2015年04月

【イスラム国】有志国連合及びアサド政権の軍機による空爆被害をレポート

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動画ナンバー:176
題名:آثار قصف التحالف الصليبي النصيري على مدينة الرقة
和訳:ラッカ市に対する十字軍・アラウィ派連合の爆撃による被害
公開日:2015年4月10日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:ラッカ県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
欧米・アラブ諸国の有志国連合とアサド政権の軍機が行ったとする、シリアのラッカでの空爆による被害のレポート。ガレキの山と化した住居や、病院に搬入された多数の負傷者の映像

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リビアのアンサール・シャリーアによる宣伝動画 世俗系勢力のハフタル元将官派との長編戦闘ドキュメンタリ

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動画ナンバー:175
題名: غزوة المغيرات صبحاً
和訳:暁の急襲
公開日:2015年4月10日
組織名:リビアのアンサール・シャリーア
情報元:ラーヤ・メディア(リビアのアンサール・シャリーア公式広報部門)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
リビアのジハード主義組織「アンサール・シャリーア」が、世俗系勢力であるハフタル元将官派の部隊に対し、リビア東部の都市ベニーナにおいて激しい戦闘を行っており、そのドキュメンタリ長編動画。

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なお、リビアのアンサール・シャリーアは、他国に拠点を置く同名の「アンサール・シャリーア」とは異なり、独自の広報部門「ラーヤ・メディア」を有している。
「ラーヤ・メディア」のロゴ

【イスラム国】 ジハード戦士たちの休息




動画ナンバー:174
和訳:ジハード戦士たちの休息
公開日:2015年4月9日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:アレッポ県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
イスラム国のジハード戦士たちが集まり、食事をとり、歌を歌い、休息を楽しむ動画。
また、それぞれのジハード戦士たちが、イスラムの教えや、イエメンやリビア、チュニジアなど、各国に広がっている同志たちへのメッセージを語る。

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エジプトのジハード主義組織「エジプトの兵士たち」 指導者の死亡を認める声明 後継者の指名も

先日首都エジプトで警官を標的とした攻撃事件を実行したジハード主義組織「エジプトの兵士たち」(アグナード・ミスル)が、マジュドディン・ミスリ指導者が死亡したことを認める2015年4月9日付声明を発した。

「エジプトの兵士たち」指導者の殉教声明
 
声明によれば、 マジュドディン・ミスリ指導者は、「悪魔との激戦の後に殉教した」としており、治安当局との戦闘により死亡したと推測される。また、「エジプトの兵士たち」のシューラ評議会は、後継としてイッズディン・ミスリという人物を指導官に任命したとしている。

【イスラム国】 宗教警察による飲酒取締り 飲酒者には鞭打ち80回の刑 




動画ナンバー:173
題名:إقامة حد الله على شاربي الخمر
和訳:飲酒者に対しハッドの刑罰を執行
公開日:2015年4月9日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:アルジャジーラ県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語及びクルド語(アラビア語字幕付)

【動画の内容及び解説】
イスラム国の宗教警察「ヒスバ」の隊員たちによる、飲酒の取締りレポート、飲酒者に対する尋問、酒類の破壊を行うほか、鞭打ちの公開刑を執行する。イスラム国がシンジャルの街を制圧した際、逃亡したヤジディ教徒たちが残していった酒を飲んだ者たちが処罰される。

なお、「ハッド刑」とは、聖典クルアーンを始めとするシャリーア(イスラム法)により規定されているため、変更不能な刑罰を言う。姦通罪、中傷罪、飲酒罪、窃盗罪、追い剥ぎ罪から構成される。

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【アラビア半島のアルカイダ】 イエメンのサレハ前大統領及びフーシ派指導者の殺害に報償として黄金20キロを提示

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動画ナンバー:172
題名:إعلان عن جائزة لمن يقتل أو يقبض على رأسي الشر في اليمن علي صالح والحوثي
和訳:悪の権化アリ・サレハ及びフーシを殺害又は拘束した者に報償
公開日:2015年4月8日
組織名:アラビア半島のアルカイダ(AQAP)
情報元:マラーヒム・メディア(AQAP公式)
※言語はアラビア語、英語字幕

【動画の内容及び解説】
つい先ほど(日本時間の2015年4月9日0時50分)発出されたAQAPの新たな動画声明。イラン及びレバノンのヒズボラの支援を受け、イエメン各地の主要な政府機関や軍事拠点を制圧しているシーア派武装組織「フーシ派」の指導者アブドルマリク・バドルディン・フーシと、イエメンのサレハ前大統領を殺害又は拘束した者には、アラビア半島のアルカイダより(どちらかの標的に対しそれぞれ)黄金20キロを報償として与えると宣言している。

↓同時配信されたテキストによる声明 クリックすると画像を拡大

AQAP 声明 アラビア語
↓テキストの声明 英語版
AQAP 声明 英語


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AQAP 声明動画より2

AQAP 声明動画より1


 

シリア首都ダマスカス南部のヤルムーク・キャンプの戦況 アルカイダ系「ヌスラ戦線」と、敵対関係にあるイスラム国の「共闘」の背景とは

以下は、NHKの報道の引用である。シリア首都ダマスカス南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの情勢に関する日本の報道の中では、比較的よいと言える。この報道をベースに、考察を進める。

*   *   *
シリア 首都近郊攻防激化で市民犠牲増加
2015年4月6日 4時55分

内戦が続くシリアでは首都ダマスカス郊外で過激派組織IS=イスラミックステートが勢力を広げているのに対し、政府軍が空爆で反撃して攻防が激しくなるなか、市民の犠牲が増え続けています。
過激派組織ISは、ダマスカス郊外にあるパレスチナ人の難民キャンプを支配する別の武装勢力に攻撃を仕掛け、これまでにキャンプのおよそ90%を制圧しています。これに対してアサド政権の政府軍は、4日から5日にかけてヘリコプターや戦闘機を投入し、「たる爆弾」と呼ばれる強力な爆弾を投下するなどしてキャンプに激しい空爆を加えています。
キャンプにいるパレスチナ人難民の男性はNHKの電話取材に対し(※中略)、ISがキャンプに対する攻撃を始めてから、外部からの水や食料、それに医薬品の供給が止まり、取り残された人々は空爆や戦闘だけでなく食糧不足にも苦しんでいるということです。
空爆を受けて、IS側は戦闘員の一部を撤退させているということですが、キャンプへの攻撃でISと共闘しているアルカイダ系の「ヌスラ戦線」の戦闘員が残って占拠を続けていて、シリアでは、さまざまな勢力が入り乱れて攻防が続くなか、市民の犠牲が増え続けています。
*   *   *

NHKは、限られた字数で複雑な情勢を一般の視聴者にも理解できるように、苦心惨憺して原稿を書き上げていることが伺われるが、読んでも謎は深まるばかりである。一般の視聴者には、「一般市民が可哀そう」ぐらいの心象しか残らないだろう。

そもそも、 パレスチナ人の難民キャンプを支配する別の武装勢力とは何者か?

更に奇妙なのは、イスラム国(IS)が、鋭く敵対しているアルカイダ系の「ヌスラ戦線」と「共闘」しているのは真実なのか? それが真実なら、なぜヤルムーク難民キャンプの戦闘において共闘が実現したのか?

この2つの疑問点は、今回のイスラム国によるヤルムーク制圧を考える上で最重要ポイントであり、ここに踏み込まなくては状況の正確な把握はあり得ない。

一方、イスラム国支持者たちでつくるSNSコミュニティにおいては、より緻密な議論が展開されており、その真相に迫っている。以下、その内容を紹介する。

次の地図は、シリアの首都ダマスカスの南部に位置するヤルムーク地区及びその周辺における勢力図である。(なお、この地図では、イスラム国を「ダーイシュ」という蔑称で呼んでいることから、イスラム国と敵対するメディアが作成したものであることが分かる)

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプをめぐる戦況

上部の茶色の部分は、アサド政権と、アサド政権を支持するパレスチナ諸派(解放人民戦線総司令部派(PFLP-GC)、ファタハ・インティファーダ)の支配勢力である。

左右の青い部分が反体制派組織の支配地域である。特に右側は、「イスラム軍」「使徒のシャーム部隊」というイスラム主義系の武装組織が支配している。

真ん中の赤い部分が、ヤルムーク地区である。難民キャンプはこの地区の左側部分に当たる。ここでは、イスラム国とヌスラ戦線が「共闘している」とされるが、ヌスラ戦線は元々、この地区の右側部分を支配下においていた。

下の黒い部分はハジャル・アスワドという地区で、イスラム国の支配地域である。すなわち、ヤルムーク難民キャンプに隣接する地区を元より制圧していたという点が重要である。突如首都近郊に現れたかのような報道が多いが、正確とは言えない。

それでは、残った上部の緑の部分は何か? これは「アクナーフ・ベイト・マクディス(エルサレムの翼)」という聞き慣れない部隊の勢力範囲であるが、これはパレスチナのイスラム主義組織「ハマス」の別動隊である。

今回、イスラム国は地図の南の黒い部分(ハジャル・アスワド地区)から北方へ、ヤルムーク難民キャンプに進攻し、ほぼ全域を制圧した。そして当時、ヤルムーク難民キャンプを支配していたのは、ハマスの別動隊「アクナーフ・ベイト・マクディス」を始めとする、表向きは「反体制派」のパレスチナ諸派である。

実はこれらのパレスチナ諸派は、水面下でアサド政権との関係改善を進めており、ヤルムーク難民キャンプを政権側に引き渡す合意が成立寸前であったという。

そこで、ヤルムークがアサド政権の手に落ちるのを阻止するため、イスラム国とは不倶戴天の敵であるはずのアルカイダ系組織「ヌスラ戦線」が一定の歩み寄りを見せ、その結果、イスラム国によるヤルムーク難民キャンプ制圧が成功した。これに驚愕したアサド政権、親アサド派のPFLP-GC、ファタハ・インティファーダ、さらにはアサド政権との和解を進めていた「反体制派」のパレスチナ諸派が、ヤルムーク難民キャンプを奪回しようとイスラム国に猛攻を仕掛けている、というのが現時点での状況である。

こうした情勢分析を裏付けているのは、パレスチナ諸派幹部の発言などのほか、次のヌスラ戦線が発した4月4日付け声明が決定的である。この声明を取り上げているメディアがほぼ皆無なのは、真に残念なことである。
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ヌスラ戦線の声明
ヌスラ戦線は上記声明で、「イスラム国とアクナーフ・ベイト・マクディス(※ハマス)の戦闘に対しては、あくまで中立の立場である」ことを強調している。アサド政権との対立が原因で拠点をダマスカスからカタールのドーハへと移したはずのハマスであるが、シリアの前線ではアサド政権と共にイスラム国と戦っていることが、「第三者」のヌスラ戦線が出した声明によって確認できるのである。

その一方でヌスラ戦線は、アサド政権との「和解」を進める反体制勢力に対しては、激しい敵愾心を顕わにしている。ヤルムークの東部(地図の右側)を支配するイスラム軍は、ヤルムーク難民キャンプへ進攻したイスラム国を攻撃するために、ヌスラ戦線が支配する地区の通過許可を求めてきたという。これに対し、アサド政権との和解を進める「使徒のシャーム部隊」などと連携しているイスラム軍の姿勢を問題視し、要請を拒絶したところ、これを以て、「ヌスラ戦線がイスラム国との共闘に踏み切った」などと報道されたとしている。

従って、「共闘」というよりは、「消極的協力」というのが、ヌスラ戦線の公式な立場だろう。ヌスラ戦線は声明の最後でアルカイダ系組織であることを改めて強調し、イスラム国とは距離を置いている姿勢を示している。

これまでシリア内戦は「3つどもえ(アサド政権、イスラム国、その他の反体制派)の戦い」との表現がなされてきた。ところが、今回のヤルムークの一件からは、内戦の長期化で疲弊した挙句にアサド政権側との和解の模索に追い込まれている「反体制勢力」と、断固としてシャリーア(イスラム法)による統治を掲げ、飽くまで背教者の殲滅を目指すジハード主義組織という、二大陣営の戦いへの移行の徴候が垣間見えるのである。

※参考 2015年4月7日にイスラム国のダマスカス広報部が公開したヤルムーク・キャンプ内の画像
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イスラム国が公開したヤルムーク・キャンプの画像1イスラム国が公開したヤルムーク・キャンプの画像2
イスラム国が公開したヤルムーク・キャンプの画像3イスラム国が公開したヤルムーク・キャンプの画像4
イスラム国が公開したヤルムーク・キャンプの画像5イスラム国が公開したヤルムーク・キャンプの画像6




【イスラム国】 イランが支援するイラク政府軍及びシーア派民兵組織との戦いを「サファヴィー朝ペルシャによる襲来の阻止」と位置付け イラク・サラハディン県での激戦レポート

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動画ナンバー:171
題名:(صد الصفويين في صلاح الدين)
和訳:サファヴィー朝ペルシャの攻撃をサラハディン県にて阻止
公開日:2015年4月5日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:イウティサーム・メディア(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
イランの支援を受けるイラク政府軍及びシーア派民兵組織の襲来を、「サファヴィー朝ペルシャによる侵略」という歴史的な観点から捉え、 これを阻止してスンニ派を防衛せんとするイスラム国の戦闘員たちのサラハディン県での激戦をレポートする。

なお、イスラム国側は「サファビー朝ペルシャ」を撃退するためなら殉教攻撃も辞さず、フランス出身のジハード戦士が、爆薬を満載した車両での突撃作戦を敢行する。
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なお、「サラハディン」とは、十字軍を撃退しエルサレムを奪回したイスラム史上の英雄サラディンを意味している。動画後半では、イスラム国に共鳴するクルド人たちによって編制された部隊「サラディン部隊」が登場し、バグダディ指導者に忠誠を誓った後、シーア派民兵組織との戦闘に赴く。また、拘束したシーア派民兵を斬首して処刑する。

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【イスラム国】イラクの世界遺産「ハトラ遺跡」の偶像を破壊

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動画ナンバー:170
題名:تحطيم الأوثان
和訳:偶像の粉砕
公開日:2015年4月3日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:チグリス県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
イスラム国の戦闘員が、偶像崇拝を禁止するシャリーア(イスラム法)に則り、イラクの世界遺産「ハトラ遺跡」において彫像を破壊する。 戦闘員らは、預言者ムハンマドがメッカを制圧した際、最初に行ったことがカアバ神殿内の偶像の徹底破壊であったことを強調している。

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ソマリアのジハード主義組織「アッシャバーブ」が、ケニアの大学襲撃事件に関する公式声明を発出

4月2日に発生したケニア東部ガリッサの大学襲撃事件で、ソマリアのジハード主義組織「アッシャバーブ」(アル・シャバーブとの表記もあり)が、4日(日本時間5日)、作戦に関する声明を公表した。なお、アラビア語版と同時に英訳版も用意されている。

アフリカのジハード主義組織の広報を行っているSNSアカウント運営者「イフリキヤ報道」によって、声明のPDFファイルが拡散されており、信憑性は高い。

内容的には、これまでケニア当局が行ってきたイスラム教徒に対する弾圧を指摘した上で、報復として今回の作戦を実行したとしつつ、イスラム教徒には危害を加えなかった点を強調している。

そして、現ケニア政府を支持している国民に対し、イスラム教徒への迫害が続く限り安全はないと警告した後、ケニア政府に対しては、「お前たちには言葉ではなくケニア国民の血を以てメッセージとする。せいぜい国民の墓穴を掘り、棺桶を準備しておくが良い」と述べている。

その全文を以下掲載する。

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アッシャバーブ 大学襲撃 アラビア語声明
アッシャバーブ 大学襲撃 アラビア語声明2

アッシャバーブ 大学襲撃 英語声明
アッシャバーブ 大学襲撃 英語声明2


【イスラム国】リビアでの勢力拡大を目指し動きを活発化 リビアのイスラム教徒にジハードを呼びかけ

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動画ナンバー:169
題名: رسالة الى القاعدين (1
和訳:(他者によるジハードを)座視している者たちに告ぐ
公開日:2015年4月3日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:ユーフラテス県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
動画の冒頭、リビア中部のシルト、及び東部のダルナで勢力を拡大するイスラム国に関する報道を引用する。その後、イスラム国の戦闘員が登場し、イスラム国によるジハードを座視して傍観しているリビアのイスラム教徒に対し、イスラム国への参加を呼びかける。
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ソマリアのジハード主義組織「アッシャバーブ」 公式広報部門「カターイブ・メディア」による宣伝動画

2015年4月2日、ケニア東部のガリッサで、ソマリアのジハード主義組織「アッシャバーブ」(アルシャバブとの表記もあり)が、大学のキャンパスで銃を乱射して147人の学生らが死亡した事件があり、アッシャバーブに関する報道相次いでいる。

以下、アッシャバーブの公式広報部門「カターイブ・メディア」が展開している直近の宣伝活動を参考までに示しておく。※詳細は後ほど追記予定

↓2015年3月31日に公開された宣伝動画
«من ثغور العز 2 :المرابطون في جبال غوليس»
(『栄光の辺境から その2 ゴリス山地にて戦う者たち』)




↓上記動画の宣伝バナー
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↓カターイブ・メディア発表
ヒジュラ歴1436年第一ジュマダ月におけるアッシャバーブによる活動の月例報告
2015年4月1日公表のリンク

↓2013年9月に行ったケニアのショッピングモール「ウエストゲート」襲撃作戦に関するドキュメンタリ調の長編広報動画。前半はケニアでのイスラム教徒弾圧の歴史を扱い、後半でショッピングモール襲撃の映像が流れる。



【イスラム国】アサド政権の兵士の銃殺処刑動画を公開

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動画ナンバー:168
題名: رسالة الى جنود النصيرية
和訳:アラウィー派の兵士たちに告ぐ
公開日:2015年4月3日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:ホムス県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
シリアのアサド大統領の出身宗派であるアラウィー派の兵士が登場し、氏名や所属を述べた後、銃殺される。処刑に当たっては、イスラム国の戦闘員が、「バッシャール(※アサド大統領)とその兵士どもに告ぐ。我らの仲間の血はただでは流れない。我々の一人が殺されたら、お前たち10人を殺す。」、「バッシャールよ、お前たちの宗派の中枢のクルダーハで、我らはお前の兵士どもを殺すだろう」と宣言する。

なお、この兵士が過去に殺害した人物の妻が、復讐として兵士を処刑したとしている(※イスラム国の宣伝動画には女性は登場しないため、動画には現れない)。処刑後は死体を車に繋ぎ引きずり回す。

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【イスラム国】 宗教警察「ヒスバ」の付属機関「監視検査局」 商店を巡回し粗悪な商品や消費期限切れの食料品を回収 屠殺場の衛生管理も

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動画ナンバー:167
題名:مكتب الرقابة والتفتيش
和訳:監視検査局 
公開日:2015年4月3日
組織名:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
情報元:ラッカ県広報部(イスラム国傘下)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
イスラム国の宗教警察「ヒスバ」の付属機関である「監視検査局」の活動を紹介する広報動画。管理検査局の職員たちが街の商店を巡回し、販売されている商品に不正はないか等を検査したり、消費期限切れの食料や清涼飲料を回収・破棄したりする。また、屠殺場を巡回し、衛生管理や屠殺方法は適切かを監視する。

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チュニジアのジハード主義組織『ウクバ・ビン・ナーフィア部隊』のスポークスマン的イスラム導師 治安部隊によるルクマン・アブサクル司令官の殺害を認める





動画ナンバー:166
題名:كلمة للأخ وناس الفقيه في رثاء فرسان كتيبة عقبة بن نافع
和訳:ワナース・ファキーフ師がウクバ・ビン・ナーフィア部隊の騎士に弔意 
公開日:2015年4月1日
組織名:ウクバ・ビン・ナーフィア部隊(※ウクバ・イブン・ナーフィア旅団との表記もあり)
※言語はアラビア語

【動画の内容及び解説】
2015年3月29日付のアルジャジーラの報道よると、チュニジア治安当局が「バルドー博物館襲撃事件の犯行組織」としている「ウクバ・ビン・ナーフィア部隊」の幹部、ルクマン・アブサクルが殺害された。チュニジア内務省の発表として、28日土曜日に治安部隊がウクバ・ビン・ナーフィア部隊の武装者9人を殺害し、その中に幹部のルクマン・アブサクルが含まれていたとしている。

イスラム導師のワナース・ファキーフ師は、ウクバ・ビン・ナーフィア部隊への直接の所属は明らかではないが、これまで同部隊のスポークスマン的な存在として声明を発してきた。ファキーフ師は4月1日、SNSを通じて音声と静止画による声明を発し、ルクマン・アブサクルの殺害を認め、殉教者と称えて弔意を表明した。バルドー博物館襲撃事件以降、ウクバ・ビン・ナーフィア部隊が発した初の公式声明と考えて良いだろう。

注目される点は、アルカイダを例に挙げつつ、組織の幹部を殺害してもジハードを止めることはできないと警告している点(※ウクバ部隊とアルカイダの関係の深さをうかがわせる)。そしてもう一つは、バルドー博物館襲撃事件について一切言及していない点である。

ジハード主義組織は、幹部の殺害について、組織の敗北を示すことでも隠蔽することはない。それどころか、むしろ殉教者として称え、積極的に公表する。何らかの大規模な作戦を実行したときも、ジハードの一環として称揚する。

一般常識に照らして組織側にとって都合が悪いと考えられる事実でも、イスラム法に照らして評価すべき事例と見なされるなら、積極的に広報するのである。(この点は、イスラム国によるヤジディ教徒女性の奴隷化公認の事例にもよく表れている。)

すなわち、重要幹部の殉教にあたり、当該幹部による生前の「功績」とされてもよいはずのバルドー博物館襲撃事件について何の言及もない点は、逆にウクバ・ビン・ナーフィア部隊による事件への関与の可能性を疑わせるものである。

なお、当ブログにて最近累次取り上げている、アフリカのジハード主義組織のSNS広報アカウント運営者「イフリキヤ報道」も、ルクマン・アブサクルの殺害を認め、次のようなバナーを公開し、弔意を表明している。
ルクマン・アブサクル

アフリカのジハード主義組織の広報を行っているSNSアカウント運営者「イフリキヤ報道」 チュニジアの各ジハード主義組織の背景と相互関係を解説

チュニジアのバルドー博物館襲撃事件では、アルカイダ、イスラム国、アンサール・シャリーア、ウクバ・イブン・ナーフィア旅団と、様々なジハード主義組織の関与の可能性が浮上し、各組織の背景や相互関係などについて、報道機関のみならず、専門家の間でさえ、情報が錯そうしている。

「イフリキヤ報道」のロゴ

バルドー博物館事件直後の段階で、殉教者2名の写真を公開するなど、
事件の詳細を明かした謎の声明発出し、先日はチュニジアにおけるイスラム国の存在を宣言したジハード主義系SNSアカウント運営者「イフリキヤ・イアラム(※イフリキヤ報道の意)」が、チュニジアにおけるジハード主義組織について、次のとおり解説を示している。

イフリキヤ報道

上記声明によると、「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」は、「マグリブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の傘下組織であり、そのメンバー及び戦闘員はチュニジア全土に存在している。また、「チュニジアのアンサール・シャリーア」との間では、戦闘員の訓練や武器の供与といった面で協力関係にあるとしている。

また、「チュニジアのカリフ兵団」という組織が、バグダディ指導者のカリフ就任後に立ち上げられ、カリフに忠誠を誓うとともに、チュニジア全土で秘密裏に活動している。

さらに、イスラム国に直結する「プロ」的なメンバーによって構成されている「カリフの先遣隊」という組織が、同様にチュニジアで秘密裏に活動しており、イスラム国の地方行政単位「ウィラーヤ(県)」の立ち上げを準備している。そして、バルドー博物館襲撃事件を実行したのは、この組織であるとしている。

各組織は、ジハードの実施やシャリーア(イスラム法)の適用といった点で一致しており、組織間に対立や問題はなく、協力関係にあるとしているが、個別のターゲットが異なっているという。すなわち、警察や軍関係者を標的とする組織、悪魔と呼ぶべき政界の要人らを標的とする組織、あらゆる不信心者を標的とする組織に分かれるとしている。
 
なお、このイフリキヤ報道の声明の末尾では、すべての組織がイスラム国の下に集うことをアラーに祈願している。 
 

ジハード主義系SNS運営者『イフリキヤ報道』 遂にチュニジアでのイスラム国の存在を宣言 博物館襲撃は手始めに過ぎないと警告

チュニジアのバルドー博物館襲撃事件で、事件直後の段階で殉教者2名の写真を公開するなど、事件の詳細を明かした謎の声明の発出元となったジハード主義系SNSアカウント運営者「イフリキヤ・イアラム(※イフリキヤ報道の意)」が、3月29日付で新たな声明を発した。

↓クリックしてイフリキヤ報道の声明全文を閲覧またはダウンロード↓
イフリキヤ報道

これに先立ち
、去る3月29日に行われた「テロ」に抗議するデモについて、イフリキヤ報道は、「カメラという武器だけを持って参加する」と、ツイッターで予告していた。

今回の声明では、その報告として、当局が全力で動員をかけたにも拘わらず、事件のあった博物館近辺だけに僅かな参加者しか集まらなかったことを暴露している。

イフリキヤ報道による声明の画像

そして、バルドー博物館襲撃事件について、チュニジア治安当局はアルカイダ系組織によるものなどとしているが、当局が事件について重ねてきた嘘の一つに過ぎないとして否定する。そして、殺害された作戦実行者の2人はイスラム国のメンバーだったとしている。

その上で、既にイスラム国は、チュニジアに存在すると宣言し、事件はイスラム国によって行われたことを明言した。更に、バルドー博物館に対する襲撃は、ほんの手始めに過ぎず、まだ悪夢は始まってさえいないと警告している。

فالدّولة الإسلاميّة موجودة الآن في تونس
وتعدّ لكم أنفاسكم وتراقبكم خلاياها في كلّ مكان
وكوابيسكم لم تبدأ بعد
وعمليّة باردو كانت جسّا للنبض وتجربة لمدى سهولة إختراق مربّعاتكم الأمنيّة الأشدّ تحصينا
وستتوالى العمليّات الموجعة يوما بعد يوم

(※ブログ管理人注:ウクバ・イブン・ナーフィア部隊の「犯行」とのチュニジア政府の発表を受け、識者・専門家もそうした方向で事件を捉えており、一般には無名のローカルな組織ということで、各報道機関は既に関心を失っている。そのため、今回の声明の扱いは、事件直後に出された声明とは異なり、ほとんど無視されている状況にある。ただ、今回の声明の真の価値は、イスラム国による次なる作戦が敢行され、再び犠牲者が出たときに、漸く確認されることになるだろう。)

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