ジハード戦士の動画・声明の記録





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2015年05月

【イスラム国】遂にチュニジア支部の正式な立上げ 『ケロアン・チュニジアのジハード戦士たち』がバグダディ指導者に忠誠を宣誓

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番号:203
題名:بَيَــان مِن مُجَاهِدي تُـونس القَـيْرَوان بـبَـيعَـة خَـليفَـة الـمُسـلِميـن أَبِي بَكرٍ البَـغـدادِي و إنضِمَـامِهم للـدَولةِ الإِسـلامِيَّـة
和訳:ケロアン・チュニジアのジハード戦士たちがカリフであるアブバクル・バグダディに忠誠を誓いイスラム国に合流
公開:2015年5月17日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:イフリキヤ報道(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
『ケロアン・チュニジアのジハード戦士たち』を名のる人物が、イスラム国のバグダディ指導者に忠誠を誓う内容の音声による声明。ただしグループの詳細については不明。

一方、アフリカのジハード主義組織の宣伝活動を行っているSNSアカウント運営者『イフリキヤ報道』は、この音声による声明について、別途テキスト全文起こしに加えて、解説の声明を発表しており、この音声の声明こそが、イスラム国のチュニジア支部の設立宣言である旨表明している。イフリキヤ報道は、この夏にイスラム国のチュニジア支部が設立されると予告していた。

また、イフリキヤ報道は、解説の声明において、以下の引用文のとおり、先般のバルドー博物館襲撃について、アルカイダ系の「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」ではなく、イスラム国のメンバー2人によるものであったことを強調している。

- ومرّة يقولون أنّ الشهيدين منفّذي العمليّة هما من كتيبة عقبة بن نافع التابعة لتنظيم قاعدة الجهاد ببلاد المغرب الإسلاميّ، رغم أنّنا بإسم إفريقيّة للإعلام قلنا أنّهما تابعان للدولة الإسلاميّة، والدّولة الإسلاميّة تبنّت العمليّة عبر قنواتها الرّسميّة ببيان مكتوب وبيان مصوّر وبيان صوتيّ ومقال في مجلّة دابق، وكل وسائل الإعلام الأجنبيّة أعلنت ذلك، إلاّ حمقى تونس المرتدّون فيصرّون أنّ العمليّة تابعة لتنظيم قاعدة الجهاد..





フィリピンのジハード主義組織「アブサヤフ」傘下組織「アンサール戦闘団」 イスラム国のバグダディ指導者に忠誠を誓う

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番号:202
題名:The Pledge of Allegiance of "Ma'arakat Al-ansar" to the Caliph of the Muslims Abu Bakr Al-Baghdadi
和訳:「アンサール戦闘団」がイスラム教徒のカリフであるアブバクル・バクダディに忠誠の誓い
公開:2015年5月19日
組織:アンサール戦闘団(アブサヤフ傘下を自称)
出所:ワファー・メディア
音声:アラビア語(英語字幕付き)

【動画の内容及び解説】
フィリピン南部スールー州を活動拠点とするジハード主義組織「アブサヤフ」の傘下を自称する、「アンサール戦闘団」と名のるグループが、イスラム国の指導者アブバクル・バグダディに忠誠を誓う。組織の詳細については不明。フィリピンのジハード主義者らによるイスラム国指導者への忠誠は、2015年4月の「フィリピンのジャマア・イスラミヤ」の例がある。

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【イスラム国】フランス語の宣伝歌とプロモーション・ビデオ



番号:201
題名:EXTEND YOUR HAND TO PLEDGE ALLEGIANCE
和訳:手を伸ばし忠誠の誓いを
公開:2015年5月18日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ハヤート・メディア(イスラム国傘下)
音声:フランス語(英語字幕)

【動画の内容及び解説】
フランス語によるイスラム国の宣伝歌のプロモーションビデオ。冒頭はバグダディ指導者の演説から、イスラム教徒にジハードを促す部分の引用。
その後は、フランスからエール・フランス便に搭乗して、夜間に国境を超えイスラム国に移住し、戦闘員としてくの訓練を受け、バグダディ指導者に忠誠を誓い、ジハード戦士となるまでのイメージでまとめられている。

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【イスラム国】イスラム教徒が危機に直面した時の特別の祈り「クヌート・ナワージル」を公開

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番号:200
題名:قنوت النوازل في مدينة الموصل
和訳:モスル市での「クヌート・ナワージル」の祈り
公開:2015年5月12日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
イスラム教徒が危機に直面した時に、唯一神アラーに助けを乞うための特別の祈り「クヌート・ナワージル」が、イラク北部の都市モスル各地のモスクで行われ、その様子を撮影した動画。

一般に「クヌートの祈り」と言えば、イスラム教徒の義務である夜の礼拝の中で行う追加の祈祷「ウィトルの礼拝」の最中に唱える祈りをいうが、「クヌート・ナワージル」の祈りは、それとは別である。

「クヌート・ナワージル」の起源は、かつて預言者ムハンマドが礼拝において、『マウーナの泉の戦いで教友を殺した者のほか、アッラーと預言者に背いた諸部族を三十日間呪った』、との伝承に由来する。詳細はこちらのページを参照。

動画では、まず聖典クルアーンの「開端章」が唱えられる様子が流れる。そして、イラクのモスル市内の各地のモスクで礼拝を主導する導師たちがそれぞれ、、「クヌート・ナワージル」の祈りを行う。「サミアッラーフ・リマンハミダ(アラーよ、貴方を称える者の声をお聞きください)」という呼びかけに続いて、イスラム国のジハード戦士を守り、敵の戦闘機や戦車を破壊し、アメリカやイラン、彼らと協力する者どもを退けたまえ、といった祈りをささげていく。感極まって涙する信徒が後を絶たない。

世界中の国家に敵視され、厳しい状況に置かれているイスラム国の信徒たちであるが、「クヌート・ナワージル」の祈りを通じて、かつて預言者たちが直面した苦難と自分たちを重ね、連帯感を高めて結束し、アラーの名の下に危機に立ち向かおうとしている。

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チュニジアの「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」 遂に宣伝動画に登場

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番号:199
題名:وكان حقا علينا نصر المؤمنين
和訳:敬虔な信徒たちの勝利は必然
公開:2015年5月9日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ファーティハ・メディア(ウクバ・イブン・ナーフィア旅団傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
今年3月にチュニジアで発生し、日本人観光客も犠牲になったバルドー博物館襲撃事件で、一時関与が疑われ名前が浮上した組織「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」(※ウクバ・ビン・ナーフィウ部隊との表記もあり)からの、初の公式宣伝動画。

なお、上記動画の宣伝バナーにも記されているように、この宣伝動画の末尾でも「イスラム・マグリブ諸国のアルカイダ」(AQIM)の傘下組織であることを堂々と謳っている。したがって、イスラーム国の一部と見なすのは適切ではない。

冒頭は報道番組からの引用。政府関係者と思しき人物が登場し「テロリストは既に一掃した。この問題は解決した」などと発言している。
その後、AQIMのアブミスアブ・アブドルウドゥード指導者の画像と音声が流れ、現世に執着せず来世のため戦えと鼓舞する。そして、遂にウクバ旅団の戦闘員たちの訓練の様子が流れ、チュニジアのシアンビ山地において政府軍の基地を襲撃した際の動画が公開される。また、治安機関によってテロ関与の容疑で家族を拘束・殺害された人々の怒り・嘆きの声を伝える。
負傷し搬入される仲間を見てショック状態のチュニジア軍兵士の様子や、ウクバ部隊が獲得した戦利品の様子なども紹介される。また、これまでウクバ部隊のスポークスマン的役割を果たしてきたイスラム導師、ワナース・ファキーフ師の演説も引用されており、同師とウクバ部隊の関係の密接さを再確認できる。

動画のクオリティは非常に高く、イスラム国のものと比較しても遜色ない。今回の動画公開にあたり、新たに「ファーティハ・メディア」という広報部門を立ち上げており、宣伝態勢を強化したことが窺える。

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リビアのアンサール・シャリーア 週刊広報紙「これぞ諸君のウンマ」第10号発刊

リビアのアンサールシャリーアは、傘下の宣伝部門「ラーヤ・メディア」を通じて、「これぞ諸君のウンマ、ただ一つのウンマ(※ウンマ=イスラム教徒の精神的共同体)」と題する週刊広報紙を発行している。

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リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P1リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P2リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P3リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P4
リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P5リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P6リビアのアンサール・シャリーア広報誌第10号P7

「アンサール・シャリーア」とは、端的に言うならば「アルカイダの第2ブランド」である。この点は、池内恵氏の次の著書が詳しい。



伝説の9・11事件から10年超が経過する中、「アルカイダ」のブランドはジハード主義者たちの間で色あせつつあった。その刷新ブランドとして考案されたのが、「イスラム法の信奉者たち」を意味する「アンサール・シャリーア」である。リビアだけでなく、イエメンやチュニジアなどでも同じブランド名を冠した組織が活動しているが、それぞれの指揮系統は分離しており、別個のものである。

今回発行された広報紙を見て、注目されるのは次の2点であろう。
●東部のアジュダビヤで地元勢力と連携し治安維持パトロールを実施するなど、これまで拠点と考えられていたダルナ以外でも活動の範囲を広げている。
●アルカイダ系組織として、アラビア半島のアルカイダ(AQAP)幹部アーネシ師の死亡に弔意を表明する一方、イスラム国の活動についても好意的に紹介しており、イスラム国と厳しく対立しているアルカイダ本部の姿勢とは一線を画している。

リビアのアンサール・シャリーアは、先般バルドー博物館を襲撃したイスラム国メンバーに対しても、軍事訓練キャンプの利用で便宜を図る等、イスラム国には協力の用意を示している。すなわち、北アフリカのジハード主義組織には、西アジアのジハード主義組織に関する常識が必ずしも当てはまらないことを示している。

【イスラム国】強盗殺人犯の2人に対し公開斬首刑を執行

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番号:198
題名:بتر الفساد بحكم رب العباد 2
和訳:アラーの裁きにより腐敗を断ち切る
公開:2015年5月9日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

動画の内容及び解説】
イラク北部の都市モスルで発生した老夫婦の強盗殺人事件について、凄惨な現場や犯人2人を拘束し公開斬首刑にする過程を紹介し、イスラム法「シャリーア」に基づく統治が行われていることを宣伝する動画。イスラム国の警察による捜査、犯人の拘束と自供、実況見分、公開処刑、住民の声などが内容。

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アラビア半島のアルカイダ 幹部のスポークスマン・アーネシ師の死亡を公表 アメリカ軍の無人機が空爆

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番号:197
題名:نصر و شهادة
和訳:勝利と殉教
公開:2015年5月7日
組織:アラビア半島のアルカイダ(AQAP)
出所:マラーヒム・メディア(AQAP)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】

アラビア半島のアルカイダ(AQAP)の幹部であるナスル・ビン・アリ・アーネシ(Nasr bin Ali Al-Anesi)が、アメリカ軍の無人機による空爆で殺害されたことを伝える動画。ハーリド・ビン・ウマル・バーテルフィと名乗る人物が登場し、アーネシ師の生前の功績を称える。

殺害されたアーネシは、AQAPのスポークスマンとして知られており、最近ではフランスでの新聞社襲撃事件への関与に関する声明を発していた。

↓画像をクリックして殺害されたアーネシAQAP幹部の過去動画を視聴↓
aqap

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【イスラム国】リビア東部キレナイカ地方最大の都市ベンガジで世俗派勢力と戦闘 着実に勢力を拡大

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番号:196
題名:بنغازي معاني الثبات 
和訳:ベンガジ「着実の意味」
公開:2015年5月8日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:キレナイカ県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
リビア東部キレナイカ地方最大の都市ベンガジでの、イスラム国のジハード戦士とリビア軍のハフタル元将官派と思しき勢力との戦闘の動画。

リビア東部のイスラム国「キレナイカ県」のジハード戦士たちが、集団でバグダディ指導者への忠誠を誓うシーンから始まる。市街戦の様子。爆発物を満載した車両で決死の突撃を行う「殉教作戦」、制圧した警察署の爆破、捕虜の銃殺、ジハード戦士たちの声明などが内容。

これまでリビアのイスラム国は、中部のシルト、東部のダルナを主な拠点としていると見られてきたが、既にキレナイカ地方最大の都市、ベンガジにも勢力を拡張させつつあることを印象付ける。

↓買い物カートを利用して戦うイスラム国のジハード戦士↓
リビア東部のイスラム国キレナイカ県の戦闘員


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イギリス紙『ザ・ガーディアン』によるイスラム国指導者の重傷報道への懐疑 シャリーアが定めるカリフ資格の観点から考察




イギリスの高級紙「ザ・ガーディアン」が、「信徒たちの長」又は「カリフ・イブラヒム」ことイスラム国のアブバクル・バグダディ指導者の重傷説を、繰り返し報じている。同紙の報道によれば、今年の3月にアメリカ率いる有志国連合の軍機の空爆を受けて背中に重傷を負い、執務不能の状態に陥っているとしている。また、その後継者として、アブアラ・アフリという人物が密かに選出されたとも伝えている。

この情報は、共同通信などが引用する形で、先月日本でも報じられたが、ザ・ガーディアン紙は余程自信があるのか、今月に入ってもバグダディ指導者の容体などに関する続報を報じている。

しかし、イスラム国の支持者でつくるSNSコミュニティー上では、この報道は全く話題になっていない。これは自分たちにとって都合の悪い情報に無視を決め込んでいるのではなく、「カリフ制の再興」を掲げたイスラム国の指導体制に鑑みれば、ザ・ガーディアン紙の報道の信憑性には、首を傾げざるを得ないためだ。

特に、後継の指導者にアブアラ・アフリが選出されたという点が、最大の疑問点である。この件について、政治評論家のハサン・アブハニヤ氏が「アラビ21」紙に執筆した論説が秀逸である。

イスラム国のバグダディ指導者は2014年の6月、全世界のイスラム教徒の指導者である「カリフ」への就任を宣言した。ところで、カリフの地位に就くためには、シャリーア(イスラム法)が定める要件を充たしていなければならないとされる。その中でも重要な要件が、預言者ムハンマドと同じクライシュ族の血筋でなくてはならないという点である。そのため、カリフ就任の宣言において、バグダディ指導者がクライシュ族出身者であることが強調されていた。

なお、カリフの地位に就くための要件については、中田考氏の次の著書が詳しい。



ハサン・アブハニヤ氏によれば、アブアラ・アフリは、イスラム国の幹部の一人ではあるが、テルアファル出身のトルクメン人で、クライシュ族の出身ではないという。なお、現在のアブバクル・バグダディ指導者の前任者、故アブウマル・バグダディ指導者(※2010年4月に米軍の空爆により死亡)は、クライシュ族の出身である。すなわち、イスラム国は、かなり早い段階からカリフ制再興を目標に掲げ、その適任者を組織の指導者として選んでいたのである。よって、今後もクライシュ族出身者以外の指導者が選ばれることは、極めて考えにくい。

また、アブバクル・バグダディ現指導者の就任時に、併せてNo.2の座にアブアブドゥッラ・フスニというクライシュ族出身者が就任しており、バグダディ指導者が執務不能となれば、速やかにフスニ氏にカリフの地位が委譲されることになっていると、ハサン・アブハニヤ氏は指摘しつつ、アブアラ・アフリが後継者となったとの情報は信憑性が低いと結論づけている。

既にイスラム国は、故アブムスアブ・ザルカウィ元指導者、故アブウマル・バグダディ前指導者の殺害という事例を経験しており、そうした際に情報隠しが行われることは全くなく、速やかに新指導者の選出と公表が行われた。後継も含めた組織体制は既に確立されていると見るべきであり、例え指導者を失ったとしても、そのことを理由に組織が簡単に揺らぐとは、考えにくいのである。

※2015年5月12日追記
↓CNNによれば、アメリカの情報機関が、イスラム国のバグダディ指導者が負傷したことを示す情報はなく、現在も組織を率いていると伝えた。


【イスラム国】公式ラジオ放送局「アルバヤン」を通じてテキサス州での預言者風刺画コンテスト襲撃事件を追認 ※追記あり

2015年5月3日にテキサス州で起きたイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画コンテスト襲撃事件であるが、イスラム国から公式の反応が出された。

イスラム国は、「アルバヤーン」という公式ラジオ放送局を運営している。詳細は以下の過去記事を参照。ネットを通じた音声ファイルの配信だけでなく、イラク現地では電波放送も行われている。

【イスラム国】公式ラジオ放送局『アルバヤン』の紹介動画

【イスラム国】 イエメンでホウシー派を標的とした礼拝堂での「殉教攻撃」 公式ネットラジオ「アルバヤン」で声明

そして今回の事件について、「アルバヤン」放送が、テキサス州での襲撃事件の実行者2人はカリフ国(イスラム国)の戦士であるとするニュースを報じた。なお、英語音声版も用意されている

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↓画像をクリックして公式ラジオ「アルバヤン」の英語放送版の音声ファイルを再生↓
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※32秒ぐらいから英語による音声が始まる


↓当該部分のアラビア語テキスト起こし クリックして画像を拡大↓
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今回の事件で、次のような流れがほぼ確立したと言える。

(1)シリア・イラク以外の遠隔地において、
  現地レベル(地方支部又は支持者ら単体)で独自に作戦を企画・実行
    ↓   ↓   ↓
(2)イスラム国本部が、当該作戦の目的及び成果を評価
    ↓   ↓   ↓
(3)公式ラジオ放送「アルバヤン」によって、当該作戦を事後承認・称賛

なお、先日アフガニスタンのジャララバードで発生した銀行前爆発事件においては、(2)の評価の結果、イスラム国の現地支部「ホラーサーン県」から関与を否定する声明が出されている。この事件で犠牲となったのが一般のアフガン人ばかりであったため、イスラム国本部からの承認が出なかったものと見られる。

上記の流れを踏まえるならば、こうしたアルバヤンからの発表について、以下のAFP通信の報道のように「イスラム国の犯行声明」と単純に報じるべきか、一考すべき時期が来ている。イスラム国が掲げるカリフ制再興やシャリーアによる統治に共感し、その主義主張を適切に理解している者なら、誰もが「イスラム国の犯行」を行い得てしまうためである。

IS、米テキサス州の発砲事件で犯行声明 米国内で初の攻撃か(AFP 2015年05月05日 18:10)

【5月5日 AFP】(一部更新)イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は5日、米テキサス(Texas)ガーランド(Garland)で4日に起きた発砲事件の犯行声明を出した。ISが米国内で攻撃を行ったとして犯行声明を出したのは初めて。

ISは「カリフ国の兵士2人がテキサス州ガーランドの美術展示会で攻撃を実施し、この展示会は預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の否定的な絵を展示したものだった」と発表した。「われわれはアメリカに告げる、今後起きることはさらに大きく、より厳しいと。お前たちはイスラミック・ステートの兵士たちが恐ろしいことをするのを見るだろう」

※2015年5月10日追記
AFP通信の続報で、当該事件はイスラム国に「触発されたものではあるが、ISが命令したものではない」とのアメリカ国防長官の見方が報じられた。「この点が重要な特徴だ」とまで指摘しており、当ブログ管理人の視点と完全に一致している。事実上、AFPは先の報道を修正した形となった。

以下、当該記事の一部引用

テキサス発砲事件、「ISの指示ではない」 米国防長官
2015年05月08日 10:07 発信地:ワシントンD.C./米国

【5月8日 AFP】米テキサス(Texas)州で起きたイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画イベントを標的とした発砲事件について、アシュトン・カーター(Ashton Carter)国防長官は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に触発されたものではあるが、ISが命令したものではないとの見方を示した。(中略)
これまでの捜査から事件はISに触発されたものだがISが指示したものではないと述べ、この点が「重要な特徴だ」と強調し、同様にISに触発された個人が類似の事件を起こす恐れがあるとの懸念を示した。さらに、ISのオンライン宣伝活動に影響されてテキサスの事件が起きたことも、ISの撲滅が重要であることを示していると説明した。(c)AFP

【イスラム国】シリア首都ダマスカス南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ制圧時の戦闘の様子を公開

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番号:195
題名:غزوة تحرير مخيم اليرموك
和訳:ヤルムーク・キャンプ解放の進撃
公開:2015年5月5日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ダマスカス県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語
 
【動画の内容及び解説】 
イスラム国が制圧した、シリア首都ダマスカス南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでの戦闘の様子を捉えた宣伝動画。

イスラム国によるヤルムーク制圧の詳細についてはこちらの過去記事を参照。

イスラム国のジハード戦士たちが、「エルサレム周辺部隊」(アラビア語名「アクナーフ・ベイト・マクディス」、ハマス傘下)を始めとする親アサド政権のパレスチナ諸派の部隊との戦闘に勝利し、同キャンプの制圧に成功するまでを伝えている。

冒頭、パレスチナ解放機構(PLO)の関係者らがメディアの取材に応え、シリア現地のパレスチナ諸派がアサド政権と「和解」して、ヤルムーク難民キャンプをアサド政権側に引き渡す予定であったことを明かす(※和解合意の署名直前にイスラム国の襲撃を受け制圧された)。

↓無人の自動車爆弾を遠隔操作で敵陣に突入させる↓
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↓現地の慈善団体関係者へのインタビュー↓
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ハマス傘下の部隊に略奪された食料などの援助物資を、イスラム国のジハード戦士たちが取り戻してくれたと感謝している。

↓拘束した親アサド政権の敵を処刑する↓
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↓ヤルムーク難民キャンプから、首都の脇にそびえるカシオン山が近くに見える
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テキサス州での預言者ムハンマド風刺画コンテスト襲撃事件 果たしてイスラム国との関係は?

米テキサス州ガーランドで開かれたイベント「ムハンマド絵画展&漫画コンテスト」の会場前で3日夕、男2人が警官に撃たれて死亡した。
ガーランド市の発表によると、2人が乗っていた車の中に爆発物がある可能性があり、爆弾処理班が出動した。周辺の商店などにいた人は避難している。
男2人はイベントの終わりごろに車で会場前に乗り付けて警備員に発砲。警官隊との間で銃撃戦になり、射殺された。警備員も足を撃たれて病院に運ばれたが、容体は分かっていない。(以上、2015年5月4日付CNN報道の引用。)

 この事件について、ジハード主義組織の動向をウォッチしている「SITE」というアメリカのシンクタンクのウェブサイトに、イスラム国の戦闘員を名乗る人物がツイッターで、イスラム国支持者による犯行を示唆したとの記事が配信された。SITEが根拠とするのが、以下のツイートである。

↓事件直後に出されたとされるツイート
テキサス州でのムハンマド風刺画展襲撃事件6

↓事件直前に出されていたとされるツイート。「bay'ah」とは「忠誠」を意味するアラビア語、「Amirul Mu'mineen」は「信徒たちの長」すなわち「カリフ」(=イスラム国のバグダディ指導者)を意味するアラビア語である。更に、「mujahideen」は「ジハード戦士」、「dua」は祈りを意味する。
テキサス州でのムハンマド風刺画展襲撃事件


事件直前の段階で「#Texasattack」というハッシュタグを使っていたことは、事件への関与を疑わせるものの、当該ツイートには事件現場や実行者に関する詳しい情報がない。よって、事前にイスラム国の了解又は関与の下で事件が行われたと断定するには不十分である。今後の続報を待つ必要があろう。

ところが、このSITEの記事を引用する形で、アルジャジーラが、「イスラム国が犯行を認めた」との記事を流した。
テキサス州でのムハンマド風刺画展襲撃事件7
9/11事件後の「対テロ戦争」においては、欧米の報道機関とは一線を画す姿勢でスクープ報道を連発し、世界にその名を轟かせたアルジャジーラであるが、「アラブの春」以降はカタール政府のプロパガンダ機関と成り果て、有能な人材が流出した結果、その凋落ぶりが指摘されて久しい。上記ツイートのみで、「イスラム国が犯行を認めた」とまで報じるのは勇み足であろう。

一方、その他の主要なメディアは5月4日現在、SITEの記事については伝えておらず、状況を静観している。

また、当ブログの管理人がフォローしている、イスラム国の支持者たちでつくるSNSコミュニティーにおいては、当該襲撃を肯定的に評価しながらも、イスラム国からは何ら関連の発表は出ていないという点で一致している。現時点においては、イスラム国の支持者が自発的に行った事件と見るのが妥当であろう。
 
※2015年5月5日追記 
その後の警察の捜査により、事件の実行者の一人が、襲撃直前に上記のツイートを発していたことが明らかになった。また、本事件はイスラム国の指示によるものでないが、実行者はイスラム国に傾倒していたことなどが報じられている。
以下、CNNの続報の引用

米テキサス州の銃撃事件、容疑者の身元判明 ISISに傾倒か

(CNN) 米テキサス州ガーランドで開かれたイスラム教預言者ムハンマドの風刺画イベントの会場前で2人組の男が発砲し、警官に撃たれて死亡した事件で、両容疑者の身元が4日までに判明した。このうち1人は犯行直前、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への傾倒をうかがわせる内容を短文投稿サイト「ツイッター」に投稿していた。
(中略)
捜査当局者らは2人の自宅アパートから押収された証拠を通し、犯行に至った経緯を詳しく調べている。シンプソン容疑者のツイートなどから、ISISに影響されてはいたが指示を受けたわけではないとの見方が強まっている。
 

【イスラム国】イラク北部「アルジャジーラ地方の騎士」を名乗る新設部隊の軍事パレード

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番号:194
題名: فرسان الجزيرة
和訳:アルジャジーラ地方の騎士
公開:2015年5月2日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:アルジャジーラ県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語
 
【動画の内容及び解説】 
イスラム国の新たな部隊「アルジャジーラ地方の騎士」による軍事パレードの宣伝動画。報道用のイメージ素材としては適当な映像が含まれている。

なお、「アルジャジーラ」とは、定冠詞「アル」のついた「島」というアラビア語の単語で、「アラビア半島」のことを指すケースが多いが、イスラム国の行政単位「アルジャジーラ県」は、チグリス川とユーフラテス川の間に挟まれた「アルジャジーラ」地方(※大河に囲まれているので島の様に感じられることから)であり、イラク北部のシンジャルやテルアファル一帯のことである。


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【イスラム国】イラク北部ニナワ県で軍事パレード 放送用の資料映像として最適

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番号:193
題名:إعداد المرهبين لأعداء الدين
和訳:イスラムの敵を恐れさせる者たちの準備
公開:2015年4月30日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語音声
 
【動画の内容及び解説】 
イラク北部ニナワ県のイスラム国広報支部「ニナワ県広報部」が公開した、イスラム国の部隊による軍事パレードの様子を撮影した動画。去年のイスラム・カリフ国設立時に比べ、重火器や戦車、装甲車両など、装備を飛躍的に増強していることが伺われる。現時点のイスラム国の状況を示唆する資料映像として、各報道機関にとって利用価値がある。

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【イスラム国】シリアの少年学校を紹介 イスラム学の教育や格闘訓練も

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番号:192
題名: أشبال الخلافة يتربون في أكنافها 
和訳:カリフ国の辺境で教育を受ける若き獅子たち
公開:2015年4月30日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:カイル県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語音声
 
【動画の内容及び解説】 
シリア東部の「カイル県」(デリゾール及びその周辺地区)にある少年学校での教育活動を紹介する宣伝動画。冒頭、アブアッバースと名乗る学校責任者(音声のみ)がナレーションで、イスラム国の将来を担う少年たちに対する教育の意義を強調する。
その他は、聖典コーランの読誦訓練、食事の訓練、イスラム学の講義、格闘の訓練の風景など。

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【イスラム国】イエメンでシーア派武装組織「フーシ派」の戦闘員を処刑

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番号:191
題名:تصفية المرتدين
和訳:背教者を抹殺
公開:2015年4月30日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:シャブワ県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語音声
 
【動画の内容及び解説】 
イスラム国が「シャブワ県広報部」の名で公開した初めての宣伝動画。「シャブワ県」はイエメン南部に位置する。

イエメンでは、国外亡命中のハディ大統領を支持する勢力が、国内の主要拠点を制圧したシーア派武装勢力「フーシ派」(※ホーシ派との表記もあり)並びにサレハ前大統領を支持する勢力との間で激しい戦闘を行っている。また、サウジアラビアを主体とする合同軍がフーシ派への空爆作戦を行っていた。

今回公開された動画では、イスラム国の戦闘員たちが、拘束した政府軍の兵士(イスラム教シーア派の武装勢力「フーシ派」としている)とされる捕虜を、背教者として斬首並びに銃殺により処刑していく。

処刑前の声明がなく、拘束に至った背景などの詳細が全く不明で、不可解な印象も受ける(政府軍とフーシ派を同一視するのは、アルカイダの主張にも見られる傾向である)。他の宣伝動画と比較しても短めのこの動画は、予告から公開まで数日間を経ており、公開直前に何らかの支障で修正したとも推測される。冒頭、泣き叫ぶ男の映像が流れ、演説が全く聞き取れない場面があるが、それが原因かどうかは分からない。

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