・11事件13周年に合わせて発表したイスラム国に対する「戦略」を取り上げ、何らサプライズはなかったと嘲る。米軍として「空爆のみを行う」一方、地上作戦は未だに設立されてもいない「イラク国家警護隊」や、「統率を欠き腐敗しており機能していない」と米政府要人自身が認める「自由シリア軍」に任せるという、その荒唐無稽ぶりを指摘する。

【追記】
動画の宣伝には、下のバナーが使用されており、これに基づけば「エピソード7」まで続編があるようです。
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「ヌスラ戦線」、アメリカ及び有志国の空爆によるシリア市民の被害をレポート

動画ナンバー:039
アラビア語題名: من اثار القصف الصليبي على أهلنا السنة في كفردريان بريف إدلب
題名の和訳:『十字軍がイドリブ県郊外のクファルダルヤンを空爆したことによるスンニ派住民の被害』
公開日:2014年9月29日
組織名:ヌスラ戦線(シリア反体制派・アルカイダ系組織)
情報源:マナーラ・バイダー特派員ネットワーク

【動画の内容】

シリア北部イドリブ県郊外のクファルダルヤン村で、アメリカ及び有志国の軍用機の空爆を受けたとされる場所からレポート

 

(青い縞シャツの特派員)
 
午前3時半に欧米の同盟軍機が、北部のトルコ国境に近いイドリブ県郊外のクファルダルヤン村を空爆した。ミサイルは5発でアメリカ製だった。この攻撃で女性や子どもを含む多くの犠牲者が出た(死亡者の氏名を紹介)。更に村の外れでも、軍用機から4発のミサイル攻撃を受けて、死傷者が出ている。

 

(白い服の住民の男性)

午前3時半、大きな爆発音が聞こえた。家の床や壁が大きく揺れた。近所の難民が住んでいる家が破壊され助けに行ったが、残念ながら2人とも遺体で見つかった。アサド政権に追われて難民となってここに来て、今度はアメリカにやられた。それでも我々は立ち向かっていく。この村を見てくれ、武器も何もないのにすべて破壊されてしまった。
 


「イスラム国」に対するアメリカ及び有志国の空爆をシリア市民が非難 東部デリゾール県の街マヤディーンで夜間デモ

動画ナンバー:038
アラビア語題名: خروج أهالي الميادين تنديدا بالتحالف الصليبي
題名の和訳:『十字軍同盟を非難するマヤディーン市民による街頭デモ』
公開日:2014年9月28日
組織名:イスラム国
情報源:カイル県(※東部デリゾール県)メディア・オフィス

 【動画の内容】
シリア東部デリゾール県の街マヤディーンで、対シリア空爆を行ったアメリカを始めとする有志国を非難する市民のデモをレポート

TC (アラビア語音声を和訳)
0:23 少年 「アメリカにNo! サウジアラビアにNo!」
0:30 少年 「イスラム・カリフ国を支持する!」
0:38 (SE)

(車の運転手の男にインタビュー)
1:19 「アラーの助けで『イスラム国』は存続する。米国とその同盟国に攻撃されてもだ」

(頭巾をかぶった男にインタビュー)
1:30 「サルール一族(※似非ムスリムへの蔑称、サウジアラビア王家)よ、
アラブの指導者よ、そしてアメリカとその同盟国よ」
「預言者ムハンマドはかつてこう仰られた」
『クライシュ族の者どもよ、私と同じ魂の者が、その手でお前たちを殺しに来た』
「サルール一族、アメリカ、ヨーロッパ、アラブの指導者よ、お前たちが殺される番だ」
1:51 「お前たちも男なら、地上で戦ってみろ!我らにはアラーがいる。奴らにはいない!」


シリア反体制派のアルカイダ系組織「ヌスラ戦線」のアブムハンマド・ジュラーニ指導者 対シリア空爆を行う有志国連合に関して声明

動画ナンバー:037
アラビア語題名: لأهل الوفاء يهون العطاء
公開日:2014年9月28日
組織名:ヌスラ戦線(※シリア反体制派のアルカイダ系組織)
情報源:マナーラ・バイダー特派員ネットワーク


【声明の主要部分の抜粋と和訳】

(タイムコード06:30~)

欧米諸国の国民よ、思い出すがいい。イスラム教徒に対する戦争を選んだ諸君らの指導者は何と愚かだったことか。かつてアメリカのブッシュは、アフガニスタンのタリバン政権崩壊を祝った。ところがその10年後、オバマは米国民に「タリバンとは交渉するから安心だ」などと言うありさまだ。それまで拠点をアフガニスタンに限られていたアルカイダは攻撃されて以降、パキスタン、イエメン、ソマリア、アルジェリア、イラクへと拡散し、シリアにも拠点を持った。遂にはインド亜大陸での支部設立に至った。そしてジハード戦士たちの戦いは続いている。(中略)では、今回のアメリカによるシリア侵略はどういう結果をもたらすのか。戦争をけしかけた欧米諸国は、間違いなく敗北する。そして痛みは伴うが最後には我らの利益となるだろう。

(タイムコード 7:56)
欧米諸国はシリアに対する戦争を仕掛けたことで、莫大な代償を払う事になり、100年は後退するだろう。 

【イスラム国】バーレーン人戦闘員4人がスンナ派国民にメッセージ


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動画ナンバー:036

題名: رسالة إلى أهل البحرين 
和訳:『バーレーンの人々にメッセージ』
公開日:2014年9月28日

組織:イスラム国(IS、旧ISIL又はISIS)
出所:イウティサーム・メディア(イスラム国公式)
言語:アラビア語

 【動画の内容】
イスラム国のバーレーン人戦闘員4人が、バーレーンのスンナ派国民に向けてメッセージを送る。
アメリカの軍事作戦に協力するハマド国王の政権を批判し、イスラム国への移住とジハードへの参加を呼びかけるもの。なお、1人目にはバーレーンの元内務省将校とされる人物が登場し、バーレーンの米軍の基地を防衛する政府軍を非難している。

【イスラム国】外国人戦闘員が二度と母国には帰らずジハードを戦い抜くと宣誓…パスポートを破り捨て焼却

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動画ナンバー:035
アラビア語題名:هُوَ سَمَّاكُمُ الْمُسْلِمينَ 『彼(アラー)は汝らをムスリムと名付けられた』
公開日:2014年4月13日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIL又はISIS)
情報源:フルカーン・メディア(イスラム国公式)
【内容】 
世界各国から「イスラム国」に参加するためにやって来た外国人戦闘員たちが、最早母国に帰るつもりはないことを示すため、ジハードを戦い抜くことを宣言しつつ、次々とパスポートを破り捨て、燃やしていく。


↓TC1:30~
a

↓TC3:15~
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↓TC4:00~
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TC4:50~
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「イスラム国」により処刑されたと報じられたサミーラ・ヌアイミが所属するUAEの大学と家族が報道機関に抗議、誤報の撤回を要求

※このエントリは、所謂「イスラム過激派」の声明に関するものではありませんが、「イスラム国」をめぐる情報戦という観点で興味深いので、取り上げたいと思います。

動画ナンバー: 034 (032の続報、他にも関連記事あり)
アラビア語題名: أول ظهور لـ«سميرة النعيمي» التي زعمت وسائل الإعلام أن داعش أعدمتها
題名の和訳:『イスラム国により処刑されたと報じられたサミーラ・ヌアイミが登場する動画を初公開』

公開日:2014年9月27日
情報源:イスラム・ポストツイッター公式アカウント(※イスラム国やその他の「過激派組織」とは無関係)
※当ブログに関連のエントリ(動画ナンバー032)あり

【動画の内容】
(冒頭、テキストでサミーラ・ヌアイミが所属するUAEの大学から声明、以下、アラビア語を和訳)
『サミーラ・ヌアイミ先生が死亡したという嘘が広められ、アラブ諸国や欧米の報道機関がこの誤報を執拗に報じたため、彼女及びその家族は甚大なる被害を受けた。そのため、我々は「マルハバン・サーア」という番組の映像を公開することを決めた。この映像は、サミーラ先生が先週番組にゲストとして出演した際のものである。我々は各報道機関に対し、正確な報道に努め、今回の報道が誤報であったことを報じるよう要求する。更に、サミーラ先生を政治的な問題に巻き込まないことを求める。教育発展大学より』

(中盤、アブダビの放送局の番組に、教育専門家として出演しインタビューを受けるサミーラ・ヌアイミ氏の映像)

(TC1:14で肩書きのテロップ『サミーラ・ヌアイミ 教育発展大学の教育専門家』)

(終わりに再びテキストで、サミーラ・ヌアイミ氏が所属するUAEの大学から声明)
『親愛なるサミーラ・ヌアイミ先生の名の下に、我らことアラブ首長国連邦・教育発展大学職員一同は、サミーラ先生の死亡を報じた報道機関に対し次のとおり要求する。この件については明らかな誤報であったということを報じ、サミーラ先生は一切の政治的な打算や各勢力の紛争とは無関係であることを報じること。当該機関がサミーラ先生を今回の誤報に巻き込むことを止めようとしない場合、我々は必要な法的措置を取る権利を有している。 アラブ首長国連邦 教育発展大学』


・以下、参考のため、MSN産経ニュースの報道を引用しておきます。

拷問5日…その後、女性弁護士を公開処刑 イスラム国

2014.9.26 09:18 テロ

 【カイロ=大内清】国連イラク支援団(UNAMI)は25日、イラクの人権活動家で弁護士の女性がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拷問を受けた末に「背教」の罪で公開処刑されたと発表し、イスラム国を強く非難した。

 処刑されたのは、6月からイスラム国の制圧下にあるイラク北部モスルを拠点に活動していたサミーラ・ヌアイミ氏。

 UNAMIなどによると同氏は今月17日、イスラム国が文化的に価値のある宗教施設を破壊しているのをフェイスブック上で批判したとして、イスラム国に拘束された。イスラム国は、モスルに設置した「シャリーア(イスラム法)法廷」で同氏を「背教者」と断罪し、5日間にわたって拷問した後、公の場で処刑したという。

 一般的にイスラム教では偶像崇拝や改宗などの背教行為は最大の罪とされる。だが、イスラム国などのジハード(聖戦)主義勢力には、自分たちのイスラム理解に沿わない者を一方的に背教者とみなして攻撃対象とする傾向が強い。

 

「イスラム国」、シリア東部ラッカでの米軍の空爆による被害と憤る市民の声をレポート



動画ナンバー:033
アラビア語題名:أضرار المسلمين من الصواريخ الأمريكية 『アメリカのミサイルがイスラム教徒に及ぼした被害』
公開日:2014年9月27日
組織名:イスラム国
情報源:ラッカ県メディア・オフィス(イスラム国傘下)
【内容】
・冒頭より、空爆により破壊された街の様子を紹介。米軍のミサイルらしき残骸も。
・住民へのインタビュー(タイムコード01:16から)
『携帯電話の通信塔の方角から米軍機がやってきて、商店街を攻撃した。幸いけが人はなく、物的な損害だけで済んだ。』
(問:敵に対して何かメッセージは?)
『全く犯罪としか言いようがない。ここには貧しく疲弊した住民しかいない。さびれた古い市場だ。湾岸諸国までもがなぜ空爆するのか。このメッセージを世界に広めてくれ』
 
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「イスラム国」によるイラク人女性弁護士の殺害は誤報の疑い。『サミーラ・ヌアイミはアラブ首長国連邦の教育専門家』 国連のイラク特別代表は殺害に非難声明も

※このエントリは、所謂「イスラム過激派」の声明に関するものではありませんが、「イスラム国」をめぐる情報戦という観点で興味深いので、取り上げたいと思います。

動画ナンバー: 032 (※続編034のほか関連記事あり「サミーラ・ヌアイミの所属大学が誤報撤回を要求」)
アラビア語題名: حقيقة تعذيب وإعدام المحامية سميرة النعيمي على يد داعش في الموصل 『モスルでイスラム国が女性弁護士サミーラ・ヌアイミを拷問し殺害したという事件の真相』
公開日:2014年9月24日
情報源:イスラム・ポスト(※イスラム国やその他の「過激派組織」とは無関係)


【内容】
イラクの著名な女性人権派弁護士の「サミーラ・ヌアイミ」氏が、イスラム国に拷問され殺害されたという報道について、情報の信憑性に疑問を呈する。

・「著名な女性弁護士」という割には、インターネットで検索しても殺害されたニュースばかりが目立ち、生前の活動に関する情報が見当たらない。
・遺族に対し弔問と葬儀を行うことを、「イスラム国」が禁止したとされているが、イラクの伝統的なスンニ派部族社会では考えられない。遺族側が従うことはありえない。
・これほどの事件なのに、ロイター、アルジャジーラ、アルアラビーヤなど、主要なメディアは無視している。
・こうした疑問から、更に調査した結果、このサミーラ・ヌアイミという女性はイラク人ではなく、アラブ首長国連邦(UAE)の教育専門家だということが判明した。
2014年8月30日付のUAE有力紙に、ヌアイミ氏は教育専門家として「消費社会の未来と教育が果たすべきこと」と題するコラムを執筆しており、今回殺害されたとされる女性の写真と全く同じ写真が使用されている。
2014年9月20日付の別のUAE紙にも、ヌアイミ氏がUAEの大学の教育専門家としてコメントしている記事が掲載されており、やはり殺害報道と全くおなじプロフィール写真が使用されている。

(※国連のイラク担当特使Nikolay Mladenov氏は、2014年9月25日に「イスラム国」がモスルでイラク人女性弁護士サミーラ・ヌアイミを殺害したとして、公式に非難声明を出している。)

↓参考までに、時事通信の関連報道の引用です。
 【ニューヨーク時事】国連事務総長のムラデノフ特別代表(イラク担当)は25日声明を出し、イラクの著名な女性弁護士で人権活動家のサミーラ・ヌアイミさんが、イスラム過激組織「イスラム国」に公開処刑されたことを明らかにし、「おぞましい犯罪だ」と非難した。
 声明などによると、ヌアイミさんはイスラム国がイラク北部のモスルにあるモスク(イスラム教礼拝所)や廟(びょう)を破壊したとしてフェイスブックで批判した。イスラム国のグループは17日、ヌアイミさんをモスルの自宅から拉致。宗教法廷で「背教罪」による有罪判決を下した後、拷問を加えた末に、今週、銃殺刑にしたという。(2014/09/26-07:46)



【イスラム国】宗教警察「ヒスバ」の活動を紹介

↓画像をクリックして英語字幕付き動画を再生又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

動画ナンバー:031
アラビア語題名:خير أمة 『より良き社会』
公開日:2014年5月28日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
制作:フルカーン・メディア(イスラム国公式)

【動画の内容】
旧シリア領内のイスラム国が支配する地域で活動する宗教的な警察組織『ヒスバ』の活動に関する宣伝動画


※画像をクリックしてオリジナル動画(英語字幕なし、アラビア語音声)を再生又はダウンロード


↓ 金曜日の礼拝の時刻には、『ヒスバ』のメンバーが街を巡回し、商店を閉め礼拝に行くよう指導
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 ↑かつて金曜でも賑わっていた市場は、撤退した指導で礼拝の時間帯には誰もいなくなった。

↓肌の露出が多い女性用の服を、店頭のショーウィンドウに飾ることは禁止
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↓まじない、呪術の類は禁止され、お守りや願掛け、関連の書籍は摘発の対象になる
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↓シリア北部の都市マンビジの『イスラム警察署』の建物
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 ↓タバコも取締りの対象になっている
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同じイスラム教でも異なる宗派の霊廟などは破壊される 
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「イスラム国」の支配下地区における生活の一端が垣間見える出色のレポートである。
↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
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【イスラム国】故アブオサーマ・マグリビ司令官への追悼動画

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↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード

動画ナンバー:030

アラビア語題名:رثاء القائد أبو اسامة المغربي تقبله الله
(故アブオサーマ・マグリビ司令官への哀悼)

公開日:2014年4月3日
組織名:イスラム国
情報源:フルカーン・メディア

【動画の概要】
「イスラム国」の幹部、アブオサーマ・マグリビを追悼する広報動画。生前のマグリビの発言や活躍の紹介、戦友たちによる回想が主な内容。 (※報道によると、マグリビは
2014年の3月、アルカイダ系ジハード主義組織「ヌスラ戦線」によって殺害された。)

↓新たに開発したという手製の爆弾を、マグリビが試しに投げてみるシーンが印象的。
動画冒頭より6分29秒あたりから
写真
写真2
↑小さな瓶が燃え上がる。戦闘には、あらゆるものを工夫して駆使している

↓更に動画では、「イスラム国」のチェチェン人
幹部、オマル・シシャーニが登場。omar shishani
↑若干たどたどしいが、アラビア語を話している(アラビア語の字幕がつけられている)。

アメリカによる激しい空爆の中、「イスラム国」はシリア・トルコ国境の要衝へ向けクルド人部隊に攻勢 空爆を避けるため車両を使用せず分散して進軍か

動画ナンバー:029
アラビア語題名: تقدم مقاتلي الدولة الإسلامية نحوعين_العرب و سيطرتهم على تلة السيرياتل و القرى المحيطة بها
題名の和訳:「イスラム国」戦闘員、アイン・アラブ(※シリア・トルコ国境の要衝)へ向け攻勢、テル・シリアテルなどの周辺の村を制圧」
公開日:2014年9月23日
組織名:「イスラム国」
情報源:
『アマーク通信社』 フェイスブック公式ページ(「イスラム国」系)

※『アマーク通信社』がYoutubeにアップしている動画。
※【当ブログ管理人によるコメント】
↓アメリカおよび連合軍による空爆を受けて、イスラム国は巧みに戦術を変えている。
写真 (1)
↑動画のワンシーン。空爆の標的となることを避けるためか、敢えて車両を使わずに分散して進軍している。

※アマーク通信について
アウマーク通信公式サイト

イスラム国の広報部門には、重要な声明や動画を発出する「フルカーン・メディア」や「アルハヤト・メディア・センター」のような直属の機関のほか、公式ラジオ放送「アルバヤン」、各県の「広報部」のようなローカルな広報機関のほか、「独立系」の体裁を保っている広報媒体があり、その一つとして代表的なものが「アマーク通信」である。

「アマーク」とは、世界の終末の前に行われる、イスラム教徒とキリスト教徒の最終決戦が行われる場所として、「ダービク」とともに知られているシリア北部の地名である(この伝承は、預言者ムハンマドの言行録「ハディース」の一つとして記されている)。

「アマーク通信」はこれまで各地の戦闘やイスラム国における暮らしの様子を、イスラム国側の視点で最前線から伝えてきた。

こうした映像は、イスラム国の了解なしには撮影し得ないことから、「独立系」というのは形式に過ぎないと見なされ、「イスラム国の傘下組織」として一般に扱われている。そのため、残虐な処刑シーンや、プロパガンダ的な主張はなく、淡々と戦場の様子を伝えている動画であっても、ネット上にアップされた素材は削除の対象となっている。その内容を問わず、発信元に対する憶測だけで一律削除される状況を前に、イスラム国の支持者たちの間では、欧米の「言論・報道の自由」が、如何にまやかしに過ぎないかの証左としている。

 

「イスラム国」のカザフスタン人戦闘員たちからメッセージ 『アラーに誠実な者たち』

動画ナンバー:028
英語題名:Those Who Were Truthful With Allah 『アラーに誠実な者たち』
公開日:2014年7月15日
組織名:イスラム国
情報源:ハヤート・メディア 
↓画像をクリックして動画を視聴↓
写真

【概要】
カザフスタンからイスラム国に参加した戦闘員たちからのメッセージ。母国のカザフスタンの人々に向けて、ジハードのためにイスラム国への参加を呼び掛けている。最後に、この動画の撮影からまもなく、4人が戦闘により「殉教」したとしている。
↓画像をクリックして動画を視聴↓
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【声明の和訳】「アルジェリアのカリフの兵団」、人質を殺害した映像を公開

以下、「アルジェリアのカリフの兵団(※カリフの兵士とも)」の覆面戦士の声明(動画ナンバー027)を紹介します。(※アラビア語を和訳したもの)

慈悲深いアラーの名において…
 

犯罪国家のフランスよ、イスラム教徒の敵よ、お前たちは我らに新たな装いで現れた。

マリのイスラム教徒を攻撃しただけではない。アルジェリアでも攻撃した。

破壊の限りを尽くし、イスラム教徒との戦争を行った。

ヒジャブを禁じ、退廃を広めた。イスラム教徒を殺し、弱者を路頭に迷わせた。
 

そして今度はシャリーア(イスラム法)の適用を妨害し、ハッド(イスラムの刑罰)を認めず、イスラムの教えを成就させまいとする。それが目的で、(フランスは)テロを口実に今回の十字軍の戦争に加わった。
 

アルジェリアのカリフ兵団は、この汚いフランス人の不信心者を殺して、至高のアラーに近づく。

それはアラーの勝利であり、アルジェリアでの侵略に対する報復である。そして、カリフが率いる「イスラム国」に支持と敬意を表する。
 

十字軍のフランスよ、これが猶予期間が過ぎたことの結果だ。邪悪なHervé Gourdelを救う見返りに、イスラム国に対する攻撃の停止を求めていた。
 

アラーは仰られた。『聖月が過ぎたならば、多神教徒を見つけ次第殺すか、捕えて拘禁するか、計略を以て待ち伏せよ』(※コーラン『改悛章5』)
 

アラーは仰られた。『彼らと戦え、アラーは汝らの手により彼らを罰する。汝らを助けて信者たちを癒される。アラーは彼らの心中から怒りを除き、悔い改める者は許される。』(※コーラン『改悛章14-15』)
 

フランス国民よ、お前たちの血は(オランド)大統領にとっては安いものだ。当のお前たちも、イラク、シリアなどの国々でイスラム教徒の女性や子どもを流血させたのだ。その代償としてのお前たちの血など安いものだ。
 

偉大な英雄のアブバクル・バグダディ師よ、我らの指導者よ、高貴なイスラム教徒の長よ、

イスラム教徒のカリフよ、貴方に幸あれ。
 

我らは貴方の兵士として、襲い来るものと戦い、和解を望むものとは和解する。

アラーよ、アメリカ、フランスなどの背教者に対し我ら勝利を与えたまえ。

オランド(大統領)よ、我らはカリフの旗を掲げると約束しよう。

これはイラクとシリアの同胞のための報復である。『真の力はアラーと使徒にある。しかし似非信者にはそれが分からない』(以上) 

 

「アルジェリアのカリフの兵団」、フランス人の人質を殺害した映像を公開

写真

動画ナンバー:027 (021の続報)
アラビア語題名:رسالةِ بالدم إلى الحكومة الفرنسية
題名の和訳:フランス政府に血のメッセージ
公開日:2014年9月25日
組織名:アルジェリアのカリフ兵団(※(「カリフの兵士」とも)
情報源:ファイル共有サイト「gulfup」

「アルジェリアのカリフの兵団」の覆面戦士の声明(※アラビア語を和訳したもの)

慈悲深いアラーの名において…
 

犯罪国家のフランスよ、イスラム教徒の敵よ、お前たちは我らに新たな装いで現れた。

マリのイスラム教徒を攻撃しただけではない。アルジェリアでも攻撃した。

破壊の限りを尽くし、イスラム教徒との戦争を行った。

ヒジャブを禁じ、退廃を広めた。イスラム教徒を殺し、弱者を路頭に迷わせた。
 

そして今度はシャリーア(イスラム法)の適用を妨害し、ハッド(イスラムの刑罰)を認めず、イスラムの教えを成就させまいとする。それが目的で、(フランスは)テロを口実に今回の十字軍の戦争に加わった。
 

アルジェリアのカリフ兵団は、この汚いフランス人の不信心者を殺して、至高のアラーに近づく。

それはアラーの勝利であり、アルジェリアでの侵略に対する報復である。そして、カリフが率いる「イスラム国」に支持と敬意を表する。
 

十字軍のフランスよ、これが猶予期間が過ぎたことの結果だ。邪悪なHervé Gourdelを救う見返りに、イスラム国に対する攻撃の停止を求めていた。
 

アラーは仰られた。『聖月が過ぎたならば、多神教徒を見つけ次第殺すか、捕えて拘禁するか、計略を以て待ち伏せよ』(※コーラン『改悛章5』)
 

アラーは仰られた。『彼らと戦え、アラーは汝らの手により彼らを罰する。汝らを助けて信者たちを癒される。アラーは彼らの心中から怒りを除き、悔い改める者は許される。』(※コーラン『改悛章1415』)
 

フランス国民よ、お前たちの血は(オランド)大統領にとっては安いものだ。当のお前たちも、イラク、シリアなどの国々でイスラム教徒の女性や子どもを流血させたのだ。その代償としてのお前たちの血など安いものだ。
 

偉大な英雄のアブバクル・バグダディ師よ、我らの指導者よ、高貴なイスラム教徒の長よ、

イスラム教徒のカリフよ、貴方に幸あれ。
 

我らは貴方の兵士として、襲い来るものと戦い、和解を望むものとは和解する。

アラーよ、アメリカ、フランスなどの背教者に対し我ら勝利を与えたまえ。

オランド(大統領)よ、我らはカリフの旗を掲げると約束しよう。

これはイラクとシリアの同胞のための報復である。『真の力はアラーと使徒にある。しかし似非信者にはそれが分からない』(以上) 

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【速報】「アルジェリアのカリフの兵団」 拘束したフランス人の人質を殺害か

※日本時間25日0時ごろ、ファイル共有サイトで関連動画が公開されました。
後に追記します。 (※動画ナンバー027参照) 

「イスラム国」により拘束中の英国人ジョン・カントリー氏の動画 『Lend Me Your Ears Episode 1』 イスラム過激派に対する米国の戦略の一貫性のなさと混乱ぶりを指摘 続編も予告



動画ナンバー:026 (※関連動画 017 040
英語題名:Lend Me Your Ears Episode 1- أعيروني سمعكم
公開日:2014年9月26日
組織名:イスラム国
情報源:フルカーン・メディア

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「イスラム国」、米連合軍の空爆に対する一般市民の反応をレポート 『ラッカはアメリカの空爆に立ち向かう』



動画ナンバー:025
アラビア語題名:الرقة تتحدى القصف الامريكي
題名の和訳:『ラッカはアメリカの空爆に立ち向かう』
公開日:2014年9月24日
組織名:イスラム国(IS 旧ISIS またはISIL)
情報源:ラッカ県メディア・オフィス(イスラム国傘下)

【内容】
・アメリカの空爆を受けたラッカ県の町の様子を紹介(おそらくラッカ市か)。「被害は小さい」として、生活は普段通りであることを強調
 

・市民にインタビュー
 

市民1「ラッカで朝5時に空爆があった。米軍機によるものだ。アラーよ天罰を下したまえ。湾岸諸国の軍機もだ。被害は小さい。生活は普段通りだ」
 

兵士 「アメリカの(無人)飛行機が通信塔に激突した。これもアラーのおかげだ。生活は平常どおりだ。住民も慣れている。だれもアメリカやどこの国をも恐れていない。我々は立ち向かう。米軍が率いる十字軍連合は失敗する。イスラム国は残り、拡大する」
 

市民2「オバマや十字軍、アラブの独裁者に告ぐ。米軍機がユーフラテス川の街ラッカを空爆した。被害はない。これは、墜落した米軍(無人)機の破片だ。アラーのおかげで、イスラム教徒の被害はなかった。」


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「イスラム国」のドイツ人戦士 傷ついた仲間を見舞う心優しき青年 『ムジャツイート』珠玉の第4弾



動画ナンバー:024
英語題名:『Mujatweet』 エピソード4 
      ※Mujahiden(ジハード戦士)とtweet(つぶやき)からの造語か

公開日:2014年7月9日
組織名:イスラム国
情報源:ハヤート・メディア 
※本動画は、公開時よりドイツ語(アラビア語の宗教的語句を多用)音声に英語字幕です。
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巨大なセメント工場が「イスラム国」の手中に。『クルド人勢力の部隊が拠点としていたシャラビヤ工場の解放』

動画ナンバー:023
アラビア語題名:تحرير معمل الشلبية الذي كانت تتحصن فيه قوات الأحزاب الكردية
題名の和訳:『クルド人勢力の部隊が拠点としていたシャラビヤ工場の解放』
公開日:2014年9月23日
組織名:イスラム国
情報源:ラッカ県メディア・オフィス(イスラム国傘下)
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※上の画像は動画の中のワンシーンです。2014年9月25日現在、Youtubeには、サンプルとなる動画が見当たりませんが、画像をクリックしていただければ、リンク先に移動して画像を観ることができます。

『イスラム国』の牙城 シリアのラッカ県にある軍事訓練場での教練を公開



 
動画ナンバー:022
アラビア語題名:تخريج دفعة جديدة من أحد معسكرات الدولة الإسلامية
題名の和訳:『イスラム国のラッカ県軍事訓練場で 新たな一団が教練を完了』
公開日:2014年9月23日
組織名:イスラム国
情報源:ラッカ県メディア・オフィス(イスラム国傘下)

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新手のイスラム過激派がフランス人を拘束 『アルジェリアのカリフの兵団から、フランスの犬 オランド(※大統領)へのメッセージ』



動画ナンバー:021 (続報 027
アラビア語題名:رسالة من جند الخلافة في الجزائر إلى كلب فرنسا هولاند
題名の和訳:(アルジェリアのカリフの兵団から、フランスの犬オランド(※大統領)へのメッセージ)
公開日:2014年9月23日
組織名:アルジェリアのカリフの兵団
情報源:ファイル共有サイト「archive.org」
【概要】 
●前半 「イスラム国」のバグダディ指導者の映像とともに、広報担当のアドナーニ氏の声明(※当サイト動画ナンバー19)が流れる。内容は、モロッコやアルジェリアの「イスラム国」支持者に対し、不信心者の欧米人への攻撃を呼びかける内容
●後半 アドナーニ氏の呼びかけに応じるとして、誘拐したフランス人の動画を公開


「イスラム国」 バグダディ指導者の演説 完全日本語字幕化


動画ナンバー:020

オリジナル動画の公開日:2014年7月6日
組織名:イスラム国(IS 旧ISIS またはISIL)
情報源:フルカーン・メディア

上記動画は、イスラム国支持者のSNSアカウント及びファイル共有サイト等で公開された動画ファイル(アブバクル・バグダディによるイラク(モスル)での金曜礼拝時の説教)に、本ブログ管理人が独自に内容を和訳して日本語字幕を付したものである。

アメリカと同盟国、オバマ大統領に対する激烈な挑発 「イスラム国」スポークスマンのアドナーニ、米国主導の軍事作戦について言及

声明の音声ファイルのリンク先↓

https://ia802307.us.archive.org/24/items/bilmirssad/missaaad.ogv

https://ia801400.us.archive.org/34/items/mir225/mirsad.mp3

動画ナンバー:019

アラビア語題名:إنّ ربّك لبالمرصاد(和訳『汝の主は常に監視の塔にいる』)
(※アラビア語題名は聖典クルアーン『暁章』14からの引用)
公開日:2014年9月22日
組織名:イスラム国
情報源:フルカーン・メディア

以下、注目すべき部分を抜粋、和訳しました。
(音声尺:15分00秒~15分46秒まで)

『……オバマよ、ユダヤのラバ(家畜)よ。失せよ。失せろと言っているのだ。貴様にはがっかりだ。オバマよ。この程度の作戦で精一杯なのか。アメリカは、これほど無力で弱体なのか。アメリカとその同盟国、十字軍と無神論者どもは戦場に出てこられないのか。十字軍どもよ、貴様らの傀儡政権は無能で、今後も役立たずなのが分からないのか。ユダヤのラバよ、空爆では戦争を終わらせられないことが未だに分からないのか。愚か者のブッシュよりは賢いつもりなのか。奴が送り込んだ十字軍がジハード戦士たちの格好の標的になったためか。貴様は奴よりも愚か者だ…』


 ※上記サンプル動画は、第三者によりアップロードされたものです。

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