サウジアラビアの政府機関が、Youtubeを利用した「イスラム過激派」対策を行っている。異宗派の共存や過激思想の否定をテーマとする短編動画を一般公募し、コンテストを開催する。これまでに応募のあった124作品をネットで公開しており、優秀作品には最大5万リヤル(約157万円)の賞金が贈られるという。上のリンクは、作品募集の宣伝動画。朝日新聞の関連記事はこちら。応募作品の一覧はこちら

興味深い試みではあるが、サウジアラビア政府が問題視するジハード主義組織は、プロ的な技術をもつ活動家たちによって制作されたクオリティの高い宣伝動画を配信しており、アマチュアによるコンテストだけでは対策にならないだろう。サウジアラビア当局が本腰を入れるつもりなら、映像の専門家やウラマーといった「プロ」を動員して対策を練る必要があろう。


↓朝日新聞の記事で取り上げられていたスンニ派とシーア派の少年の友情を描いた作品 

↑互いの父親が「あの子とは付き合うな」と言い聞かせても、少年たちは友情を育む 

↓スンニ派とシーア派の違いについて語り合う兄弟の動画

↑アラビア語音声だが、英語字幕が付いている