2015年12月

【イスラム国】バグダディ指導者による約7か月ぶりの声明 サウジアラビア主導の「イスラム軍事連合」を痛烈に批判

BLACK_FLAG
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:290
題名:فتربصوا إنا معكم متربصون
和訳:せいぜい見届けるがいい 我らもまた見届けるとしよう
公開:2015年12月26日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:フルカーン・メディア(イスラム国公式)
音声:アラビア語
重要:★★★☆☆

【内容及び解説】
カリフ・イブラヒムこと、イスラム国の指導者であるアブバクル・バグダディ師による音声の声明。バグダディ師自身による声明の公表は、今年の5月以来およそ7か月ぶり。去る12月15日にサウジアラビアが提唱した「イスラム軍事連合」に対する痛烈な批判が内容に含まれており、今もバグダディ師が健在であることを示唆している。

サウジが提唱した「イスラム軍事連合」に関し、バグダディ師は声明でこう述べている。

・・・アメリカとその同盟国は、その代理人を使ってカリフ国を殲滅できるなどと未だに考えている。それが悉く失敗すると尻尾切りを行い、慌てて別の代理人を仕立てるのだ。つい先日には、サルール(サウード)の一族を使い、イスラムの名を騙る連合を立ち上げた。そしてカリフ国に宣戦布告した。
 それが真に「イスラム」の連合なら、シリアの民衆を救うために、ヌサイリー派(アサド政権)やロシアに宣戦布告しただろう、そして、スンニ派を虐殺せんとする異端のシーア派やクルド人の邪教徒たちと戦っただろう。
 それが真に「イスラム」の連合なら、邪教徒の中国までもが支持し参加を申し出ることもなかっただろう。
 それが真に「イスラム」の連合なら、ユダヤ人の殺害とパレスチナの解放を目的に掲げただろう・・・


また、バグダディ師は声明で、今起きているのはイスラム国と十字軍連合の戦いではなく、全ての不信心者と、全てのイスラム教徒という二大陣営の戦いだと位置づけ、全てのイスラム教徒はこの戦いの当事者だとしている。そして、『聖典クルアーン』の「改悛章」から次の一節を引用する。

قُلْ هَلْ تَرَبَّصُونَ بِنَا إِلاَّ إِحْدَى الْحُسْنَيَيْنِ وَنَحْنُ نَتَرَبَّصُ بِكُمْ أَن يُصِيبَكُمُ اللّهُ بِعَذَابٍ مِّنْ عِندِهِ أَوْ بِأَيْدِينَا فَتَرَبَّصُواْ إِنَّا مَعَكُم مُّتَرَبِّصُونَ

・・・不信心者どもにはこう告げよ 「我らを待ち受けるは二つの善(現世での勝利あるいは殉教による昇天)の内の一つ。方や、お前たちを待ち受けるは二つの罰の内の一つ、すなわち、アラー御自らが下す罰か、我らの手にて下す罰のみ。せいぜい見届けるがいい。我らもまた見届けるとしよう」と・・・

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

※2015年12月27日 追記
イラクのアンバール県広報部から、バグダディ師の声明の音声ファイルを市民に配布する様子を撮影した画像が公開された。現地ではインターネットの利用に制約があり、希望者がUSBメモリなどの記録媒体を広報事務所に持ち込むと、それにファイルをコピーしてもらえるようだ。
声明ファイル配布1
声明ファイル配布2

安田純平氏を拘束している「ヌスラ戦線」指導者の発言 「捕虜を丁重に扱うのはイスラム法の義務」



フリージャーナリストの安田純平氏が2015年6月にシリアに入国した後、行方不明となっている件で、国際団体「国境なき記者団」から日本政府に対して救出を訴える声明が出された。

NHKの報道によると、安田純平氏は現地でスパイ容疑をかけられ、アルカイダ系のジハード主義組織「ヌスラ戦線」に拘束されたとしている。

安田純平氏が何らかのスパイ活動を行っていたとは常識的に考えられず、容疑が晴れれば「捕虜」として扱われるのではないかと見られる。一方、ヌスラ戦線のジュラーニ指導者は、公式の広報部門が最近公開した記者会見の動画で、捕虜を丁重に扱うことは、聖典クルアーンにも記されたイスラム法上の義務である旨を強調している。

上の動画は、レバノン政府軍兵士の捕虜解放交渉に関する記者からの質問に対し、ヌスラ戦線のジュラーニ指導者からの返答である。当ブログ管理人が字幕を付しておいたが、字幕では字数的な制約があるので、詳細な翻訳は次のとおりである。

・・・捕虜を丁重に扱うことについては、我々ヌスラ戦線として、それはイスラム法上の義務であると捉えている。偉大なアラーはこう言われた。「アラーを敬う者は、貧者と孤児と捕虜に食物を与えるものだ」と。アラーは、貧者、孤児及び捕虜を平等に扱われるのだ。悪の支配者たちのように捕虜を拷問するのではなく、憐憫の情をもって接しなくてはならない。
我々はイスラム法に則り、正しく捕虜を扱っている。そのことについて、誰からも見返りや感謝を求めてさえいない。聖典クルアーンには「アラーが喜べば十分であって、見返りも感謝も不要である」とも記されている。つまり、我々はアラーの教えに従って正しく捕虜を扱っているに過ぎない・・・
 
安田純平氏の拘束に関する国境なき記者団からの声明によれば、身代金の支払い期限が迫っており、支払いがなければ処刑または他の「テロリスト」グループに売り渡されるおそれがあるとしている。

しかし、ジュラーニ指導者の発言や、レバノン政府軍兵士をはじめ、その他の外国人の捕虜解放交渉を見る限り、ヌスラ戦線がイスラム国のように殺害の脅迫を行う可能性は低いのではないだろうか。

なお、ヌスラ戦線に拘束された外国人の「捕虜」については、これまで解放されたケースが多数ある。邦人保護を担当する関係機関の、安田純平氏の無事解放に向けた取り組みに期待したい。

アルカイダ系ジハード主義組織がイエメンで暴風雨被害を受けた漁師たちにトーハツ(株)の船外機を提供か

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:289
題名:تغطية لتقديم مساعدات ومعونات للصيادين للمتضررين في الإعصار
和訳:暴風雨被害を受けた漁師たちに支援物資を提供
公開:2015年12月21日
組織:アラビア半島のアンサール・シャリーア(イエメン)
出所:アラビア半島のアンサール・シャリーアの公式ツイッターアカウント
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【内容及び解説】
イエメンを活動領域とするアルカイダ系のジハード主義組織「アンサール・シャリーア」による慈善奉仕活動の宣伝動画。12月17日に先行して公開された動画の続編にあたる。2015年10月にイエメンを襲った暴風雨は甚大な被害をもたらしたが、未だ何ら補償や支援を受け取っていない漁師たちを対象に、支援物資を提供する様子が記録されている。

支援物資は梱包の記載内容から、日本企業「トーハツ株式会社」の船外機だと推測される。、中東地域におけるメイド・イン・ジャパンの信頼とブランド価値は、中国や韓国に追い上げられつつあるも、まだよく保たれていると言えるだろう。


↓機材の供与に対し感謝する漁師のインタビュー場面↓
画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

【過去資料映像】イラク西部アンバール県の拠点都市ラマディをめぐる攻防

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:288
題名:سير المعارك شرقي الرمادي
和訳:戦いの行方 ラマディ東部
公開:2015年11月12日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:アンバール県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【内容及び解説】
2015年12月23日現在、イラク政府軍は、イスラム国の支配下にあるラマディをめぐり激戦を繰り広げている。

現在の戦闘をめぐるイスラム国からの新たな宣伝動画は公開されていないが、去る11月中旬に公開されたラマディでの戦闘に関する過去の動画のリンクを、参考資料として紹介する。報道機関がラマディ情勢を取り上げる場合、イスラム国側の資料映像として一定の利用価値があるだろう。


↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード1

↓イスラム国がラマディを攻略するまでを記録した宣伝動画については、当ブログの過去記事で既に紹介しているので、併せて参考になるだろう。
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

イエメンの「アンサール・シャリーア」がシーア派武装勢力「フーシ(ホウシー)派」との戦闘をめぐる宣伝動画を公開

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:287
題名:جانب من تغطية معارك ولاية تعز
和訳:イエメンのタイズ県での戦況
公開:2015年12月20日
組織:アラビア半島のアンサール・シャリーア(イエメン)
出所:アンサール・シャリーア公式ツイッターアカウント
音声:アラビア語
重要:★★★☆☆

【内容及び解説】

イエメンを主な活動領域とするアルカイダ系ジハード主義組織「アラビア半島のアンサール・シャリーア」が、イスラム教シーア派の武装勢力「フーシ派」(※「ホウシー派」などの表記もあり)との戦闘に関する宣伝動画を公開した。

イエメンのアルカイダ系組織(AQAPとアンサール・シャリーア)は、政府のみならずフーシ派とも敵対関係にあるが、政府とフーシ派の間の対立激化や、イスラム国の台頭の影響で、イエメン内戦における存在感の低下を余儀なくされていた。

その後、2015年12月中旬に国連の仲介によりスイスでイエメン政府とフーシ派の間で和平協議が行われるなど、ここに来て停戦を模索する動きが表面化している。アンサール・シャリーアとしては、フーシ派に対する徹底抗戦をアピールすることで、政府との差別化が可能になっており、今回の宣伝動画の公開にはそうした思惑もあると見られる。

動画の内容は、イエメン南部の都市タイズで、フーシ派の砲撃による居住区での被害や死傷者の状況、ジハード戦士たちの軍事訓練の場面、そして実際の戦闘の様子などで構成されている。

戦闘シーンの途中に、「武器を取ること、または武器を取ったものを支援することは、全イスラム教徒の義務だ」という、アルカイダのザワヒリ指導者の声明からの引用が挿入されており、アンサール・シャリーアがアルカイダ系の組織であることが、ここからも分かる。

アルカイダのザワヒリ指導者の声明を引用
 ↑ザワヒリ指導者の画像と音声による声明の引用場面

また、動画の最後には、住民のためにポンプを設置し、給水活動を行っていることもアピールしている。アルカイダ系組織がジハードだけでなく、慈善奉仕活動を通じても住民の支持獲得を目指している様子が、この動画でも垣間見られる。

ポンプを設置して住民に給水
 ↑ポンプを設置して住民向けに給水活動を行っている場面

【イスラム国】リビアのシルトでの「イスラム警察」の活動振りを宣伝

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード3
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:286
題名:الشرطة الإسلامية في مدينة سرت
和訳:シルトのイスラム警察
公開:2015年12月20日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:トリポリタニア州広報部(イスラム国傘下、旧リビア領)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【内容及び解説】

リビア中部の地中海沿岸都市シルトは、イスラム国の支部「トリポリタニア州」の支配下にあり、そこで活動する「イスラム警察」に関する宣伝動画が公開された。内容としては、整列するイスラム警察の隊員たちを前に行われる激励や、市民からの感謝の声、検問やパトロールの様子が紹介されている。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
 画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

【イスラム国】「ヌサイリー派」のアサド政権兵士を撃退

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:285
題名:فارتقبوا إنا معكم مرتقبون
和訳:待ち構えよ、我らもまた待ち構える者
公開:2015年12月18日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ホムス県広報部(イスラム国傘下、旧シリア領)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【内容及び解説】

シリアの砂漠地帯におけるイスラム国のジハード戦士とアサド政権の宗派「ヌサイリー派(※別称アラウィ派)」の兵士の戦闘に関する宣伝動画。ヌサイリー派の兵士を待ち構え、撃退した上に敵の拠点をも攻略し、戦利品を確保するまでが記録されている。最後はヌサイリー派のスパイを銃殺する。

イスラム国のジハード戦士がアサド政権の戦車を対戦車ミサイルで破壊し、ヌサイリー派の兵士が混乱し逃げ惑う状況までもが撮影されている。実際の戦場の様子を、これほどまで克明に知ることのできた時代は、かつてなかっただろう。

あらゆる武装勢力が、全世界に向けて直接情報を発信する独自の手段を確保してしまった今、情報の仲卸業者でしかないジャーナリズムは色褪せるばかりだ。かつては従軍を許された「戦場ジャーナリスト」や「戦場カメラマン」の出る幕は最早ない。情報の発信手段を持つ者が限られていた頃は、戦場で「中立」という立場で取材が容認されたが、今は許されない。戦争の世紀であった20世紀は「戦場ジャーナリスト」にとって、古き良き幸せな時代だったのだ。


↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
 

【アラビア半島のアンサール・シャリーア】イエメンを襲った暴風雨被害の救助と復旧支援活動をレポート

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:284
題名:
مراسل أنصار الشريعة - حضرموت جانب من تغطية الإعصار بولاية حضرموت   
和訳:
アンサール・シャリーアの特派員がハドラマウト県の暴風雨被害をレポート
公開:2015年12月17日
組織:アラビア半島のアンサール・シャリーア(イエメン)
出所:アラビア半島のアンサール・シャリーア公式ツイッターアカウント
音声:アラビア語
重要:★★★☆☆

【動画の内容及び解説】
2015年10月にイエメンを襲った暴風雨による被害の状況と、アルカイダ系のジハード主義組織「アンサール・シャリーア」による避難勧告、救助及び復旧活動に関する宣伝動画。アンサール・シャリーアによる被災者への支援活動について、一般市民からの感謝の声も伝えている。

アルカイダの戦闘的に過ぎる強面なイメージや、カリスマ的幹部たちの相次ぐ殺害に伴うブランド力の低下を挽回すべく、アルカイダの第2ブランドとして立ち上げられたグローバル・ジハード組織が「アンサール・シャリーア」である。

今回の宣伝動画の公開により、イエメンのアンサール・シャリーアが、大規模自然災害における被災者支援という、慈善奉仕活動を行っていることが明らかになった。こうして地道に一般市民の支持を獲得し、現地社会に浸透していくアプローチは、パレスチナのイスラム主義組織「ハマス」の手法に近い。このように、アルカイダが硬軟両面を持つ組織に変貌しつつあることは重要である。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

【イスラム国】サウジアラビアによる対「テロ」軍事同盟の設立宣言から間もないタイミングで サウジ王家批判の宣伝動画3連発+3本追加+ダメ押し9本

↓画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード3
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

269(画像上):قُلْ إِنِّي عَلَى بَيِّنَةٍ مِّن رَّبِّي 
         『言ってやれ、我こそはアラーの明証に立つ者と』
         サラハディン県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)

270(画像中):صبرا بلاد الحرمين 
         『二聖モスクの国よ、耐え忍べ』
         ニナワ県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)

271(画像下):رسائل إلى بلاد الحرمين
         『二聖モスクの国へメッセージ』
         アルジャジーラ県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)

公開:2015年12月16日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【動画の内容及び解説】
2015年12月15日、サウジアラビアのムハンマド副皇太子兼国防相が、テロとの戦いを目的としてイスラム諸国でつくる「イスラム軍事連合」の設立を宣言し、作戦指令室を首都リヤドに設置することなどを明らかにした。

それからわずかに1日後の12月16日、こうした動きに対してサウジアラビアを挑発するかのように、イスラム国からサウジ王家を徹底批判する内容の動画3本が繰り出された。考え抜かれたタイミングで相応しい内容の動画を直ちに制作して公開するという、イスラム国のメディア戦略は相変わらず卓越している。内容はさほど重要でないが、抜群のタイミングと3本もまとめた努力を評価して★一つ分サービスである。

預言者ムハンマドゆかりの地であるアラビア半島から、邪教徒を追い出さねばならぬのに、サウジ王家は欧米諸国やシーア派のイランと結託し、イスラムの教えとはかけ離れた統治を行い、享楽的な生活に耽っていると批判している。そのほか、イスラム国のジハード戦士たちからサウジアラビアの国民へのアジテーションや獄中の同志への激励などが内容。


↓画像をクリックして、269番(サラハディン県広報部発)の動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

※2015年12月18日追記
イスラム国からサウジ王家批判の宣伝動画がさらに3本追加された。

↓画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2
No.272 キレナイカ州(リビア)『アラビア半島の悪魔どもに告ぐ』

↓画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.273 ハドラマウト県(イエメン)『嫉妬深き者どもに告ぐ』

↓画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.274 ラッカ県広報部 『囚われのアラビア半島の地』

※追記その2 更に9本追加
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.275 ジャヌーブ県広報部『サルール家には忠誠も決別もなし』

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.276 アンバール県広報部『多神教徒をアラビア半島から追い出せ』

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.277 ホムス県広報部『わが民の知るところとなれ』

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.278 ファルージャ県広報部『啓示の国よ、耐えるのだ』 

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.279 ユーフラテス県広報部 『奴らは敵だ、警戒せよ』 

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.280 アレッポ県広報部 『啓示の下りし地へ』

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
No.281 シナイ州広報部 『二聖モスクの国の人々にメッセージ』

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2
No.282 バラカ県広報部 『明日は明日の風が吹く』

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード3
No.283 カイル県広報部 『囚われの二聖モスクの国の悪しき種子』

【ヌスラ戦線】ジュラーニ指導者のインタビューを公式広報部門も映像として公開 「自由シリア軍などというものは存在しない」

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:268
題名:مؤتمر صحفي للشيخ الفاتح أبي محمد الجولاني
和訳:アブ・ムハンマド・ジュラーニ師の記者会見
公開:2015年12月15日
組織:ヌスラ戦線(シリアのアルカイダ系ジハード主義組織)
出所:マナーラ・バイダ・メディア(ヌスラ戦線の公式広報部門)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【動画の内容及び解説】
2015年12月12日、シリアを活動領域とするアルカイダ系ジハード主義組織「ヌスラ戦線」の指導者アブムハンマド・ジュラーニ師のインタビューを、Orient NewsがYoutube上で配信していた

一方、ヌスラ戦線の公式広報部門「マナーラ・バイダ・メディア」も、全く同じ内容の動画をインターネット上で公開した。これで各報道機関は、当該インタビュー動画を素材として自由に利用できるようになったと言えるだろう。当ブログからは、フルハイビジョン画質のリンクへ移動できる。

(レバノン軍兵士ら)捕虜の扱いに関するやりとりの文脈で、反体制派の「自由シリア軍」の兵士に対する恣意的な拘束が行われているとの記者側からの指摘に対し、ジュラーニ指導者からの「そもそも自由シリア軍などというものは存在しない」という切り返しが、動画の視聴者の間で話題になっているようだ。

ジュラーニ師の当該発言のタイムコードは、0:48:22あたりである。

 أولًا نحن نعرف الواقع كما تعرفون لا يوجد شيء اسمه جيس سوري حر، هي مجموعة فصائل تلتقي في اسم، ولا أحد له ارتباط تنظيمي مع الآخر، ليس هو جيش وليس هو تنظيم، إنما هو شعار واسم صار بين الناس والناس مشت عليه

「あなた方もご存じのとおり、我々も事実は次のとおりであると承知している。そもそも、自由シリア軍などというものは存在しない。それは単に、名前が同じというだけのグループの寄せ集めであって、そこにいる者の間に組織的なつながりはない。それは、軍でもなければ、組織でもない。ただのスローガンに過ぎない名前が、人々の間に広がったのだ」

ジュラーニ師はこう述べたあと、ヌスラ戦線に敵対的な行為を取る者に対しては自衛のため拘束し、イスラム法に則り然るべき裁きにかけていると強調する。他方、自由シリア軍に関する指摘について、記者団側は誰も反論しない。「自由シリア軍」という反体制派組織の本質について、極めて端的且つ適格な証言だったと言えよう。


↓画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
Mo2tamar_FHD

【イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ】西アフリカ・マリのアザワド地方のジハード戦士たちの勇姿


↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:267
題名:Snapshots from Azawad
和訳:アザワド地方からの写真
公開:2015年12月13日
組織:イスラム・マグリブ諸国のアルカイダ(AQIM)
出所:アンダルス・メディア(AQIM傘下)
言語:アラビア語
重要:★☆☆☆☆

【内容及び解説】
西アフリカ・マリのアザワド地方で戦うムジャヒディンたちの勇姿を撮影した写真を、アラビア語のナシード(歌)とともに紹介する動画。

北西アフリカの砂漠地帯を活動拠点とするAQIMのようなジハード主義組織は、インターネットやSNSを駆使した宣伝活動はあまり活発でなく、動画は非常に少ない。そのため、こうした静止画像でも、活動の一端を知ることのできる資料は貴重である。

↓「蒼き衣の者」トゥアレグ人のジハード戦士たち↓

「蒼き衣の者」トアレグ人のジハード戦士たち

【アラビア半島のアルカイダ】アルジェリアのガス生産施設を攻撃したベルモフタール師について「ムラービトゥーン」の指導者として健在だと明言

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:266
題名:مباركة البنيان المرصوص
和訳:「堅牢な建物」への祝意
公開:2015年12月12日
組織:アラビア半島のアルカイダ(AQAP)
出所:マラーヒム・メディア(AQAP傘下)
音声:アラビア語
重要:★★★☆☆

【動画の内容及び解説】
アラビア半島のアルカイダ(AQAP)の幹部であるイブラヒム・クーシ師による静止画と音声のみによる声明。

イブラヒム・クーシ師は、アルカイダ本部の前指導者である故オサマ・ビンラディン師の側近で、スーダン出身のジハード戦士である。9・11事件後、トラボラの戦いを生き延びたものの、アメリカ当局によって拘束された。そして、キューバのグアンタナモ収容所に10年以上もの間収監され、2012年の7月に釈放された。クーシ師が晴れてスーダンに帰国した際の映像がYoutube上に今も残されている。


その後、イブラヒム・クーシ師は、先日公開されたAQAPのドキュメンタリ宣伝動画に堂々と登場し、AQAPの幹部として迎えられたことが判明した。そして今回、公式スポークスマンとして音声による声明の発出を担当した。グアンタナモ収容所で10年もの間拘束した末、扱いかねて釈放してみたら、アルカイダの幹部に復帰してしまったという屈辱的な顛末を、アメリカ当局はどう考えているのだろうか。

去る12月4日、「イスラム・マグリブ諸国のアルカイダ」(AQIM)からアブドルワドゥード指導者の音声で、西アフリカ・マリの首都バマコでのラディソンブル・ホテル襲撃作戦に関して、「堅牢な建物」と題する声明が出されていた。そして今回のイブラヒム・クーシ師からの声明は、AQAPとしてAQIMによる作戦の成功に祝意を表明している。

クーシ師の発言の中で注目すべき点は、正式にAQIMの傘下に入ったジハード主義組織「ムラービトゥーン(※「ムラビトゥン」等の表記もあり)」について、モフタール・ベルモフタール(ハーリド・アブルアッバス)師が指導者として健在であると明言していることである。アルカイダの系列組織であるAQAPからの公式声明としてこの点が確認されたことは重要である。ベルモフタール師は一旦AQIMから離脱し、独自のジハード主義組織「覆面旅団」や「血盟団」を指揮していたが、アルジェリアのイナメナスでガス生産施設に対する攻撃作戦(※10人の日本人を人質として拘束した上に殺害)を行った後、「ムラービトゥーン」の指導者としてAQIMに復帰した形となる。

クーシ師は、「ムラービトゥーン」のAQIMへの合流を称賛するとともに、アルカイダ本部の指導者アイマン・ザワヒリ師の下での結束を強調し、タリバンの指導者アクタル・マンスール師に対して改めて忠誠を誓っている。また、世の東西を問わず不信心者が結託してイスラム世界との戦争に乗り出しているとの認識の下で、各地のジハード戦士たちにも小異を超えた大同団結を呼びかけている。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓

 画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

【イスラム国】「ファルーク機甲旅団」による軍事演習を公開

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:265
題名:والموعد دابق
和訳:そして果たし合いはダビクで
公開:2015年12月11日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)
音声:アラビア語
重要:★☆☆☆☆

【動画の内容及び解説】
イスラム国の精鋭部隊「ファルーク機甲旅団」による演習の宣伝動画。動画に出てくるレベルの戦車や装甲車を所有していることは、過去の動画等で既知の事実であり、新たな情報価値には乏しい。前半のジハード戦士たちが料理や食器洗いなどに勤しみ、かつての艱難辛苦ぶりを伝えるシーンの方が個人的には興味深いのだが、そちらはわずかな尺しかなく残念である。

ソマリアのジハード戦士がイスラム国に忠誠を誓ったものの、「アッシャバーブ」によって殺害か

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:264
題名:بيعة مجموعة جديدة خن المجاهدين في الصومال لخليفة المسلمين إبرهيم بن عواد الحسيني القرشي
和訳:ソマリアでジハード戦士の新たな一団がイスラム国のカリフに忠誠を誓う
公開:2015年12月8日
組織:不明
出所:不明
音声:ソマリ語(アラビア語字幕)
重要:★☆☆☆☆

【動画の内容及び解説】
ソマリアのジハード戦士の一団(10人弱)が、イスラム国のバグダディ指導者をカリフとして忠誠を誓う動画。

動画に顔を出して登場する「アブナアマン・インターリ」と称する人物について、バグダディ指導者に忠誠を誓った後、ソマリアのジハード組織「アッシャバーブ」(※アルシャバブ等の表記もあり)から刺客を差し向けられて殺害されてしまったとのテキストが、動画の最後に表示される。何とも不可解な動画である。ソマリアにおいてイスラム国とアルカイダ系の「アッシャバーブ」の間で、ジハード戦士の激しい引き抜き合いが行われていることが推測される。

↓アブナアマン・インターリと称する人物

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード1

↓イスラム国に忠誠を誓った後、アッシャバーブにより殺されたとしている
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2

【アラビア半島のアルカイダ】ジハードの現代史をイスラム教の導師「ウラマー」が果たした役割とともに振り返る

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード3
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード(高解像度)↑

番号:263
題名:حراس الشريعة
和訳:シャリーアの守護者たち
公開:2015年12月9日
組織:アラビア半島のアルカイダ(AQAP)
出所:マラーヒム・メディア(AQAP傘下)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【動画の内容及び解説】
アフガニスタンに侵攻した旧ソビエト連邦に対するジハードから、ボスニア、チェチェン、ソマリア、9・11、イラク、そしてAQAPが拠点とするイエメンといった国々でのジハードの現代史を、イスラム教の導師である「ウラマー」たちが果たしてきた役割とともに振り返るドキュメンタリー宣伝動画。

アルカイダの歴代の指導者や幹部たちの貴重な映像や証言が満載である。日本政府が昨日設置したばかりの「国際テロ情報収集ユニット」の新米分析官に、これで勉強しろといわんばかりのタイミングで公開されたのは幸いであろう。しっかりと有効活用してほしい。


↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2
画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

イスラム国構成員のSNSアカウントは存在しない

国際テロ情報収集ユニットのみなさん
外務省内に「国際テロ情報収集ユニット」が発足し、警察も同様にネット上の動画や声明などの収集に漸く重い腰を上げた。ところで、NHKの関連報道でいささか気になる点があったので、該当部分を以下引用する。

・・・(※河野国家公安委員長は)過激派組織IS=イスラミックステートなどによる国内でのテロの危険性について、「危険性はあると思っていて、国内でも、ISと連絡を取っていると公言している人物やISに忠誠を誓っていると思われる人物が存在している。警察もしっかりとモニタリングをしているので、テロにつながらないよう厳しく取り組んでいきたい」と述べました。

・・・(※日本)国内でも、大学生がISに戦闘員として加わるためにシリアへの渡航を計画していたほか、インターネット上でISを支持する内容や、ISの関係者を名乗る人物とやり取りをしている書き込みが相次いで見つかっています。・・・

・・・警察庁は、インターネット上でテロに関する情報を自動監視するシステムの整備・・・(※中略)など、テロを未然に防ぐ対策の強化を急いでいます。

こうした報道を見る限り、どうも日本の警察及び外交当局は、「イスラム国の公式ホームページ」だとか、「イスラム国公式のSNSアカウント」のようなものが存在し、それをモニタリングしていれば事足りると気楽に考えているような節があるが、そういうものは存在しない。

(ちなみに、2014年の中ごろまでは、イスラム国公式の広報部門である「フルカーン・メディア」や、「ハヤート・メディア」の公式ツイッター・アカウントなるものが存在した。カリフ就任宣言の動画が公表された頃には、すべてのアカウントがツイッター事務局により凍結されてしまった。)

「それなら、公式でなくても、イスラム国の構成員が運営しているSNSアカウントを監視すればよい」とでも考えているのかもしれない。しかし、そういうものも存在しない。存在するのは、イスラム国の支持者たちが運営するアカウントである。そうした無数のアカウント運営者の一部の者たちが、どこからか新たな声明や動画を入手すると、それをファイル共有サイト等にアップしてURLを拡散させることで、イスラム国の広報活動の一端を担っている。そうした状況を、まずは理解しなくてはならない。

以上の根拠として、イスラム国から発出された2015年9月26日付の回章第94号を、次に示しておくことにする。新組織の新米分析官の諸氏にとっては参考になるだろう。関係の在外公館にも転電することをお勧めする。


イスラム国SNS規制

この回章のとおり、イスラム国の構成員は、幹部であろうと末端の戦闘員であろうと、インターネットを利用して、イスラム国の名で如何なる広報活動を行うことも禁止されている。勝手に外国メディア等の取材に応じることも許されない。また、イスラム国に所属する者が、SNSアカウントを開くこと自体が禁止されている。こうした規則への違反が発覚すれば、処罰されることが明記されている。

当該回章の内容が徹底して遵守されていることを保証するものではなく、違反者はいるかもしれない。だが、ネット上で「イスラム国の関係者」を名乗る人物については、まず間違いなく偽物だと考えるのが自然であろう。

【イスラム国】チュニジア出身のジハード戦士たちが大統領警護隊バスに対する殉教攻撃の成功に祝意

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:262
題名:رسالة الموحدين بعد نسف المرتدين
和訳:背教者の始末を終えた唯一神の信仰者たちからのメッセージ
公開:2015年12月8日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:バラカ県広報部(イスラム国傘下、旧シリア領)
音声:フランス語、アラビア語
重要:★★★☆☆

【動画の内容及び解説】
チュニジア出身のイスラム国のジハード戦士たちが、フランスやチュニジアでの一連の作戦成功に祝意を表するとともに、更なる攻撃を警告する宣伝動画。2015年11月25日に発出されたチュニジアでの大統領警護隊のバスに対する殉教攻撃についての声明を聞いて、ジハード戦士たちが歓喜するシーンが動画の冒頭に挿入されており、当該事件に関連する初の動画である。動画の最後では、アサド政権の兵士が逆さ吊りにされ銃殺される。

重要な点は、チュニジア治安当局によって拘束され、刑務所に収監されている同志たちを、いつか解放すると強調していることである。チュニジアでは一時、イスラム国の支部が設立されたという声明が、アフリカのジハード主義組織の宣伝用SNSアカウント「イフリキヤ報道」を通じて発出されたが、以降(先日の大統領警護隊バスへの殉教攻撃まで)目立った動きが見られなかった。「イフリキヤ報道」も活動を停止している。これは、チュニジア治安当局による取締りが、一定の成果を上げていることを示唆しており、相当数のイスラム国メンバー及び支持者が拘束されているものと推測される。

チュニジアは、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動が、曲がりなりにも前進している唯一の国であるが、イスラム国の封じ込めにおいても成果を出している唯一の国と言ってよい。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓

 画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード1

【イスラム国】モーリシャスのジハード戦士が登場 イスラム国への移住を呼びかけ

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:261
題名:يَا قَوْمِ اتَّبِعُونِ أَهْدِكُمْ سَبِيلَ الرَّشَادِ
和訳:皆の衆よ従え、我こそは汝らを正しき道に導かん
公開:2015年12月7日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)
音声:フランス語、英語(アラビア語字幕)
重要:★☆☆☆☆

【動画の内容及び解説】
アフリカのモーリシャス出身のジハード戦士が登場し、イスラム教徒に向けてイスラム国への移住を呼びかける動画。呼びかけの合間に家族と遊園地で楽し気に過ごす場面が挿入される。特段重要な情報の開示はない。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

【ムラービトゥーン】フランスを始め西側諸国の国内での反撃を警告

ムラービトゥーン

北アフリカを活動領域としているアルカイダ系ジハード主義組織「ムラービトゥーン」(※「ムラビトゥン」などの表記もあり)が、2015年11月に西アフリカ・マリの首都バマコにおけるホテル襲撃作戦を実施して以降、公式広報部門「リバート・メディア」を通じた広報活動を活発化させている。上の画像は2015年12月8日に新たに公開されたもので、フランスや欧米諸国に対する警告文を掲載している。和訳は次のとおりである(※は訳者による註)。

※     ※     ※
イスラム・マグリブ諸国のアルカイダ傘下の部隊「ムラービトゥーン」の一団

『フランス及び西側諸国に告ぐ。
屈服したり取引に応じたりするのは我らのやり方ではない。お前たちが我らに挑んでいる戦いは、イスラムに対する十字軍の戦争に他ならない。お前たちが我らの国を侵略しても何の意味もなく、我らの賢明な主が定めたシャリーアが、ムスリムとその大地で適用されることこそが我らの望みだ。お前たちの国の奥深くで行われる我らの反撃を待つがいい。我らがお前たちと出会う場所は、ホテル(※ファナーディク)ではなく塹壕(※ハナーディク)だ。
アラーは偉大なり』
※     ※     ※ 

 「ムラービトゥーン」の最近の動向について、日本では何の関心も起きてないが、この組織は2013年の1月にアルジェリアのイナメナス付近の天然ガス生産施設を襲撃し、日揮の日本人従業員10人を殺害したジハード主義組織「血盟団」の後継組織である。組織の幹部がイスラム国への忠誠を誓うなど、内部対立の兆候があったが、最近はアルカイダ組織であることを改めて明確にしている。「血盟団」の指導者であったモフタール・ベルモフタール(ハーリド・アブルアッバス)については、何度も死亡説が報じられたりしたものの、ムラービトゥーン結成後も不気味な沈黙を保っている。

【イスラム国】イエメンのアデン州の知事を暗殺、軍の戦死者を追悼する写真展に向かう途中、暗殺現場の写真を世界のメディアが配信



2015年12月6日、イエメン南部の都市アデンで、アデン州の知事であるジャアファル・ムハンマド・サアドが、イスラム国のイエメン支部「アデン・アビエン州」によって殺害された。イスラム国から発出された声明によれば、爆弾が仕掛けられた車を路駐させ、州知事が乗っていた車が傍を通りがかったところで爆発させて、州知事の護衛に当たっていた8人と共に殺害したとしている。

殺害されたサアド州知事が車で向かっていたのは、シーア派武装勢力「フーシ派」との戦闘で死亡した兵士を追悼する写真展の会場だった。、まさか自分が殺害され、その写真が世界中のメディアによって配信されるとは思っていなかっただろう。

 ↓アデン州の知事の殺害に関するイスラム国の声明↓
イエメン南部アデンで悪魔の知事を抹殺した声明
 
 知事暗殺に成功した瞬間の写真も公開されている。
イエメン南部アデンで悪魔の県知事を抹殺1
イエメン南部アデンで悪魔の県知事を抹殺2
イエメン南部アデンで悪魔の県知事を抹殺3

 同じくイスラム国のイエメン支部「ハドラマウト州」も、作戦の成功を祝う写真を配信した。生贄として家畜を屠り、祝いの宴を開いたことを示唆する写真を公開している。
イエメン南部アデンで悪魔の知事抹殺を祝うための食事

ところで、時事通信はイスラム国からの声明を一切検証することなく、ロイター通信の情報を鵜呑みにし、次のとおり「自爆攻撃」であったなどと報じている

 【カイロ時事】ロイター通信によると、イエメン南部アデンで6日、アデン州のサアド知事が乗った車列が自爆テロに遭い、知事を含む少なくとも7人が殺害された。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
 自爆犯は車に乗ったまま、知事の車列に突っ込んできたという。サアド氏はハディ大統領の側近として知られる。(2015/12/06-19:03)
 

【ムラービトゥーン】西アフリカ・マリの首都バマコでラディソン・ブル・ホテルを攻撃した殉教者2人の写真を公開

ラディソンホテルを攻撃したじ「ムラービトゥーン」の殉教者たち2人

2015年11月20日、西アフリカ・マリの首都バマコにあるラディソン・ブル・ホテルに対する攻撃作戦について、これを行った2人の殉教者の写真が公開された。

イスラム・マグリブ諸国のアルカイダの傘下組織である「ムラービトゥーン」の公式広報部門「リバート・メディア」が発表した。関連参考記事はこちら

【イスラム国】ジハード戦士の訓練の様子を紹介、食事や寝床の風景も

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:260
題名:مداد الخلافة 2
和訳:カリフ制のスタイル2
公開:2015年12月5日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【動画の内容及び解説】
イスラム国のジハード戦士たちの訓練の様子を紹介する宣伝動画。訓練自体は、過去の動画にもよく見られた光景で、あまり新味はない。

一方、食事と宿舎の場面は多少興味深い。食事については、ジハード戦士が斯様なご馳走を毎日食べるのは非現実的で、映像は特別な食事会だと見られる。寝床には、多数の二段ベッドが並べられている。イスラム国のジハード戦士たちは、空爆によって一網打尽にされることを避けるため、多人数で集まらず分散して暮らしているとの情報があるが、果たして本当にこれ程の人数が一か所で寝起きしているのだろうか。仮にそうなら、欧米や日本でつくる十字軍連合は、是が非でもその場所を突き止め、空爆したいところであろう。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓
イスラム国食事イスラム国兵舎

【イスラム国】公式ラジオ放送「アルバヤン」が米銃乱射事件を「支持者による攻撃」として報道

画像をクリックして音声ファイルを再生またはダウンロード
↑画像をクリックして音声ファイルを再生またはダウンロード

アメリカ西部カリフォルニア州で日本時間の3日早朝、障害者の支援施設に武装した2人が押し入って銃を乱射し、14人が死亡した事件で、イスラム国の公式ラジオ放送局「アルバヤン」が12月5日放送のデイリーニュースで、イスラム国の支持者が実行したとトップニュースで報じた。ニュースでは、実行者の2人が、唯一神アラーによって殉教者として受け入れられるように祈念している。

↓こちらは英語版の「アルバヤン」12/4-5放送ニュース↓

画像をクリックして音声を再生

安倍総理官邸肝いりの「外務省国際テロ情報収集ユニット」は機能するか

画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード
外務省内に、「国際テロ情報収集ユニット」なる組織が設置された。NHKの報道によると、いわゆる「イスラム過激派組織」の情報を常時収集する組織だという。

フリージャーナリスト・後藤健二氏らがイスラム国の人質となり殺害された事件では、日本政府はイスラム国からの新たな声明の入手において、当ブログ管理人が協力していたテレビ朝日の後塵を拝する有様であった。2015年1月29日午前8時6分にイスラム国から後藤氏の肉声による新たな声明が出ており、テレ朝の情報番組「モーニングバード」が生放送中に第一報を放った(ちなみにNHKは40分遅れ)。これに対し、菅官房長官と岸田外相に報告が入ったのは何と午前9時過ぎで、この両者は衆院予算委員会を開始直後に退席せざるを得なかったのである。



外務省にはアラビア語を研修した職員が100人以上いるという。それにもかかわらず、当ブログ管理人たった一人に出し抜かれるような体たらくであった。こんな情けない状態が許される訳もなく、組織の見直しを図るのは当然だが、その陣容を見る限り、おそらく総理官邸の期待ほどには機能しないだろう。NHKは次のとおり報じている。

*     *     *
「国際テロ情報収集・集約幹事会」は、杉田官房副長官を議長に、外務省、防衛省、警察庁、公安調査庁などの幹部で構成され、政府内の国際テロに関する情報を集約し、対策を協議するなど国際テロ対策の司令塔の役割を担います。
また「国際テロ情報収集ユニット」は、イスラム過激派の動向など国際テロに関する情報を常時収集することを目的としていて、4人の審議官がそれぞれ、東南アジア、南アジア、中東、北・西アフリカの4つの地域を担当します。
そして、地域の実情に詳しく言語が堪能な職員を在外公館に派遣し、海外の情報機関などとの連携を強化するということです。
*     *     * 

すなわち、新たな組織のスタッフは、元々外務省の職員又は他省庁からの出向者の寄せ集めである。終身雇用と年功序列の賃金体系の下で、安泰な身分を保証された国家公務員が、2~3年で異動していくのである。「国際テロ情報収集ユニット」に異動してくる職員は、霞が関の人事ローテーションの中で、畑違いの仕事を転々としている人たちである。つつがなく任期を務めた後は、テロ情報のことなどきれいさっぱり忘れていく。

日本政府が誇る「地域の実情に詳しく言語が堪能な職員」の中に、ジハード主義組織の動画・声明を1000本以上観て英語・アラビア語で分析し、独自にアーカイブしている当ブログ管理人の様な貴重な分析者は皆無だろう。また、そうした職員を「在外公館に派遣」するなどとしているが、そんな簡単に実員を増やせるはずもなく、既に大使館で働いている職員に新たな担当業務を兼任させている可能性が高い。ある日突然「館内の職員の中からナンチャラ担当官を指名せよ」という摩訶不思議な訓令が本省から来て、現場の片手間仕事が増えるのである(無論、特別な手当はつかない)。

要は、政府は全く本気でないのである。世界各地でグローバル・ジハードが進行する中、せいぜい組織いじりでもして、何か仕事をしている振りでもしなければ格好がつかないのだろう。日本国内で大規模なテロでも起きない限り、本腰を入れる気になれないのも無理はない。自らの人事が最大の関心事の小市民的公務員に、死をも恐れぬジハード戦士との戦いは荷が重すぎるのである。


【イスラム国】イエメン南部アデンで首相や閣僚が滞在中のホテルに対する殉教攻撃…実行者と爆破の映像を公開

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード2
↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↑

番号:259
題名:ثأر الكماة
和訳:勇者の復讐
公開:2015年12月4日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:アデン・アビエン県広報部(イスラム国傘下、イエメン南部)
音声:アラビア語
重要:★★☆☆☆

【動画の内容及び解説】
イスラム国のイエメン支部「アデン・アビエン県」による広報動画。シーア派武装勢力「フーシ派」(※「ホウシー」等の表記もあり)を敵視し、その捕虜を殺害する。また、フーシ派に敵対するイエメン政府や、イエメン政府を支援する湾岸諸国に対する敵対姿勢も明確にしている。

2015年10月6日、イエメン政府のバハーハ首相をはじめとする閣僚らが滞在していたアデンのパレス・ホテルに対し、イスラム国のジハード戦士が殉教攻撃を敢行した。その時の映像が、今回の宣伝動画に収められている。
治安部隊の防衛線をイスラム国のジハード戦士たちによって易々と突破され、政府指導部の滞在先に対する殉教攻撃を許した屈辱を認められないイエメン政府側は、「何者かがロケット砲を打ち込んだ」などと発表し、世界中のメディアがろくに検証もせぬまま垂れ流していたが、すべて虚偽であったことは明白である。

他にも、UAE軍や政府軍の拠点に対する殉教攻撃の映像も公開されている。

↓画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード↓

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

記事検索
amazon.co.jp
カテゴリー