イスラム国に対する軍事作戦を行うアメリカの「有志国連合」に参加しているオーストラリアの国防相が、TV番組のインタビューでイスラム国の指導者の名前すら答えらなかった。この無様な失態の動画に、早速アラビア語で「人類史上最もバカな国防相、戦っている相手の名前を知らず」とのタイトルとともに字幕がつけられ、イスラム国の支持者の間でSNSを通じて嘲笑の的となっている。

以下、AFP通信による報道の引用。

【4月15日 AFP】オーストラリアのケビン・アンドリュース(Kevin Andrews)国防相が、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の掃討作戦のためイラクに追加部隊を派遣することを発表した当日、IS最高指導者の名前を述べることができないという失態をさらした。

 アンドリュース国防相は14日夜、オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation)の番組に出演した際、司会者から繰り返しISの最高指導者の氏名を尋ねられたものの、何度聞かれても明確な返答を避け続けた。ISの最高指導者は、アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者とされている。

 同相はその後、ツイッター(Twitter)に「個々人にばかり注意を向ければ、過激派組織の脅威を黙殺することになる」とのコメントを投稿したが、豪メディアは同相が回答を拒否したのはバグダディ容疑者を知らなかったためと解釈して報じている。(c)AFP