2017年04月

【イスラム国】殉教作戦のための新兵器 爆薬を積んだ車両にロケット砲を搭載


 イラク第二の都市モスルでは、イスラム国(IS)のジハード戦士たちとイラク政府軍の間で激しい戦闘が続いており、IS側は、爆薬を満載した車両に乗り込んで敵陣へ突撃する殉教作戦を敢行している。そうした中、ロケット砲を搭載した新たな殉教攻撃用の車両が開発され、実戦に投入された。運転席からの操作で、目標までの道中で障害となる敵の車両やバリケードなどをロケット弾で攻撃することができる。動画はIS系メディア「アマーク通信」のニュース・レポートに日本語字幕を付したものである。

【イスラム国】アマーク通信が米軍の「大規模爆風爆弾」による死傷者の発生を否定 ※追記あり

Afghanistan_Attack
20170414_IS_Amaq_No_Casualty_GBU-43B
アマーク通信 2017年4月14日付速報バナー
「昨日(13日)のナンガハルでのGBUー43/B型ミサイルによるアメリカの空爆について、関係筋はアマーク通信に対し、死傷者の発生を否定した」

※参考:AFP通信によると、 アメリカ軍は13日、アフガニスタン東部のナンガルハル州でイスラム国の地下トンネル施設を標的として、「GBU-43/B・大規模爆風爆弾」による空爆を実施したと発表した。この爆弾は、核兵器以外の通常兵器では最大の破壊力があり、「すべての爆弾の母」と呼ばれているという。
また、アフガニスタン国防省は14日、この爆撃で地下深くにあるイスラム国のトンネル施設が破壊されたとして、「IS戦闘員36人が死亡した」などと発表しているが、詳細は明らかでない。
ウルドゥー語版
20170414_IS_Amaq_No_Casualty_GBU-43B_Urudu

パシュトゥー語版
20170414_IS_Amaq_No_Casualty_GBU-43B_Pashutu

※追記2017年4月15日
AFP通信の続報によると、その後アフガニスタン当局は、「死亡したIS戦闘員の数は、14日の発表から3倍近く増えて少なくとも90人に達している」などと発表しているが、破壊された「トンネル施設」の現場の状況や、殺害したとされるIS戦闘員の遺体の写真等はない。

米軍は、爆撃の際の映像は公開したものの、戦果の検証については現地のアフガニスタン当局にまかせておく、という姿勢なのだろうか。失敗国家のアフガニスタン政府当局にまともな仕事を期待するのは酷というものだろう。

他方、米軍自慢の兵器による初の実戦での戦果が写真一枚ないようでは、「核兵器以外では最強」などという宣伝の信憑性にも疑問がつき、北朝鮮にさえなめられるだろう。米軍自身の発表が待たれる。

なお、IS側は15日、アマーク通信の英語版を配信し、改めて死傷者の発生を否定している。
20170414_IS_Amaq_No_Casualty_GBU-43B_English

【イスラム国】ジハード戦士が「インギマーシ(突撃)作戦」を自ら実況

 
イスラムのために戦うジハード戦士は、爆薬を満載した車両などで敵軍に突っ込むなど、自らの命を犠牲にして戦果を挙げる「イスティシュハーディ(殉教)作戦」を行うことで知られている。ところで、決死の覚悟に変わりはないものの、自らの命を犠牲にすることを必ずしも前提としない「インギマーシ(突撃)作戦」と呼ばれる作戦が行われることがある。

上の映像は、たった2人の若きジハード戦士が、敵の拠点に突撃して重機を爆破するという極めて危険な「インギマーシ作戦」を見事に成し遂げて無事に帰還するまでの状況を、頭部にカメラを装着して自ら撮影した実況レポートとなっている。「インギマーシ作戦」がどのようなものか、具体的に知ることができる貴重な資料である。

この映像は2017年4月9日にイスラム国ニナワ県広報部から新たに配信された宣伝動画「Maukib Al-nur(光の行列)2」の一部として公開された。この宣伝動画では、モスルにおけるイスラム国とイラク軍の戦闘で、イスラム国のジハード戦士たちが行った殉教攻撃の空撮が多数公開されている。

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20170409_IS_Ninawa_Maukib_Al-Nur_Poster

【イスラム国】公式スポークスマンのアブハサン・ムハジル師による声明 ※おわび


20170404_IS_Furqan_AbuHasan_Muhajiru_Fasbiru_Banner
 
イスラム国の公式スポークスマンであるジハード戦士、アブハサン・ムハジル師の2回目となる声明が公表された。

※おわび
この声明について、NHKの報道が誤っているという記事を書いてしまいましたが、当ブログ管理人が古い声明の方のファイルと間違えておりました。愚か者は当ブログ管理人でありました。内容が全く違っていて当然でした。猛省するとともに、読者の方々及びNHK関係者の皆様に謹んでおわび申し上げます。
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