ジハード戦士の動画・声明の記録





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2015年10月

【イスラム国】ロシア旅客機をシナイ半島上空で撃墜と主張

イスラム国によって撃墜された機体と同型の旅客機
 イスラム国の公認通信社「アウマーク通信」は2015年10月31日付配信記事において、エジプトのシャルム・エル・シェイクを離陸したロシアの旅客機がシナイ半島上空で、イスラム国の戦闘員たちによって撃墜されたと報じている。アウマーク通信によれば、ロシアがシリアで行っている空爆作戦によって多数のイスラム教徒が死亡していることに対する報復だとしている。

 また、SNSでもイスラム国による同内容の声明(イスラム国シナイ州発)が拡散している。
『ロシアの飛行機を撃墜し、十字軍のロシア人乗客220人超を抹殺』
 イスラム国がロシア旅客機を撃墜したとの声明

今回は異例なことに、ロシア語による旅客機撃墜に関する声明も用意されている。
※下記はトルコ語の声明でした。よく確認もせず、大変申し訳ありません。
イスラム国がロシア旅客機を撃墜したとのロシア語の声明

他方、NHKはエジプト当局の話として、墜落の原因は技術的問題だと伝えている。
今後の事態の展開が注目される。

【イスラム国】アメリカ軍によるクルド人捕虜救出作戦の失敗を暴露 6人のジハード戦士が400人の米特殊部隊を撃退 救出に失敗した捕虜は斬首される

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番号:230
題名:حقيقة الإنزال الأمريكي
和訳:アメリカによる救出作戦の真実
公開:2015年10月30日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:キルクーク県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語・英語(アラビア語字幕あり)

【動画の内容及び解説】
アメリカ軍が特殊部隊の隊員400人を動員して、クルド人部隊「ペシュメルガ」の捕虜を救出するため、イスラム国が管理するハウィジャの刑務所を急襲したが、そこは一般的な拘置所で捕虜はおらず、しかもイスラム国の戦闘員わずか6人によって撃退され、逆に米兵の死傷者を出す始末になったことを暴露する動画。

この救出作戦で米兵1人が死亡していることは、アメリカ軍側も認めている。AFP通信によれば、「救出された70人の内、20人がイラク治安部隊の所属」などと報じられており、イスラム国の主張どおり、本来の目的であったクルド人捕虜の救出には失敗した可能性が高い。

作戦の現場となった刑務所跡から、イスラム国の戦闘員による当時の状況の説明のほか、重傷を負った米軍兵士を治療したと見られる使用済み医療器具の紹介を行った後、アメリカ軍が結局救うことのできなかったクルド人捕虜4人が斬首される。

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アフリカ・マリ北部アザワド地方のアルカイダ系ジハード主義組織「アンサール・ディーン」指導者の声明

iyad ghali
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番号:229
題名:
كلمة صوتية المجاهد إيادغالي
和訳:ジハード戦士であるイヤード・ガーリ指導者による音声の声明
公開:2015年10月30日
組織:アンサール・ディーン
出所:アンダルス・メディア
音声:アラビア語(※音声のみで映像なし。上記画像は2014年8月公開の映像から利用)

【動画の内容及び解説】
 アフリカのマリ北部アザワド地方を拠点とするアルカイダ系ジハード主義勢力「アンサール・ディーン」のイヤード・ガーリ指導者による音声の声明。アザワド地方の独立を目指す他のトゥアレグ人武装勢力が今年6月、アルジェリアや国連の仲介により停戦合意に署名したことを非難するとともに、アンサール・ディーンとして、飽くまでイスラム法「シャリーア」の適用を掲げジハードを行うことを宣言する内容。

 アンサール・ディーンの指導者の声明は2014年8月以来であり、非常に重要かつ貴重な声明である・・・などと今日興奮しているのは、日本では当ブログの管理人ただ一人であろう。それほど日本人には馴染のないテーマではあるが、2013年1月にアルジェリアのイナメナスにおけるガス生産施設で日本人の人質事件が発生した際には、俄かにこの地方への関心が高まった。

 当時、日本政府は現地の情報を得る伝手が全くなく、アルジェリア軍による掃討作戦の強行を、他国の大使館から知らされるような状況であった。また、わが国報道機関も事件終了後まで現地に入ることはかなわず、この地域における情報収集態勢の余りの貧弱さが危惧されたが、3年経ったら全てが忘れ去られ、今では元の木阿弥である。

 ところで、今もほとんど知られていないが、アルジェリアで日本人人質事件が発生する数日前、フランス等の合同部隊がマリ北部アザワド地方で「テロリスト掃討作戦」を実施したことに対し、日本国外務省は柄にもないほど勇ましく、
これを全面的に支持する声明を発していた。

・・・我が国は,マリ暫定政府の要請に基づき,仏及び西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の加盟国の部隊がマリ国軍によるテロとの闘いを支援することを歓迎します・・・


 そしてその数日後、日本人人質事件が発生した。作戦を実行した「血盟団」のモフタール・ベルモフタール指導者からの要求は次のようなものであった。

・・・我々の要求の達成が遅れれば、アルジェリアと人質の国に責任を負わせる。第1の要求はマリの人々への攻撃を止めることだ・・・

 事件当時、現地の日本人駐在員らは、欧米人を標的とした武装勢力による攻撃の巻き添えとなり、運悪く人質として捕らえられ、その結果命を落としたかのような受けとめられ方であった。実際には、日本政府はマリ北部情勢については明確に
「テロとの闘い」への支持を宣言しており、わが国は立派な当事者であった。

 当ブログ管理人は当時、マリ情勢に何ら関心も影響力もない日本国政府が、外交大国を気どって正義漢ぶった声明を出すのはいかがなものかと懸念していたが、嫌な予感は的中した。幸いにも、同様に見識のないわが国野党並びに報道機関からは、この点を追及されることがなかったので、安倍政権にとっては不幸中の幸いだっただろう。

 だが、現地情勢に関してさしたる知見も影響力もないのに、体面を重んじ不用意に欧米諸国と歩調を合わせ、その結果予想外の事件に巻き込まれて右往左往するという構図は、2年後のイスラム国による日本人人質事件によって繰り返されることとなる。

 さて、アンサール・ディーンのイヤード・ガーリ指導者については、当ブログの管理人は本人が登場する
お宝映像(?)を保管しているところ、ここに特別に公開する。当ブログを密かにフォローしておられる、わが国政府の情報・公安当局の方々は、是非とも参考にしてほしい。



 動画の冒頭に登場するのは、ヨルダンのイスラム学者イヤード・クナイビで、マリの歴史紹介、イスラム教との関わり、西欧諸国による支配、ジハード組織の登場、そして、アンサール・ディーンの指導者イヤード・ガーリの経歴(マリ政府の元外交官であり、サウジアラビア領事の職を辞し、同組織を創設したとのこと)等を解説する。クナイビの映像は、本声明のため作成されたのではなく、報道番組等からの借用と見られる。その後、イヤード・ガーリ指導者が登場する。

【イスラム国】パレスチナ人によるユダヤ人襲撃事件をジハードとして称賛…ナイフや車、爆発物をつかった更なる攻撃を呼びかけ

エルサレムのアクサーモスクの立ち入りをめぐる衝突を端緒として、パレスチナのヨルダン川西岸及びイスラエル領内の各地で、パレスチナ人によるユダヤ人襲撃事件が相次いでいる。

こうした中、イスラム国各県の広報部は、こうした行為をジハードとして称賛し、ナイフでの刺殺、自動車でのひき殺しといったさらなる攻撃を呼びかける動画を公開した。以下、その宣伝バナーとリンク先をまとめて公開する。いずれの動画も、ユダヤ人とイスラム教徒の戦いの歴史を振り返る映像を交えながら、イスラム国の戦闘員たちがパレスチナ人に向けてメッセージを送る形式となっている。

一連のパレスチナ人による襲撃事件については、組織的な背景に乏しい「一匹狼型」の様相を呈しており、イスラエルの治安当局も取締りに手を焼いているようである。事件を引き起こした個々人の行動については、イスラム国の影響があることが十分に推測される。「銃がなければ身近に入手できる凶器で不信心者を攻撃せよ」と、イスラム国は公式声明で世界のイスラム教徒に呼びかけてきた。今回もリンク一覧の上から2番目、キルクーク県広報部が公開した動画の最後で、公式スポークスマンであるアドナーニ師の声明から該当する箇所が引用されている。

志ある報道関係者の方々におかれては、今後パレスチナ情勢についてのレポートを制作する際には、是非とも下記動画の利用をご検討いただきたい。なお、リンク切れになる可能性が高いので、ご利用の可能性がある場合には、早いうちにダウンロードすることをお勧めする。

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『エルサレムのジハード戦士たちへ』(ニナワ県広報部)
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『エルサレムの民よ、ユダヤ人を脅えさせよ』(キルクーク県広報部)
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『ユダヤ人に再び恐怖を』(カイル県広報部)
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 『約束の時は近い』(ジャヌーブ県広報部)
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ジハード戦士の殉教者こそ真の勇者。カミカゼ特攻隊を美化するネトウヨなど片腹痛い m9(^Д^)プギャー

とある読者の方から、当ブログの記事の内容がネット上の掲示板で波紋を呼んでいるとご教示いただいた。

http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1443500522/l50

当ブログ管理人は、『ジハード戦士による「殉教攻撃」は「自爆攻撃」ではない』と題する記事の中で、イスラムのジハード戦士による殉教攻撃が、旧日本軍の「特攻」(海外では「カミカゼ」)と呼ばれる自殺攻撃とは全く異なるものだと指摘した。決死の殉教攻撃から見事に生還したジハード戦士を、歓喜で迎え入れる仲間たちの動画を紹介しつつ、記事の最後をこう締めくくった。

 これが「カミカゼ」であったとすれば、「生き恥を晒した」、「先に死んでいった者たちに申し訳が立たぬと思わぬか」などと理不尽に罵倒され、大変な不名誉ということになろう。イスラム教のジハード主義組織は、旧日本軍のように非合理的で野蛮な組織ではない。

 この件が、2ちゃんに蔓延る「ネトウヨ」と呼ばれる方々の逆鱗に触れたようである。

 イスラム教のジハード(いわゆる「聖戦」)における殉教(アラビア語の「イスティシュハード」)ほど、悪意を以て歪められている概念はない。「イスラム過激派のテロリストたちは洗脳されていて、自爆して異教徒を殺せば、天国で72人の乙女を与えられると本気で信じている」などと揶揄されることが多い。これにはイスラム教徒自身にも責任がある。世俗の価値観との齟齬を前にしても思考停止を決め込み、積極的な反論を怠っているためだ。

 それなら、真の殉教とはどういうものか? これを知る手掛かりとして、イスラム初期の正統カリフ時代の伝説的英雄、ハーリド・ビン・アルワリードの生涯を、特にその最期を紹介したい。

 ハーリド・ビン・アルワリードは、戦争の天才であり、傑出した指揮官であった。当初はムスリムと敵対するクライシュ族側で騎兵隊を率い、西暦625年のウフドの戦いでは預言者ムハンマドが率いるイスラムの軍隊に大打撃を与え、預言者ムハンマドも負傷させた。その後に改宗してムスリムとなってからは、軍事指導者としてイスラム帝国の大躍進を支えた。預言者ムハンマドはハーリド・ビン・アルワリードを「アラーの剣」と呼び、その武勲を称えたという。

 ハーリド・ビン・アルワリードは生涯無敗を誇る将軍であり、アラーのため、イスラムのために戦いで殉じる、すなわち殉教することはかなわなかった。

 晩年、シリア中部の町ホムスで病床に臥し、己の死期が近いことを悟ったハーリド・ビン・アルワリードは、見舞いに訪れた者の前で涙を流し、こう嘆いたと伝えられている。

・・・私の体を見てくれ。どこもかしこも傷だらけだが、これは戦いの証。数え切れぬほどの戦いに臨んできたこの私が、最期は哀れなラクダの様に床に臥して死ぬとは・・・

 イスラム世界を守るための戦い「ジハード」において命を落とした者、すなわち殉教者は最後の審判を待つことなく、直接天国に行けるとされる。殉教を遂げることは、戦士としての理想の最期なのである。しかし、ハーリド・ビン・アルワリードは、イスラム帝国のために輝かしい勝利を重ねながら、自らは遂に殉教者(シャヒード)にはならなかった、いや、なれなかった。

 この逸話から分かることは、天国への最短経路を通りたいからといって、無謀な突撃を行って安易に命を落とすような振る舞いは、殉教ではないということだ。イスラムの勝利のために最善を尽くして全力で戦い抜くことこそが肝要なのであって、その最中に殉教できるかどうかは、まさにアラーに委ねるほかないのである。

 さて、見舞いに訪れたこの客人は、なかなかの賢人で、ハーリド・ビン・アルワリードをこう諭したという。この記事の本筋からは少し脱線するが、以下触れておこう。

・・・預言者ムハンマドが、あなたを何と呼んで讃えたか思い出してください。「アラーの剣」です。「アラーの剣」は、個々の戦いなどで折れてはならぬのです。人として自然に死ぬことこそ、アラーの剣に相応しい最期なのです。畏れ多くもアラーの名を冠した剣は、破れることなく役目を終えねばなりません・・・

 それでは、カミカゼ特別攻撃隊はどうか。愚劣な旧日本軍の司令部は、戦略を誤り、戦局を読み違えて必敗の劣勢に陥ってしまったのに、全く何の責任も取らず、末端の兵隊の自己犠牲によって形勢の挽回を図ったのである。自らも殉教する覚悟で軍を率いていたイスラムの英雄とは大違いである。

 指導部や経営陣による痛恨の失敗の責任を、末端の現場の必死の奮闘によって取り繕おうとする日本的組織の理不尽さは、今も何一つ変わってはいない。自分たちの恥ずべき汚点については口をつぐむどころか、美談に仕立て上げる一方で、ジハード戦士の殉教者たちを、救いがたい無知に基づいて狂信者扱いするべきではない。

ハーリド・ビン・アルワリードの言葉の石碑
ハーリド・ビン・アルワリードが死の床で残した言葉の石碑

【イスラム国】リビア支部「キレナイカ州」でスパイ2人を摘発、墓穴を掘らせ銃殺、ロープで足と車を繋いで引回し処刑

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番号:228
題名:حصاد الصحوات
和訳:「サハワート」を収獲
公開:2015年10月17日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:キレナイカ州広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
 リビア東部キレナイカ地方を拠点とする「イスラム国キレナイカ州」が、現地で敵対するイスラム主義勢力「ダルナ・革命派シューラー評議会」のスパイ2人を拘束し、処刑したとする宣伝動画。なお、「革命派シューラー評議会」を「サハワート(※「覚醒」の意)と呼称しているが、この名称は元々、かつてイラクでジハード主義組織の掃討を担っていたスンニ派部族の治安部隊に対する呼び名である。

 スパイとされる2人は、それぞれ武器弾薬の貯蔵と、イスラム国の拠点の偵察を担当していたと自供する。その後、前者のスパイは自ら墓穴を掘った後に銃殺されるが、その際にカメラに向かって「サハワート」の仲間に対し一刻も早く悔悛して離脱するよう呼びかけている。後者のスパイは足をロープで車につながれ、引き回されて処刑される。その他に戦闘シーンやジハード戦士のコメントもある。

 空爆などによる暗殺作戦を強く警戒するイスラム国は、その抑止のために大量のスパイの処刑動画を公開しており、当ブログではそのすべてを取り上げてはいない。しかし今回の動画については、ダルナ(※デルナとの表記もあり)では一時、イスラム国は既にダルナから掃討されたとの情報も識者から伝えられていたところ、イスラム国が未だ健在であることを示す動画として重要である。

 リビア北東部の都市ダルナは、2011年の「2 月 17 日革命」においてカダフィ独裁政権の支配から最も早い時期に解放された都市の一つである。その当時、カダフィ政権側は「ダルナ・イスラム首長国」が誕生したと非難し、欧米諸国が懸念する「イスラム過激派」が革命派の正体であるとの宣伝を行った。ダルナが国際的なジハード主義者揺籃の地として有名であることを踏まえた主張であった。かつての旧ソ連によるアフガニスタン侵攻、アメリカによるイラク戦争、そして現在のシリア内戦に至るまで、ダルナからは多くのジハード戦士たちが、イスラム世界を守るための義勇兵として現地に馳せ参じた。

 こうしたジハード戦士揺籃の地としての背景については、1920 年代のイタリアによる植民地支配に対する抵抗にまで遡る反骨の気風を指摘する研究者もいる。また、多くのジハード主義者の家族や知人たちが、アフガニスタンの義勇兵としての活躍に敬意を払っていたにも拘わらず、そうした義勇兵の多くがリビアに帰国した後に、カダフィ政権の治安機関によって拘束されたことに対し、強い不満と反感を抱くようになったことが、住民のジハード主義思想への共感の背景とも指摘されている。

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【イスラム国】アルカイダのザワヒリ指導者を「老いぼれた愚か者」と罵倒

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 2015年10月13日にイスラム国の公式スポークスマンであるアブムハンマド・アドナーニ(アドナニとの表記もあり)の声明が配信され、多くの報道機関がこれを取り上げた。各社とも、アサド政権の防衛のためにシリアで軍事介入を開始したロシアへの警告と、重要幹部のアブムスリム・トルクマーニの死亡を認めた点を指摘していた。

 もう一つ、当ブログの管理人が注目した点は、アルカイダの指導者であるアイマン・ザワヒリ師について、名指しを避けながらも「愚か者」と罵倒していることである。以下、声明の該当箇所を引用し、その和訳を掲載する。

ولقد طلب منا الكثير من إخواننا الرد على السلاسل والحلقات التي ملأت الآفاق بالكذبات والفريات.
فنقول مستعينين بالله مترفقين:
وإن سفاه الشيخ لا حلم بعده * وإن الفتى بعد السفاهة يحلمُ
سكتُّ عن السفيه فظن أني * عييت عن الجوابِ وما عييتُ
أفمن يبايع ميتًا ويدعو الأمة لبيعة ميت يرد عليه
 
『・・・多くの同志たちから我ら(イスラム国)に向けて、嘘だらけの連続講座に対して反論してほしいとの要望が寄せられた。アラーのみを頼りとする我らは、憐憫の情とともに次の詩を捧げよう。』
~若気の至りには知性が続くが~ 
~老いぼれの醜態には知性は続かぬ~
~呆れて言葉もない程の愚か者には~
~黙する他に術はない~

『死人に忠誠を誓い、イスラム世界に向けて死人に忠誠を誓えという者の言葉など、反論にも値せぬ。』 


 中段の詩は、イスラム以前のジャーヒリーヤ時代の詩人であるズヘイル・ビン・アビスルマの作品からの一節である。このような名句を適切な文脈で引用するためには、アラブ古典文学に対する深い教養が必要である。

原詩の格調の高さと含蓄を損なわぬよう訳したつもりではあるが、無学で奉職さえままならずに糊口を凌いでいる当ブログ管理人の文才のなさについては、どうかお許しいただきたい。

 「嘘だらけの連続講座」とは、アルカイダの指導者であるアイマン・ザワヒリ師による「イスラムの春」と題された一連の声明を意味している。この声明の中でザワヒリ師は、イスラム国のバグダディ指導者のカリフ地位を重ねて否定していた。

 ザワヒリ師は一連の声明の中で、ジハード戦士たちが忠誠を誓うべき対象はバグダディ指導者ではなく、アフガニスタンのジハード主義組織「タリバン」の指導者であるオマル師であると主張していた。ところが、この声明が録音されたころには、既にオマル師は死亡していたことが明らかになっている。ザワヒリ師は、オマル師の死亡を知らぬまま「死人に忠誠を誓っている」状態の「愚か者」だったのだと、イスラム国のアドナーニ師は喝破しているのである。

 かつてアドナーニ師は、敬意を払いながら特別の声明を用意してアルカイダの指導者との決別を宣言していた。それが今や、名指しを避けているとはいえ、ザワヒリ師を「愚か者」呼ばわりするに至るとは、隔世の感さえ受ける。

【イスラム国】公式スポークスマンのアドナニ師の声明、最重要幹部の一人「アブムスリム・トルクマーニ」の死亡認める


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番号:227
題名:قل_للذين_كفروا_ستغلبون
和訳:「不信心者どもに言ってやるがいい、お前たちは打ち負かされるだろうと」
公開:2015年10月13日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:フルカーン・メディア(イスラム国傘下)
音声:アラビア語(音声のみ)、書き起こしテキストはこちら

【動画の内容及び解説】
イスラム国の公式スポークスマンであるアブムハンマド・アドナニによる声明。声明のタイトルはイスラム教の聖典クルアーンのイムラーン一家章からの引用。
下の銃を構えた男の画像は、アドナニの写真として報道やSNSで広く利用されている。過去の宣伝動画の中には、アドナニ本人が登場する映像もあるが、素顔は明かしていない。集合写真は、アドナニ(※頭上に赤い逆三角形印)がシリア北西部イドリブのサッカークラブのメンバーだった頃の写真とされる。本名は「ターハ・スブヒ・ファラーハ」である。
イスラム国公式スポークスマンのアブムハンマド・アドナーニアドナーニ(本名ターハ・スブヒ・ファラーハ)の若かりし頃の写真

この声明で最も重要な内容は、イスラム国の最重要幹部(※バグダディ指導者に次ぐ地位にあったとの見方もある)の一人であるアブムスリム・トルクマーニが、2015年8月の米軍による空爆で死亡していたことを、イスラム国として正式に認めたことであろう。

アブムスリム・トルクマーニは、本名をファーディル・アフマド・アブドラ・ハヤリという。ハッジ・ムアタズという尊称も持ち、今回の声明では「アブ・ムアタズ・クラシー」と呼ばれている。「クラシー」とは、イスラム教の預言者ムハンマドの出身部族である「クライシュ族」出身者であることを意味するが、全世界のイスラム教徒を率いる「カリフ」はクライシュ族出身者でなくてはならないと、イスラム法「シャリーア」によって定められている。アブムスリム・トルクマーニがクライシュ族であったとすれば、現指導者のアブバクル・バグダディの後継者の地位にあったと推測することもできる。

下の画像は、アブムスリム・トルクマーニの写真として多数の報道機関により利用されている。
アブ・ムアタズ・クラシーの画像
報道によると、アブムスリム・トルクマーニはイラクのモスル西方の都市テルアファル生まれ。旧サダム・フセイン政権の時代には、イラク軍の将校で、階級は大佐であったという。
今年の8月、アメリカ政府はモスルでの空爆作戦により、アブムスリム・トルクマーニを殺害したと発表していた。

アドナーニ師が亡き戦友に向けた追悼の言葉は、余りに感動的である。アドナーニ師は「アブムアタズ」の死を決して嘆き悲しまないと何度も繰り返す。何故なら、アブムスリム・トゥルクマーニは晩年、殉教を待ち望んでいたからだという。アラーに会うことを切に願い。長く伸びた自分の白髭が、血で真っ赤に染めあがるような壮絶な殉教こそ本望だと語っていたという。そしてアラーはその願いを聞き入れ、血で染まった髭をアドナーニ師自身が見てとったと明かしている。

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フィリピンのジハード主義組織「アブ・サヤフ・グループ」、カナダ人ら4人の人質の映像を公開 黒旗に「フィリピンのカリフ兵団」との記載も


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番号:226
題名:フィリピンのアブ・サヤフ集団がカナダ人2人、ノルウェー人1人及び配偶者1人を人質として拘束
公開:2015年10月12日
組織:アブ・サヤフ集団
音声:英語

【動画の内容及び解説】
2015年9月、フィリピンのジハード主義組織「アブ・サヤフ集団」が、カナダ人2人及びノルウェー人1人、フィリピン人女性1人を人質として拘束する事件が発生したが、それからおよそ1か月後の10月12日、人質4人と多数の戦闘員たちの動画がインターネット上に公開された。

人質たちは身に危険が迫っているとして、カナダ政府とフィリピン政府に対しアブ・サヤフ集団の要求を受け入れる様懇願している。戦闘員たちは、フィリピン当局による攻撃を全面停止することが、解放交渉を始めるための条件だとしている。

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なお、この動画の中でジハード戦士たちの背後の黒旗に、「フィリピンのカリフ兵団」との記載(赤い四角参照)がある。確認はできないが、イスラム国のバグダディ指導者に忠誠を誓っている可能性もある。
黒旗に「フィリピンのカリフの兵士」との記載

ヌスラ戦線のジュラーニ指導者がロシアの対シリア軍事介入について声明…「アサド大統領を殺害した者には報奨金300万ユーロ」

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番号:225
題名: التدخل الروسي .. السهم الأخير
和訳:ロシアの軍事介入…最後の矢
公開:2015年10月13日
組織:ヌスラ戦線(アルカイダ系のシリア反体制派組織)
出所:マナーラ・バイダー・メディア(ヌスラ戦線公式)
音声:アラビア語(音声のみ)

【動画の内容及び解説】
アルカイダ系のシリア反体制組織「ヌスラ戦線」のアブムハンマド・ジュラーニ指導者による、ロシアの対シリア軍事介入に関する声明。ヌスラ戦線は、シリア反体制派組織の中でも最大の勢力であり、北西部のイドリブや南部のダルアなど広い地域を支配している。イスラム国とは敵対関係にある。

ジュラーニ指導者はこの声明で、アサド政権はイランやヒズボラの支援の下で存続を図ってきたが持ち堪えることができず、最早崩壊目前であるとの認識を示している。アサド政権の牙城であるラタキア陥落の危機が迫る中、ウクライナ問題で国際社会から孤立していたロシアが、シリア問題を利用して欧米との間で取引し、ロシアの復権を狙っているとの見方を披露している。その上で、ロシアのシリアに対する軍事介入を「東からの十字軍」と呼称している。

また、ジュラーニ指導者は、ロシアは旧ソ連時代のアフガニスタンへの軍事介入における敗北を忘れていると指摘し、今般のロシアによるシリアへの新たな侵略は、イスラム教徒の敵の矢筒に残された最後の一本の矢に過ぎないと述べている。ロシア軍機による空爆については、アサド政権の部隊による空爆と同レベルで、まともな標的を定めることができず無秩序に行われているとして、既に作戦の失敗の兆候が現れているとしている。

その他に注目すべき内容としては、ジュラーニ指導者はバッシャール・アサド大統領を殺害した者に対して、300万ユーロの報奨金と身の安全の保証を提示する一方、ヒズボラのハサン・ナスララ(ナスラッラー等の表記もあり)書記長を殺害した者に対しても、200万ユーロの報奨金と身の安全の保証を提示している。さらに、ロシア軍がシリアの一般市民を殺害するならば、カフカース地方のジハード戦士によってロシアの一般市民を殺害することも辞さない構えを示している。

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【イスラム国】アメリカや日本等でつくる「十字軍連合」の空爆作戦に協力していた多数のイラク人スパイを摘発

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番号:224
題名:أيبتغون_عندهم_العزّة 
和訳:不信心者どもに栄誉を乞うとは
公開:2015年10月12日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:チグリス県(イラク)広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
 アメリカや日本など、イスラム国と敵対する約60の国々でつくる「有志国連合(十字軍連合)」が空爆作戦を行うため、標的の情報に当たらせていたイラク人スパイたちを、イスラム国が摘発・処刑したとする宣伝動画。

当ブログ管理人は10月9日付のイスラム国によるトヨタ車愛用に関する記事で、次のとおりコメントした。

…世界的大企業とはいえ一民間企業に過ぎないトヨタに対して、イスラム国による車の入手経路を説明しろなどと要求しているようでは、アメリカ当局の諜報能力も地に落ちたと言わざるを得ない。アメリカにとって、人工衛星や無人機などのハイテク機器による情報収集は十八番なのかもしれないが、現地にろくな協力者や内通者を確保できていない証拠である

まさにイスラム国はこの動画で、アメリカには十分な標的の情報がなく、人工衛星や無人機に頼ったものの不十分で、地上で情報収集を担うスパイのリクルートを試みたが結局失敗したと主張しており、当ブログ管理人の推測を裏付ける形となった。

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【イスラム国】トルコ人戦闘員たちが登場、トルコ政府との敵対関係を象徴

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番号:223
題名:اتبعون اهدكم سبيل الرشاد 3
和訳:続け、汝らを正しき道に導かん3
公開:2015年10月12日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ジャジーラ県広報部(イスラム国傘下)
音声:トルコ語(アラビア語字幕)

【動画の内容及び解説】
 イスラム国のジャジーラ県(イラク)広報部が配信した、トルコ人ジハード戦士たちのグループによる宣伝動画。動画の前半部分では、1人のジハード戦士が仲間にジハードについてトルコ語で講義し、後半部分では、3人の戦闘員が登場し、その内の1人がイスラム国への移住とジハードへの参加を呼び掛けるオーソドックスな内容。だが、このタイミングでの動画の公開は、トルコに対する敵対姿勢を誇示するというイスラム国の意図が垣間見える。

 イスラム国がシリア及びイラクの広範な地域に勢力を拡大して以降も、トルコとの関係はしばらくの間は左程悪化しなかった。モスル制圧時に拘束されたトルコ人外交官49人は、2014年9月に無事全員解放されている。また、シリア・トルコ国境地帯のコバニでイスラム国がクルド人部隊と激しく衝突していた頃にも、トルコは中立を維持していた。他方、イスラム国の側も、シリア領内のトルコの飛び地であるスレイマン・シャー廟について、周辺地区を支配後も占拠や破壊を行わなかった。

 しかし、トルコ政府は最近になって、国内の不穏分子であるクルド人武装勢力の掃討をアメリカやヨーロッパ諸国に黙認させる見返りとして、アメリカや日本等でつくる「有志国連合(十字軍連合)」への積極的な協力姿勢を打ち出すようになっていた。トルコ政府はイスラム国メンバーの摘発や活動の取締りに本腰を入れている。他方、イスラム国側も、トルコ領内で殉教作戦を行っている(2015年10月10日に首都アンカラで95人が死亡した爆発事件についても、トルコ政府はイスラム国の関与の可能性を示唆している)。

 動画に登場する多数のトルコ人ジハード戦士たちは全員素顔を晒しており、母国とは完全に決別する覚悟だろう。この動画は内容的には新味はないが、トルコとイスラム国が完全な敵対関係に入ったことを象徴するものとして重要である。

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ロシア軍がシリアでクラスター爆弾を使用か 爆撃の映像を反体制派が公開


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番号:222
題名: شام ريف حماة روسيا تستخدم أسلحة جديدة لتستهدف بها الثوار
和訳:シリアのハマ郊外でロシアが反体制派を標的に新型兵器を使用
公開:2015年10月11日
組織:シリアの大地のファーティヒン軍
出所:シリアの大地のファーティヒン軍公式Youtubeチャンネル
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
同盟者であるアサド独裁政権を防衛するため、シリアで軍事介入を行っているロシア軍は、下記のNHKの報道のとおり、一般市民への脅威が極めて高いクラスター爆弾を使用していると人権団体などから非難されている。

シリア反体制派組織の一つである「シリアの大地のファーティヒン軍」は、シリア中部ハマ郊外でのクラスター爆弾による空爆の映像をYoutubeで公開した。多数の閃光が集中的に放たれている様子はクラスター爆弾の特徴である。この部隊はそれほど強力な反体制派組織ではないため、関心を向けられることは稀だが、この映像はシリアにおけるクラスター爆弾使用の証拠として、SNSで大きな注目を集めている。

「シリアの大地のファーティヒン軍」とは、政権軍の離脱者でつくる「自由シリア軍」の複数の部隊を統合して、2014年の5月に結成された組織である。比較的宗教色の薄い「自由シリア軍」系の部隊でありながら、アサド政権に対する「ジハード」と、イスラム法「シャリーア」によって統治される国家の建設を目的に掲げている。こうした内容を綱領に掲げなければ、他の有力な反体制派のジハード主義組織からの協力を得られない現実を示唆している。

(以下、NHKの報道からの引用)
ロシア軍 シリアでクラスター爆弾使用か(10月11日 23時26分)
シリアでロシア軍が行っている空爆について国際的な人権団体は、国際的な条約で使用が禁止されているクラスター爆弾が使われたと批判し、ロシアに対して使用をやめるよう求めました。
シリアでは、ロシア軍が先月30日から過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅のためとして、空爆などの攻撃を続けています。
これについて国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は10日、今月4日に北部のアレッポ周辺で行われた空爆でクラスター爆弾が使われたとする報告書を発表しました。それによりますと、アレッポ近くの村ではパラシュートで落下するロシア製のクラスター爆弾の一部が見つかっており、ロシア軍が使用したか、ロシア軍の提供を受けてシリア軍が使用したと指摘し批判しています。
クラスター爆弾は多数の小型爆弾が広い範囲に飛び散り、不発弾として残って市民生活に長期的に被害を与えることから、使用を禁止する国際的な条約が5年前に発効しています。しかし、ロシアとシリアはこの条約に加盟しておらず、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は「ロシアとシリアはクラスター爆弾の使用をやめ、直ちに条約に加盟するべきだ」と求めています。
シリアではこれまでも、アサド政権のシリア軍が使用したクラスター爆弾で多くの市民が犠牲になっていると指摘されています。

【イスラム国】ラマディ制圧の長編ドキュメンタリー動画

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番号:221
題名:الرمادي ملحمة الجهاد
和訳:ラマディ ジハードの激戦地
公開:2015年10月10日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:アンバール県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
イラク政府軍によって支配されていたアンバール県の県都ラマディを、市街地での激戦の末、2015年5月にイスラム国が完全制圧するまでを記録した宣伝動画。市街地での激しい銃撃戦、圧巻の連続殉教攻撃、そして刑務所の解放などは見ごたえがある。


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WSJ紙『ISはなぜトヨタ車を愛用するのか-米が説明要求』 そして、その真の理由とは

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ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版に、「ISはなぜトヨタ車を愛用するのか-米が説明要求」という興味深い記事が掲載されていた。以下、その一部引用。

*     *     *
…中東の過激派組織「イスラム国(IS)」が数百台ものトヨタ製四輪駆動車を使用していることについて、米政府がトヨタに対し、ISがどういう経路で車を入手しているのか説明するよう求めている。

 ISが公開している宣伝ビデオに決まって登場するのはトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」と多目的スポーツ車(SUV)「ランドクルーザー」であると、複数のメディアが6日夜から7日朝にかけて報じた。

 米ABCテレビによると、元米国連大使のマーク・ウォレス氏は「残念なことに、トヨタのランドクルーザーとハイラックスは事実上、ISブランドのひとつになっている」と話した。ウォレス氏は現在、テロリスト集団の金融ネットワークを暴くことを狙った「過激派対策プロジェクト」の責任者を務めている。 
*     *     *

 イラクとシリアの広大な領土を支配するイスラム国が、トヨタ車をはじめとする日本車ばかりを利用しているのは、イスラム国に特有の理由がある訳ではない。短期間でも現地に滞在した経験があれば、イラク人の日本車好きが異常なレベルだというのは、すぐに気がつくことである。ジャーナリストの池上彰氏がイラク北部のアルビルを取材した際の記事から引用しよう。

*     *     *
…エルビルで人気のある車種は、トヨタのクラウンだそうです。確かに街中でクラウンを見ました。しかも、もはや日本ではお目にかかれない20年以上前の型のクラウンが普通に走っているのです。中古車も日本車が大人気でした。これは、砂漠地帯で最も信頼のおける車としてトヨタのランドクルーザーが中東でダントツの知名度を誇っていることと無縁ではないでしょう。…
*     *     *

 当ブログの管理人の個人的な印象で言えば、隣国のシリアやヨルダンでは、ドイツ車のベンツの方が人気が高いように思える。派手で豪華なブランドが好きで、見栄っ張りなのが中東の人々に共通の気質であるが、広大な砂漠地帯の過酷な環境に生きるイラク人には、どこか質実剛健の気風があるようもに感じる。

 それにしても、世界的大企業とはいえ一民間企業に過ぎないトヨタに対して、イスラム国による車の入手経路を説明しろなどと要求しているようでは、アメリカ当局の諜報能力も地に落ちたと言わざるを得ない。アメリカにとって、人工衛星や無人機などのハイテク機器による情報収集は十八番なのかもしれないが、現地にろくな協力者や内通者を確保できていない証拠である。

なお、トルコ紙の報道によれば、イスラム国が利用している車両の多くは、トルコをはじめとする周辺国の盗難車両であるとしており、ギャングや密売ブローカーの存在を指摘している。「アルカイダからの分離組織(イスラム国)が、希望の車種を伝えている」と報じており、イラク人のジハード戦士たちがトヨタ車をリクエストしていることは容易に想像がつく。

 トヨタ車はイラクのイスラム国だけでなく、北アフリカのジハード主義組織にも愛用されている。サハラ砂漠の過酷な環境もまた、ジハード戦士をトヨタ車に向かわせるのであろうか。2013年1月にアルジェリアのイナメナスがガス生産施設で起きた日本人人質事件においても、モフタール・ベルモフタール指揮下のジハード主義組織「血盟団」は、やはりトヨタ車を利用していた(ザ・ガーディアン紙電子版の記事参照。なお、この記事には事件現場の貴重な映像も多い)。

 リビアのアルカイダ系ジハード主義組織「アンサール・シャリーア」が公開した、次の動画に出てくる見渡す限りのトヨタ車だけの車列は壮観である。
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その他、トヨタ車が印象的なイスラム国の動画をピックアップしてみた。
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トヨタとイスラム国1
イスラム国とトヨタ2
イスラム国とトヨタ3
トヨタとイスラム国4

【イスラム国・西アフリカ州】整列する戦闘員たちと声明の読み上げ 報道用のアーカイブ映像として利用可能

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番号:220
題名:رسائل من جند الخلافة في ولاية غرب إفريقية
和訳:イスラム国・西アフリカ州のカリフの兵士からメッセージ
公開:2015年10月7日
組織:イスラム国・西アフリカ州(旧「宣教とジハードのためのスンニ派集団」、通称「ボコ・ハラム」)
出所:イスラム国・西アフリカ州広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語、ハウサ語

【動画の内容及び解説】
ナイジェリア北部を拠点とするイスラム国・西アフリカ州(メディアでは今も「ボコ・ハラム」として報じられることが多い)の戦闘員による声明。前半はアラビア語、後半は同じ内容の声明をハウサ語で読み上げる。その後、イスラム国のバグダディ指導者に対する忠誠を、改めて集団で誓う。声明の内容は、イスラム国・西アフリカ州の戦闘員200人が降伏し、多数の女性や子どもが救出されたとの報道を否定するもの。

イスラム国・西アフリカ州(ボコ・ハラム)の最新アーカイブ映像として、報道機関の利用に適している。ハウサ語版だけでなく、同内容のアラビア語版までも用意されているのはありがたい。戦意高揚の歌もなく使いやすいが、指導者のアブバクル・シカウ師が登場しない点が難点か。

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『シリアは絶好の空爆日和』…ロシアは戦争プロパガンダに女性の気象予報士までも動員



最早シリア領土の2割未満を支配するに過ぎない地方軍閥であるアサド独裁政権を防衛するため、ロシアは最新鋭の軍用機を派遣し、反体制派の拠点に対する空爆作戦を行っている。

更にロシアは、自国内の戦争プロパガンダのため、女性のお天気キャスターまでも動員し、「シリアは絶好の空爆日和」などと発言させている。ロシア軍による空爆の被害を受けているシリア国民の感情など全く意に介さず、是が非でもアサド独裁政権を死守する構えのようだ。

当該動画の内容については、以下のAFP通信の報道を参照

 【10月6日 AFP】ロシアの国営テレビは3日、10月のシリアの天気は空爆にぴったりだとする天気予報を放送した。ロシア軍のシリア空爆を後押しする国営メディアの報道姿勢は新たな段階に突入したようだ。
 国営のニュース専門チャンネル「ロシア24(Rossiya 24)」に登場した女性気象予報士は視聴者に向けて、10月のシリアの天気は「(軍用機の)出撃には理想的です」と語った。

 気象予報士は「飛行気象」という見出しと共に爆撃機の画像が表示された大きな画面の前に立ち、真面目な表情で空爆には絶好の天候になると語った。薄雲がかかるものの「飛行の妨げにはならず、兵器の照準システムにも影響しない見通し」だという。

 スタジオの大きな画面に気象情報や国防省が公開した空爆の映像などが映しだされていくのに合わせ、気象予報士は「空爆の開始時期はとてもうまく選ばれたと専門家も言っています」などと解説した。

 ロシア24はロシアが空爆を開始した翌日の今月1日にも、シリアでは安定した気象条件が続くという天気予報を放送していた。(以下略)

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【イスラム国】ロシア軍機がイスラム国の支配地域を空爆…アサド政権の防衛と軍事介入の口実を両立


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イスラム国の公式報道部門「アウマーク通信」は2015年10月5日、ロシア軍のものと見られる軍用機がシリア北部アレッポ東郊外の都市バーブを空爆したとして、街の被害状況を伝える上記の独自映像を配信した。

アメリカや日本等、イスラム国と敵対するおよそ60か国は、いわゆる「有志国連合(※イスラム国は「十字軍連合」と呼称)」を結成してシリア内戦に介入しているが、「有志国連合(十字軍連合)」はアサド政権を正統な支配者と見なしておらず、「自由シリア軍」などの反体制組織への支援を行っていた。

そのため、ロシアは同盟関係にあるアサド政権を防衛するために、「イスラム国を掃討する」という口実によってアメリカの理解を取り付けた後、アサド政権の牙城である北西部ラタキアに空軍部隊を派遣し、「十字軍連合」が支援している反体制派組織の拠点ばかりを標的として執拗な空爆作戦を続けている。

こうしたロシアの欺瞞に有志国連合(十字軍連合)側が漸く気づき、批判の声が挙がったため、ロシア軍はイスラム国が支配する北部の都市バーブを空爆した。バーブはアサド政権が北部の主要都市アレッポで維持している支配地区から非常に近い。そのため、バーブに対する空爆は、「軍事作戦の標的はイスラム国である」という口実と、「アサド政権の死守」という真の目的を両立させる格好の標的を攻撃したものと見られる。

このようにシリア内戦は、アメリカ率いる「有志国連合(十字軍連合)」と、ロシア、イラン、ヒズボラ(レバノンのシーア派武装組織)によって結成された「アサド政権防衛同盟」の代理戦争の構図を呈し始めている。

北方領土問題での進展で政権の浮揚を狙う日本の安倍晋三首相は、「アサド政権防衛同盟」を率いるロシアのプーチン大統領の訪日招待を重要な外交目標としているが、今後の国際情勢の展開次第では、プーチン政権との関係改善によって、日本が属する「有志国連合(十字軍連合)」の60か国に誤ったメッセージを送ってしまうおそれもあるだろう。

【イスラム国】公式ラジオ放送局「アルバヤン」でバングラデシュでの日本人殺害を認める

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※音声ファイルのアラビア語テキスト起こしはこちら

2015年10月3日、イスラム国がバングラデシュで日本人を殺害したとの声明を発出した。
そして翌4日、イスラム国の公式ラジオ放送局「アルバヤン」も、この声明とほぼ同じ内容のニュースを報じた。これにより、現地レベルでイスラム国の支持者・共鳴者により計画・実行された作戦について、事後にイスラム国「本部」による「評価と承認」が行われるという、一連の手続きが踏襲されたことになる。

未だに日本の多くのメディアは、「殺害はイスラム国本部の指示により行われたものか」、「バングラデシュにイスラム国の支部があるのか否か」、と言った観点から事件を報じようとしているが、「グローバル・ジハード」とは、そうした従来型のヒエラルキー構造に基づいて上意下達的に行われるものではないことを、拙ブログの過去エントリを参考にしながら、そろそろ認識してほしい。
 

【イスラム国】戦闘員の訓練の様子を公開 報道用のアーカイブ映像として利用可能

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番号:219
題名:معسكرات الكرار
和訳:クッラール訓練キャンプ
公開:2015年10月5日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:チグリス県広報部(イスラム国傘下)
音声:アラビア語(一部英語字幕あり)

【動画の内容及び解説】
イスラム国の戦闘員が訓練キャンプで軍事教練を受けている様子を公開している。
イスラム国のイメージ映像として、または報道用のアーカイブ映像として価値があると思われるが、SEとしてほぼ全編に歌が加えられているほか、時折映像がスローモーションになるため、そうした点では利用しにくいかもしれない。

なお、動画の途中2か所で、戦闘員(その内1人は少年兵)による声明が挿入されている。

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【イスラム国】シリア政府が発行する新たなシリア・ポンド紙幣の使用を禁止

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イスラム国が支配領域内で、シリア政府が発行する2種類の新たな紙幣(1000シリアポンドと500シリアポンド)の使用を禁止するとの布告を出した。

イスラム国の公式報道部門「アウマーク通信社」の報道によると、最早シリア・ポンドにはアサド政権の政府職員への給与支払いのための価値すらないが、なおも新たな紙幣を印刷して現在の価値を活かそうとしていると指摘し、イスラム国はその使用を禁止することで、アサド政権を経済的に追い詰めるとしている。

↓支配地域の両替商に向けて新たな通貨の使用禁止を布告する文書↓
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なお、イスラム国は2015年8月30日、独自の通貨である「ディナール金貨」及び「ディルハム銀貨」の鋳造と発行に関する動画を配信している。

【イスラム国】 バングラデシュで日本人を殺害したとの声明を発出

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このアラビア語の声明では、
「バングラデシュでカリフの兵士の手により日本人の異教徒を抹殺」
『イスラム国に敵対する十字軍連合諸国の市民である日本人、
「ホシ・クニオ」を追跡し、ロングプールにおいて銃で殺害した』 
等としている。
 

シリア反体制派「アハラール・シャーム・イスラム運動」がロシア軍の空爆に報復 軍用空港に対しロケット砲撃



番号:218
題名: استهداف مطار حميميم بمدينة #جبلة في ريف #اللاذقية بصواريخ الغراد
和訳:ラタキア郊外の都市ジャブラのハミミム空港に対しグラッドミサイルで砲撃
公開:2015年10月2日
組織:アハラール・シャーム・イスラム運動(シリア反体制派)
出所:アハラール・シャーム・イスラム運動の公式ツイッターアカウント
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
シリア反体制派のジハード主義組織「アラハール・シャーム・イスラム運動」の戦闘員たちが、アサド政権を支援するロシア軍の空爆への報復として、軍用空港を砲撃する動画。

動画の冒頭、戦闘員の一人が、「ロシア占領軍がシリアで行った虐殺への報復として、我々「アハラール・シャーム・イスラム運動」は、ロシア軍の基地となったジャブラの軍用空港を砲撃する」と宣言する。その後、砲撃の映像となる。

「アハラール・シャーム・イスラム運動」自体はアルカイダ系組織ではないが、アサド政権の打倒のためにアルカイダ系の「ヌスラ戦線」と共闘している。主要な反体制派組織の一つがロシアを敵視する動画を公開したことで、「イスラム国の掃討が目的だ」というロシア政府の主張に信憑性はなくなった。

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↓こちらも「アハラール・シャーム・イスラム運動」が公開した、ロシア軍が駐留する空港を砲撃した際の映像


↓「アハラール・シャーム・イスラム運動」が発出した公式声明文。ロシアの介入の目的について、イスラム国の掃討というのは口実に過ぎず、アサド政権を救うことが狙いだと非難し、他の反体制派武装勢力に一致団結を訴えている。
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【イスラム国シナイ州】ソマリアのジハード戦士にイスラム国への忠誠を呼びかけ

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番号:217
題名:من سيناء إلى الصومال
和訳:シナイからソマリアへ
公開:2015年10月1日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)シナイ州
出所:イスラム国シナイ州広報部(旧アンサール・エルサレム)
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
イスラム国のエジプト・シナイ半島の支部「シナイ州」の戦闘員3人が、ソマリアのジハード戦士たちに向けてメッセージを発する。
イスラム国シナイ州の戦闘員たちは、聖典クルアーンや預言者言行録「ハディース」を引用しながら、イスラム教徒としてカリフの下で団結することが重要と力説し、イスラム国のバグダディ指導者に忠誠を誓い、他のイスラム国領内へと移住するか、イスラム国の戦士として現地で戦うことを呼びかける。

ソマリアのジハード戦士たちとは、ジハード主義組織「アッシャバーブ」(アルシャバブ等の表記もあり)を意図していると考えられるが、「アッシャバーブ」はアルカイダ系組織であり、対立関係にあるイスラム国として、アルカイダからの(末端の戦闘員レベルでの)切り崩しを狙っているものと見られる。

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シリア内戦にロシアがアサド政権を防衛するため軍事介入 チェチェン系反体制武装勢力の動画まとめ

ロシアがアサド政権の防衛のため、シリア内戦への直接的な軍事介入を開始した。中部の都市ホムスやハマ郊外といった自由シリア軍などの反体制派が支配している地区に対する空爆を行っている。

こうしたロシアの本格的な介入を受けて、シリア内戦で活動しているチェチェン系ジハード主義組織に対する関心が高まっている。当ブログの管理人に対し、テレビ朝日「報道ステーション」のスタッフの方から、シリアで活動するチェチェン系武装勢力の映像資料に関する問い合わせがあった(10月1日のオンエアで提案した関連映像を使用していただいた)。

そこで以下、シリアのチェチェン系ジハード主義組織について、まとめてみた。シリア内戦の勃発により、ジハード主義組織「カフカス首長国」より義勇兵として反体制派の応援にかけつけたチェチェン系ジハード戦士たちは、その後のアルカイダ系「ヌスラ戦線」と、イスラム国の対立をきっかけとして分裂していく。

【ムハージリン・アンサール軍】

チェチェン系の戦闘員を中心に結成され、これまで反体制武装勢力の中で一定の存在感を示してきた。ムハージリンとは「移民者」、アンサールとは「支援者」を意味するアラビア語である。「ムハージリン」と「アンサール」は、メッカでの迫害から逃れてきた預言者ムハンマドとその教友たち(ムハージリン)と、これを迎え入れ支援したメディナの人々(アンサール)の関係になぞらえられ、ジハード主義においてはある種の理想的な関係としてとらえられている。

シリア反体制派の中ではアルカイダ系「ヌスラ戦線」に近いとされる。一部報道では、すでにヌスラ戦線に忠誠を誓って合流したとの情報もあるが、ヌスラ戦線からの公式な声明の発出は確認されていない。ヌスラ戦線がイスラム国と敵対関係になって以降、イスラム国側についたり、ジハード主義組織同士の戦闘に反発したりといった理由で分裂していく。

↓「ムハージリン・アンサール軍」が登場する資料映像。比較的新しく画像が鮮明で、資料映像としては使いやすい動画を選んだ。ただし、ここに出てくる組織の指導者サラハディン・シシャーニは、すでに離脱している(下記参照) 



 

シリアの大地のカフカース首長国のジハード戦士たち

ジハード主義組織同士の戦闘を良しとせず、ムハージリン・アンサール軍から離脱したチェチェン系戦闘員たちによるジハード主義組織。ジハード主義組織間の対立からは「中立」を宣言している。

↓「カフカース首長国のジハード戦士たち」が離脱を宣言した際の動画


中央に立っているのは、サラハディン・シシャーニである。

イスラム国

イスラム国内にはチェチェン系独自の部隊はないが、多数のチェチェン人戦闘員が参加していると見られる。
 

↓ウマル・シシャーニはイスラム国の大幹部。この宣伝動画の7分辺りに登場。

ウマル・シシャーニ
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↓ウマル・シシャーニが「ムハージリン・アンサール軍」に居た頃の動画。


↓なお、このブログでは過去の記事で、チェチェン人の戦闘員がイラクのティクリートからメッセージを送る動画も紹介した。

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他の報道機関の方々におかれても、同様の照会事項があれば、出来る限り対応するつもりであるので、参考にしていただれば幸いである。 ネットの掲示板やSNS空間では、ジハード主義関連の内容及びアカウント削除が徹底されるようになり、情報収集は困難になりつつある。そうした中でも、当ブログの管理人はジハード主義組織の動画・声明を、どんな機関よりも迅速に収集するノウハウを確立している。

場合によっては、日本国政府さえ出し抜くことも可能である。

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