2016年03月

【ベルギー連続爆破攻撃】イスラム国の関連動画リンク集

関連する宣伝動画のリンクを随時追加予定。
内容はほぼ同様で、戦闘員がジハードの成功を祝い、欧米諸国に警告する内容。最初に公開されたニナワ県広報部の動画のブログ記事を参照。



20160327_IS_Furat_'Ain_To_'Ain_Belgium
↑2016年3月27日公開 ユーフラテス県広報部(旧シリア・イラク領)
『目には目を』 フランス語話者のジハード戦士たちが登場

20160326_IS_Raqqa_Qazaf_Qulubihim_Ru'ab_Belgium
↑2016年3月26日公開 ラッカ県広報部(旧シリア領)
『そして彼らの心に恐怖を打ち込んだ』
オランダ語話者のベルギー出身戦闘員が登場(アラビア語字幕付)

20160326_IS_Tarabulus_Belgium_Devastating_Bitter
↑2016年3月26日公開 トリポリタニア州広報部(旧リビア領)
『この次はより悲惨で苦々しいものとなろう』
英語話者のジハード戦士が登場する。

20160325_IS_Khayr_Their_Pain_Your_Pain_Belgium
2016年3月25日公開 カイル県広報部(旧シリア領)
『汝らが痛みを感じるように、彼らも痛みを感じている』
ベルギーでの攻撃に関し、イスラム国領内の市民の喜びの声を伝える


20160325_IS_Ninawa_Jazaan_Wifaqan
↑2016年3月25日公開 ニナワ県広報部(旧イラク領)
『等しい報い』 この動画の内容詳細は当ブログ記事を参照。

【イスラム国】公式アラビア語広報誌『アルナバ』 バックナンバーのリンク集(随時更新中!)

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『アルナバ』第56号 2016年11月24日配信
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『アルナバ』第55号 2016年11月17日配信
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『アルナバ』第54号 2016年11月10日配信
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『アルナバ』第53号 2016年11月3日配信
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『アルナバ』第52号 2016年10月27日配信
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『アルナバ』第51号 2016年10月20日配信
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『アルナバ』第50号 2016年10月13日配信
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『アルナバ』第49号 2016年10月5日配信
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『アルナバ』第48号 2016年9月27日配信
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『アルナバ』第47号 2016年9月20日配信
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『アルナバ』第46号 2016年9月6日配信
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『アルナバ』第45号 2016年8月30日配信
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『アルナバ』第44号 2016年8月23日配信
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『アルナバ』第43号 2016年8月16日配信
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『アルナバ』第42号 2016年8月9日配信
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『アルナバ』第41号 2016年8月2日配信
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『アルナバ』第40号 2016年7月26日配信
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『アルナバ』第39号 2016年7月19日配信
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『アルナバア』第38号 2016年7月12日配信
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『アルナバア』第37号 2016年6月28日配信
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『アルナバア』第36号 2016年6月21日配信
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『アルナバア』第35号 2016年6月14日配信
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『アルナバア』第34号 2016年6月7日配信
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『アルナバア』第33号 2016年5月31日配信
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『アルナバア』第32号 2016年5月24日配信
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『アルナバア』第31号 2016年5月17日配信
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『アルナバア』第30号 2016年5月10日配信
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『ナバア』第29号 2016年5月3日配信
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『ナバア』第28号 2016年4月26日配信
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「ナバア」第27号 2016年4月19日配信
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「ナバア」第26号 2016年4月12日配信
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「ナバア」第25号 2016年4月5日配信
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「ナバア」第24号 2016年3月29日配信
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「ナバア」第23号 2016年3月22日配信
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『ナバア』 第22号 2016年3月15日配信
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『ナバア』第21号 2016年3月8日配信
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『ナバア』第20号 2016年3月1日配信
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『ナバア』第19号 2016年2月23日配信
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「ナバア」第18号 2016年2月16日配信
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『ナバア』第17号 2016年2月9日配信
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『ナバア』第16号 2016年2月2日配信
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2016年1月26日配信 イスラム国公式のアラビア語紙『ナバア』15号

画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード
↑画像をクリックして『ナバア』第15号を閲覧又はダウンロード↑

イスラム国のアラビア語公式広報誌『ナバア』第14号
2016年1月19日発刊

↓画像をクリックして『ナバア』第14号電子版を閲覧又はダウンロード
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各号の宣伝バナーをクリックするとダウンロードリンク先へ移動
(※電子版による『ナバア』の配信が開始されたのは第10号から)

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アラビア語広報誌「ナバア」をイスラム国の領内で配布
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【過去資料】ヌスラ戦線のジュラーニ指導者による声明 アサド政権との停戦に応じず断固戦い抜く姿勢

読者の方から、次のようなコメントをいただいた。

1. 記者 2016年03月26日 18:09
更新が再開されたと認識してよいでしょうか?
そうであれば、中断以前の出来事も記事にして欲しいです。

このブログは、アクセス数こそ微々たるものだが、研究者をはじめ報道関係の方々にフォローしていただいている。そして今後とも、一般向けに分かりやすいものというよりは、玄人向けに有益な内容をお届けすることを心がけたい。

更新の「中断以前の出来事」を振り返るに、最も重要だったのは、2016年2月26日に公開された、ヌスラ戦線の指導者であるアブムハンマド・ジュラーニ師の声明だろう。まずは、この音声による声明について取り上げることにする。

↓画像をクリックしてヌスラ戦線指導者の声明を再生又はダウンロード
画像をクリックしてヌスラ戦線指導者の声明を再生

 『これぞアラーと使徒が我らと交わした約束』と題するアラビア語の本声明は、アサド政権の部隊と反体制勢力の間で停戦が発効する2月27日を目前に控えたタイミングで発せられた。ヌスラ戦線として、軍事力によるアサド政権の打倒を飽くまで目指す方針を強調している。また、シリア国民にジハードの貫徹を呼びかけるとともに、周辺国のスンニ派の民衆に対しても、シーア派との戦いとの位置づけの下で、シリアにおけるジハードへの支援を呼びかけている。

以下、ジュラーニ指導者の主な発言を抜粋し、和訳したものを掲載する。


*     *     *
 シリアの民衆に告ぐ。西側諸国とアメリカの悪巧みに警戒せよ。ラーフィダ派(※シーア派))とヌサイリ派(※アラウィ派)の狡猾さに警戒せよ。彼らは諸君をアサド独裁政権の時代に押し戻そうとしている。彼らは、諸君らが独裁者の支配から解放されるのを快く思っていない。東洋も西洋も、諸君らの解放が、他国へと広がっていくことを畏れている。諸君らは独裁者に立ち向かった最初の日、「服従よりも死を」と宣言したではないか。諸君らは有言実行の民であれ。
 
 諸君らの革命とジハードには、イニシアティブだの、猶予だの、和解だのが次々と降りかかってきた。ラクダル・ブラヒミ(※前国連特使)によるホムスでの停戦が終わると、後任のステファン・デミストラ(※国連特使)がアレッポで同じことを繰り返した。国連と国際社会が阻止したいのは、諸君が道を切り開くことで、諸国民に自由と尊厳の道標が示されることだ。
 
 1年半前にブラヒミのイニシアティブが示された時、ヌサイリ派(※アサド)政権側は交渉における立場を強化するために、ヌブル及びアル・ザハラー(※アレッポ県の町)に侵攻した。ところが政権側は、ハルダトナイン(※アレッポ県の町)の拠点で夥しい死者を出し、なおもファタハ軍は追撃の手を緩めなかった。ヌサイリ政権側はイドリブからジスル・シュグル及びアリーハを経て、サハル・アル・ガーブまで追い払われた。イランから全面的な支援を受けながらも、政権側は崩壊寸前だった。
 
 ところが、その後のロシアの介入のお陰で、棚上げされていたデミストラの計画が少し動き出した。ジハード戦士たちを交渉の場に引きずり出し、殉教者の血が湧き出る土地を明け渡させることが狙いだった。リヤドでの会議と3回目のジュネーブでの会議での議題は、アサド政権の退陣ではなく、屈辱的な停戦だった。
 
 停戦とは、シリアのスンニ派住民を何十万人も殺害した上に、何百万人も追い出した後に、新たに境界線を引き直して、スンニ派を少数派に貶めるものである。停戦とは、革命を埋葬し、シリアのジハードを国際会議のロビーや国連の紙の上の空論に置き換え、その本質からかけ離れたものにするものである。
 
 停戦とは、殺人等の犯罪行為の黒幕である政権の軍及び治安機関を温存させる政治的解決を導くものである。仮にバッシャール(※アサド大統領)が退くとしても、18か月の移行期間において、喜々として服従する者たちが国軍という名のバッシャールの民兵に組み込まれ、挙国一致内閣という名のヌサイリ派政権で、愚にもつかぬ閣僚ポストをめぐる争いに明け暮れるのである。

 今なおアメリカの空約束を頼みとする者たちに告ぐ。この5年間の嘘と背信行為にも拘わらず、まだ目が覚めないのか。諸君らがアメリカの善意に賭けた結果はどうだったのか。ジョン・ケリー(※米国務長官)に屈服しろと脅されただけではないか。更にアメリカは、諸君らの家族を犠牲にして、対ロシア及び対イラン関係を有利に進めようとしているのだ。

 真の交渉とは、戦場で行われるものである。戦場でこそ、核心が顕わとなり、偽善は封じられ、安心と安全への道筋が開けるのである。結果を話し合うのではなく、原因を正すべきである。この理屈は当の独裁者もよく理解しているはずだ。

 シリア国民に告ぐ。時代遅れの独裁政権を根絶するには、革命の成就しかない。これを貫徹せねば、払った犠牲や費やした財産が無駄になり、更に酷い独裁政権に逆戻りである。今やシリアは、歴史的な転換点を迎えている。イスラム世界が失われた栄光を取り戻せるか否かは、諸君らの勝利にかかっている。そして西側諸国が恐れているのは、まさにこの点なのだ。
 
 シリアで決着をつけることが出来なかった場合の影響について、周辺地域のスンニ派は十分に理解せねばならない。ラーフィダ派(※シーア派)とヌサイリ派(※アラウィ派)がシリアを制してしまえば、10年も経たぬ内に、戦いの場は預言者ムハンマドの地(※アラビア半島)へと移るだろう。既にイラクではラーフィダ派がのさばり、スンニ派は迫害されている。ラーフィダ派は更に、イエメンやシリアを狙っている。シリアが陥落したら、誰が預言者ムハンマドの地を守るというのか。

 イスラム教徒たちに告ぐ。シリアでのジハードとは、単にバッシャール(※アサド)政権との戦いではなく、この地域一帯をラーフィダ派(※シーア派)の手から守る戦いである。従って、すべてのイスラム教徒はこのジハードを支援する義務がある。シャリーア(※イスラム法)に則り、生命、財産及び一族郎党を賭して各自の役割を果たさねばならない。シリアの民衆は、諸君の支援を必要としており、失望させないでほしい。アフガニスタンのラーフィダ派どもの後塵を拝してはならない。
*     *     *

 ヌスラ戦線のジュラーニ指導者の公式声明は、2015年10月13日に発出された『ロシアの軍事介入…最後の矢』と題する声明以来となる。また、公の場での発言としては、2015年12月12日にオリエント・ニュースの記者たちによる共同インタビューの映像が公開された。

 過去の両声明では、リヤドやジュネーブでの和平会議を断固として拒否する姿勢を示しており、新たな声明でも、そうした姿勢に変化はない。ジュラーニ指導者率いるヌスラ戦線は、シリアでのジハードによるアサド政権の打倒を最優先とする姿勢で一貫している。

 スンニ派のシリア人であれば、誰しもが魂を揺さぶられる内容の声明ではないだろうか。これほどの演説ができる指導者は、今の中東には皆無といっていいだろう。 また、的確な情勢把握と戦略的思考においても群を抜いている。国際社会によって「テロリスト」扱いされるには、あまりに惜しい人物である。

【イスラム国】ベルギーでの連続爆破攻撃についてフランス語話者のベルギー出身戦闘員たちがイスラム国の街中からメッセージ

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↑画像をクリックして動画を視聴又はダウンロード

題名:جزاءً وفاقاً
和訳:等しい報い
公開:2016年3月25日(日本時間26日)
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ニナワ県広報部(イスラム国傘下、旧イラク領)
音声:アラビア語、フランス語(アラビア語字幕)
重要:★★☆☆☆

【内容及び解説】
 ベルギーの首都ブリュッセルにおける空港・地下鉄連続爆破事件に関する、イスラム国からの宣伝動画。フランス語話者のベルギー出身戦闘員たちが、欧米諸国の不信心者たちに向けてイスラム国の街中からメッセージを発する。


イスラム国の空爆被害とベルギーの地下鉄での悲鳴映像を重ねる
動画冒頭、イラクのモスルでの「十字軍連合」による空爆の被害の映像と、ベルギーの事件に関するニュース映像を引用して、「十字軍世界よ、痛みを思い知るがいい。イスラム教徒が味わっているように、お前たちも死の盃を味わうがいい」、「イスラム教徒の血が無駄に流されると思っているなら誤りだ。お前たちは幻想を抱いている。」といったアラビア語のナレーションが流れ、ベルギーでの一連の事件を同害報復であると位置づけている。

燃え上がり、吹き飛ぶベルギーのイメージ映像
↑爆発し吹き飛ぶベルギーのイメージ映像

その後、フランス語話者のベルギー出身戦闘員たちが登場し、広報センターや街の通りから、不信心者の欧米諸国に向けてメッセージを発する。


フランス語話者のベルギー出身戦闘員1
『聞け、不信心者ども。我らは今日、素晴らしい知らせに歓喜している。この喜びを、イスラム教徒の視聴者たちと分かち合いたい』

フランス語話者のベルギー出身戦闘員2
『享楽に現を抜かしていた者たちよ、そんな時代は終わった。お前たちは戦いの時代に入ったのだ。新たな時代では、お前たちの街の通りに血が流れる。今回の事件は、お前たちにとって悪夢の始まりに過ぎない。』

フランス語話者のベルギー出身戦闘員4
『イラクとシリアのイスラム教徒の血が無駄に流れることはない。我らは必ず勝利するだろう』

↓ブリュッセルでの攻撃を祝って子どもたちに菓子を配る
ブリュッセルの攻撃作戦を祝って子どもたちに菓子を配る

↓画像をクリックして動画を視聴またはダウンロード

【イスラム国】公式アラビア語週刊紙「アル・ナバア」第23号でベルギー連続攻撃事件の記事掲載

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2016年3月22日(日本時間23日)、毎週火曜日発行のアラビア語週刊紙「アル・ナバア」が配信された。上のバナー画像をクリックすれば閲覧できる。バックナンバーはこちら

何と早くもベルギーの連続爆破攻撃の記事が掲載されている。しかも一面トップの見出しを飾っている。
『イスラム国が十字軍のヨーロッパを再び震撼させる』
『ブリュッセルでの殉教作戦の結果、何百人もの死傷者』

アルナバア第23号1面

↓記事はこちら
「アルナバア」23号より、ベルギー連続爆破事件の記事
毎週火曜日発行のはずなのに、何故いつもより配信が遅れているのか疑問に思っていたが、この記事を締め切りギリギリでねじ込んだためだろう。あっぱれな記者魂である。 ジャーナリストとは、かくあらねばならない。

【イスラム国】 ベルギーでの連続爆破攻撃に関する公式声明(英・仏・アラビア語)

2016年3月23日AM01:32(日本時間)、イスラム国から、ベルギーの連続爆破事件に関する公式の声明が発出された。タイトルは、「速報 十字軍のベルギーに対し、ブリュッセルでの祝福すべき攻撃に関する声明」とされている。
↓画像をクリックして、声明を拡大可能
2016年3月23日ベルギー連続攻撃に関する声明
一連の作戦により、40人超を殺害、少なくとも210人を負傷させたとしている。事実関係で、一般の報道以上の新たな情報はない。
声明の締めくくりで、「イスラム国を攻撃する十字軍連合の国々に対し、我らは暗黒の日々を約束し、この次は更に狡猾で、もっと苦いものをもたらすだろう」などと主張しているが、具体的には明らかでない。


おそらく事件の詳細は、次号のイスラム国英語公式誌「ダビク」で明らかにされる流れだろう。


音声による声明こちら。「アルバヤン」でおなじみのアナウンサーの朗読


音声による声明の和訳起こし(※負傷者数がテキスト版と異なっている)


慈悲深いアラーの名において
十字軍のベルギーに対する、ブリュッセルでの祝福すべき攻撃に関する声明


まさにアラーのお恵みにより、カリフ国の治安部隊が、
・・・アラーが彼らに栄光と勝利をお与えになりますように・・・十字軍のベルギーを標的とした。

(ベルギーは)イスラム教の下で暮らす人々に対する戦争を絶えず行ってきた。
そこでアラーは我らの同志たちの手に力をお与えになり、
十字軍どもの本拠地において、彼らの心に恐怖を投げつけた。


カリフ国の複数の兵士たちが、爆弾ベルトを身にまとい、爆弾と機関銃を持って出撃した。
そして、ベルギーの首都ブリュッセルで入念に選ばれた場所に狙いを定めた。


そして、ブリュッセルの空港及び地下鉄の駅の内部へ侵入し、多数の十字軍たちを殺害した。
その後、彼らが集まっていた所で自爆ベルトを爆発させた。


この攻撃の成果は、十字軍の国々の市民40人超を殺害し、200人超を負傷させた。
まさしくアラーにこそ称賛はある。


イスラム国を攻撃する十字軍連合の国々に対し、我らは暗黒の日々を約束しよう。
この次は、さらに狡猾で苦々しいものがもたらされるだろう。

アラーによる清算と成就に称賛あれ。
栄光あるアラーよ、どうか我らの同志たちを殉教者としてお受入れくださいますように。


アラーは偉大なり。栄光はアラーとその使徒、信者たちにある。だが偽信者どもはそれを知らない。


※なお、2016年3月23日付の公式ラジオ「アルバヤン」でも、声明と同じ内容の報道がある。

↓以下はフランス語版の声明
 2016年3月23日ベルギー連続攻撃に関する声明フランス語

↓こちらは英語の声明
ベルギー連続攻撃事件_IS英語声明

【ベルギー空港・地下鉄連続爆破】イスラム国が公式報道機関を通じて一連の攻撃実行を宣言

2016年3月23日午前0時15分(日本時間)、イスラム国がベルギーの首都ブリュッセルでの連続爆破攻撃を行ったと、公式報道部門「アウマーク通信社(※「アマーク通信社」等の表記もあり)」を通じて発表した。以下、アウマーク通信社の英語版から記事を引用する。

Bombings Carried out by Islamic State Fighters Hit Belgium’s Capital Brussels

Bombings Carried out by Islamic State Fighters Hit Belgium's Capital Brussels

Brussels – Amaq Agency: Islamic State fighters carried out a series of bombings with explosive belts and devices on Tuesday, targeting an airport and a central metro station in the center of the Belgian capital Brussels, a country participating in the international coalition against the Islamic State.

Islamic State fighters opened fire inside Zaventem Airport, before several of them detonated their explosive belts, as a martyrdom bomber detonated his explosive belt in the Maalbeek metro station. The attacks resulted in more than 230 dead and wounded.

ベルギーは、イスラム国に敵対する「有志連合」に参加している国だという点を指摘しているほか、一連の攻撃で230人超を死傷させたとしている。 

最近立ち上げられたアウマーク通信社(※「アマーク通信社」等の表記もあり)の英語版を使って、本件の第一報がイスラム国から放たれた。英語版は単なる翻訳サイト以上の機関にまで成長したと言えよう。 なお、アウマーク通信社のアラビア語版では30分遅れの配信となった。

【イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ】アルジェリアでの日本人人質事件から3年、再びガス生産施設を攻撃

2013年1月、アルジェリア南東部・イナメナスのガス生産施設がジハード主義組織「血盟団」に襲撃され、日本人らが人質となる事件が発生した。この事件で、プラント建設大手「日揮」の従業員ら日本人10人を含む計17人のスタッフが殺害された。

事件から3年が経過する中、モフタール・ベルモフタール(ハーリド・アブルアッバス)率いる「血盟団」は、「ムラービトゥーン」という組織に代わり、その後「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の傘下組織となった。

そして、2016年3月18日、AQIMはアルジェリア南部インサラーのガス生産施設に対するロケット砲撃を行った。以下は、「イギリスのBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)社及びノルウェーのスタットオイル社の基地を標的」と題するAQIMが発した攻撃に関する声明文である。声明で、AQIMは日本人が人質となった3年前の事件(ティガントリン事件)に言及しつつ、アルジェリア当局が今なお、収奪的な多国籍企業と利益を共にするフランスや西側諸国の圧力に従属していることは明らかだとしている。

AQIM_Arabic1
AQIM_Arabic2
声明では、シェールガス開発による環境破壊を懸念するインサラーの住民の権利が無視され、アルジェリア当局は西側諸国企業の顔色を窺って抗議デモを弾圧したとして、AQIMは3年前にも標的としたBP社及びスタットオイル社が運営している石油施設を標的に選んだとしている。また、今後もシェールガス開発に関わる全ての西側諸国企業を直接の標的とすると宣言している。

「日揮」は、BP社のサブコントラクターとして、アルジェリアの資源開発に関わってきており、その結果3年前の事件に巻き込まれた経緯がある。今もこうした脅威は続いていることを示す重要な声明であるが、日本国内では全く報道されず、完全に無視されているのが現状である。

声明がアラビア語のため、注目されなかったのかもしれないが、アルカイダ系組織の声明を英語で配信している「グローバル・イスラミック・メディア・フロント」から英訳版も公表された。だが、それでも何らメディアで取り上げられる兆候がない。未だブログ更新を本格的に再開できる状況にないのだが、せめてここに記しておかねば、完全に風化してしまうだろう。

事件を起こした当の組織が3年前の事件に言及しながら、再び石油施設攻撃を行ったというのに、日本国内の誰一人として知らないようでは、亡くなった日揮の従業員の方々が浮かばれまい。日本人の安全保障に対する意識はこの程度なのか。痛ましい事件を教訓とすることもできず、遠い世界の出来事として忘却するだけとは、真に残念である。

AQIM
AQIM2
AQIM3

ジョン・キャントリー氏、再び… イスラム国の英語による情報発信の強化

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イスラム国によって「人質」として拘束されているイギリス人ジャーナリストのジョン・キャントリー氏が、アウマーク通信社(※「アマーク通信」などの表記もあり)から配信された2016年3月19日付の動画に登場した。
キャントリー氏の動静が伝えられるのは、2015年11月18日に配信された英語版広報誌「ダビク」の連載記事「パラダイム・シフト・パートⅡ」以来である。ジョン・キャントリー氏が登場する過去の動画については、当ブログの過去記事を参照。



今回の動画では、アメリカが率いる「対イスラム国十字軍連合」が、総額50億ドルもの戦費と20か月もの期間を費やしている空爆作戦について、今や標的にしているのは、設置費用が50ドルに満たない「メディア・キヨスク(※パンフレットの配布など情報発信の施設)」であるとジョン・カントリー氏は報告し、アメリカの諜報活動の破たんを小気味よく馬鹿にしている。
ジハード戦士を彷彿とさせる黒い服を身に纏い、イラクのモスル市内の空爆現場から皮肉たっぷりにレポートするジョン・キャントリー氏の痛快な主張に、真面に反論できる者は皆無だろう。十字軍連合に参加・協力している国々の納税者は、ずいぶんと気前が良いというほかあるまい。

外国人向けメディア部門の「アルハヤート・メディアセンター」ではなく、イスラム国の領内向けメディアである「アウマーク通信社」の配信動画に、ジョン・キャントリー氏が登場するのは唐突な印象を受けるかもしれない。ところが最近、アウマーク通信社は、英語による情報発信も着々と強化している。例えば以下のサイトでは、英語で配信されたアウマーク通信社の記事を読むことができる。
アウマーク通信社 英語配信強化キャンペーン中!!
アウマーク通信社の配信記事サイト・英語版
アウマーク通信社の配信記事サイト(Tumblr)
こうした英語による情報配信の強化というイスラム国の方針に、ジョン・キャントリー氏も一翼を担っていると見られ、遂に本人の登場に至ったのだろう。今後の活躍に注目したい。
↓アウマーク通信社の英語による情報発信サンプル
Amaq Agency

シリア北西部で拘束されたジャーナリスト安田純平氏の動画が公開 ※追記あり

↓画像をクリックして動画を閲覧できるリンク(ロイター)へ移動
画像をクリックして動画を視聴


シリア北西部イドリブ県ジスル・アルシュグルで「独立系」のメディア活動家(事実上は反体制派)をしているターリク・アブドルハックという人物が、安田純平氏の動画をフェイスブックで公開している。動画の内容についてはすでに多くの関連情報が出ており、詳しい説明は要さないだろう。

NHKの電話取材に応えたのは、このアブドルハックという人物と見られ、次のように話しているという。

・・・映像を公開したシリア人の男性はNHKの電話取材に答え「安田さんはアルカイダ系の武装組織ヌスラ戦線に拘束されており、映像は解放に向けた仲介役を務めている人物から16日に入手した」と話したうえで、映像がどこでどのような状況で撮影されたのかについては「分からない」としています・・・


「解放に向けた仲介役を務めている人物」については定かではないが、ヨルダン発のニュースサイトで、ヨルダン人による仲介に関する報道があり、イスラム系団体の弁護士を務めるムーサ・アブドルアティという人物が、日本の平和団体とヌスラ戦線の間で、安田氏の解放のために仲介役を務めていると主張している。

このムーサ・アブドルアティなる人物の話として、ヌスラ戦線のジュラーニ指導者および幹部が、安田氏の生命の保障とイスラム法に則った待遇、解放のための身代金の引き下げについて今後声明を発するだろうと報じている。また、今回の動画は交渉の進展を示すものとしている。

安田純平氏の件や、ヌスラ戦線による過去の外国人拘束事例については、当ブログの過去記事も参考になるだろう。

ところで、当ブログの本格的な更新再開には、今暫く時間がかかる見込みである。

※2016/3/18追記
 NHKの続報によると、トルコでアブドルハック氏と見られる人物に面会し、インタビューも行ったようだ。以下、記事の一部を引用。他の報道なども鑑みるに、シリア現地では、さまざまな「仲介業者」が蠢いているが、日本政府は殆どまともに取り合っていない様である。

・・・この男性(※アブドルハック氏か)は、仲介役の人物から安田さんの解放に向けた交渉は行われていないと聞いているとしたうえで、「仲介役の人物は、ヌスラ戦線の目的は安田さんが無事なことと、彼らが拘束していることを日本政府に伝えることだと話していた」と述べ、ヌスラ戦線が映像を撮影した理由は、日本政府と交渉したいためだと説明しました。

 この男性によりますと仲介役の人物はシリアの武装勢力に拘束された人を解放するための交渉の仲介を請け負っているシリア人のグループのメンバーだということです・・・

イスラム国に春の訪れ…美しく咲き誇る花々

イスラム国のアフガニスタン支部「ホラサン州」の広報部から、春の訪れを告げる美しい画像が配信された。場所はナンガハール県のアシーン地区となっている。

※以下の画像をクリックすると、イスラム国から配信されたオリジナルサイズの大きな画像を見ることができる。
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この桜のような花は、おそらくアーモンドではないかと思う(植物には詳しくないので、間違っているかもしれない)。西アジアが原産地らしく、中東地域の他の国々でも、よく見かけることがあった。

当ブログの管理人が、かつて中東にいたころ、桜よりも少し早い時期に咲く、桜にとても良く似た花を見ては、遠く離れた日本を思いだしていた。

ジハード戦士たちの奮闘を、日夜撮り続けているイスラム国の戦場カメラマンは、どんな思いでこの画像を配信しているのだろうか。

些か事情があり、ブログの更新が滞っているが、近い内に更新を再開させたいと考えている。

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