20160210_IS_Raqqa_HumlAdu4
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題名:هم العدو فاحذرهم 4
和訳:彼らこそ敵である警戒せよ4
公開:2016年2月10日
組織:イスラム国(IS、旧ISIS又はISIL)
出所:ラッカ県広報部(イスラム国傘下、旧シリア領)
音声:アラビア語(英語字幕)
重要:★★☆☆☆

【内容及び解説】
アメリカや日本等でつくる十字軍連合はイスラム国に対する空爆作戦を行っているが、標的に関する情報を集めるためにイギリス情報機関によってリクルートされたスパイ3人が犯行を克明に自供する。

そして十字軍連合による空爆作戦の犠牲者の遺族である少年が、空爆に協力したスパイ3人を乗せた車両の爆破装置を起動させ、同害報復を成し遂げるまでを撮影した宣伝動画である。

スパイの一人は、空爆の成果を撮影するために現場に向かったところ、その空爆に自分も巻き込まれて負傷し、搬送先の病院でイスラム国に逮捕されてしまったと供述している。

また、別のスパイは、知らない内にイスラム国によって逆に監視されていたと供述している。「イスラム国の壊滅は時間の問題」などと吹聴するイギリスの情報機関に騙されて、わずかな報酬で命懸けのスパイ活動をさせられながら、発覚すればあっさりと使い捨てにされる。

「日本も欧米の様に本格的な情報機関を設置すべきだ」などと主張する能天気な輩が後を絶たない。彼らのイメージする情報機関とは、せいぜいジェームス・ボンドの映画の妄想なのだろうが、現実の情報機関の仕事とは、この動画が示すとおりである。

↓イギリス情報機関がターゲットとする人物の写真を送ってきたと供述
イギリス情報機関の下でスパイ活動

↓十字軍連合の空爆に巻き込まれて負傷した上に病院で逮捕
空爆の戦果を撮影に行き負傷してしまい、イスラム国によって逮捕

↓イギリスのキャメロン首相に対する警告
イギリスのキャメロン首相に警告

↓十字軍連合の空爆による犠牲者の遺族の少年が登場
十字軍連合の空爆による犠牲者の遺族の一人

スパイを載せた車両の爆破装置を起動し同害報復を果たす
スパイに対する復讐を果たした空爆犠牲者の遺族