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番号:225
題名: التدخل الروسي .. السهم الأخير
和訳:ロシアの軍事介入…最後の矢
公開:2015年10月13日
組織:ヌスラ戦線(アルカイダ系のシリア反体制派組織)
出所:マナーラ・バイダー・メディア(ヌスラ戦線公式)
音声:アラビア語(音声のみ)

【動画の内容及び解説】
アルカイダ系のシリア反体制組織「ヌスラ戦線」のアブムハンマド・ジュラーニ指導者による、ロシアの対シリア軍事介入に関する声明。ヌスラ戦線は、シリア反体制派組織の中でも最大の勢力であり、北西部のイドリブや南部のダルアなど広い地域を支配している。イスラム国とは敵対関係にある。

ジュラーニ指導者はこの声明で、アサド政権はイランやヒズボラの支援の下で存続を図ってきたが持ち堪えることができず、最早崩壊目前であるとの認識を示している。アサド政権の牙城であるラタキア陥落の危機が迫る中、ウクライナ問題で国際社会から孤立していたロシアが、シリア問題を利用して欧米との間で取引し、ロシアの復権を狙っているとの見方を披露している。その上で、ロシアのシリアに対する軍事介入を「東からの十字軍」と呼称している。

また、ジュラーニ指導者は、ロシアは旧ソ連時代のアフガニスタンへの軍事介入における敗北を忘れていると指摘し、今般のロシアによるシリアへの新たな侵略は、イスラム教徒の敵の矢筒に残された最後の一本の矢に過ぎないと述べている。ロシア軍機による空爆については、アサド政権の部隊による空爆と同レベルで、まともな標的を定めることができず無秩序に行われているとして、既に作戦の失敗の兆候が現れているとしている。

その他に注目すべき内容としては、ジュラーニ指導者はバッシャール・アサド大統領を殺害した者に対して、300万ユーロの報奨金と身の安全の保証を提示する一方、ヒズボラのハサン・ナスララ(ナスラッラー等の表記もあり)書記長を殺害した者に対しても、200万ユーロの報奨金と身の安全の保証を提示している。さらに、ロシア軍がシリアの一般市民を殺害するならば、カフカース地方のジハード戦士によってロシアの一般市民を殺害することも辞さない構えを示している。

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