モフタール・ベルモフタール

 国際アラビア語紙「アッシャルクル・アウサト」の2016年11月23日付配信記事によると、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)の傘下組織である「ムラビトゥン」の指導者、モフタール・ベルモフタール(別名ハーリド・アブルアッバス)が、リビア南部で生存していると報じている。この情報は、リビア治安当局によって拘束されたベルモフタールの妻の供述に基づくものとしている。ベルモフタールの妻は、出産のためリビア中部のジュフラから東部のダルナの病院を訪れていたところ、治安当局に通報され、ジュフラへ戻る途中に拘束されたという。

2013年1月、アルジェリア南東部にあるイナメナスのガス生産施設が、ベルモフタールが当時率いていた組織「血盟団」に襲撃され、日本人を含む多数の外国人労働者が人質となる事件が発生し、プラント建設大手「日揮」の従業員ら日本人10人を含む計17人のスタッフが殺害された。この事件に関し、神奈川県警が人質強要処罰法違反容疑でベルモフタールの逮捕状を取っており、警察庁を通じて国際刑事警察機構
(ICPO)が国際手配を行っている。