Afghanistan_Attack
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アマーク通信 2017年4月14日付速報バナー
「昨日(13日)のナンガハルでのGBUー43/B型ミサイルによるアメリカの空爆について、関係筋はアマーク通信に対し、死傷者の発生を否定した」

※参考:AFP通信によると、 アメリカ軍は13日、アフガニスタン東部のナンガルハル州でイスラム国の地下トンネル施設を標的として、「GBU-43/B・大規模爆風爆弾」による空爆を実施したと発表した。この爆弾は、核兵器以外の通常兵器では最大の破壊力があり、「すべての爆弾の母」と呼ばれているという。
また、アフガニスタン国防省は14日、この爆撃で地下深くにあるイスラム国のトンネル施設が破壊されたとして、「IS戦闘員36人が死亡した」などと発表しているが、詳細は明らかでない。
ウルドゥー語版
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パシュトゥー語版
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※追記2017年4月15日
AFP通信の続報によると、その後アフガニスタン当局は、「死亡したIS戦闘員の数は、14日の発表から3倍近く増えて少なくとも90人に達している」などと発表しているが、破壊された「トンネル施設」の現場の状況や、殺害したとされるIS戦闘員の遺体の写真等はない。

米軍は、爆撃の際の映像は公開したものの、戦果の検証については現地のアフガニスタン当局にまかせておく、という姿勢なのだろうか。失敗国家のアフガニスタン政府当局にまともな仕事を期待するのは酷というものだろう。

他方、米軍自慢の兵器による初の実戦での戦果が写真一枚ないようでは、「核兵器以外では最強」などという宣伝の信憑性にも疑問がつき、北朝鮮にさえなめられるだろう。米軍自身の発表が待たれる。

なお、IS側は15日、アマーク通信の英語版を配信し、改めて死傷者の発生を否定している。
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