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番号:222
題名: شام ريف حماة روسيا تستخدم أسلحة جديدة لتستهدف بها الثوار
和訳:シリアのハマ郊外でロシアが反体制派を標的に新型兵器を使用
公開:2015年10月11日
組織:シリアの大地のファーティヒン軍
出所:シリアの大地のファーティヒン軍公式Youtubeチャンネル
音声:アラビア語

【動画の内容及び解説】
同盟者であるアサド独裁政権を防衛するため、シリアで軍事介入を行っているロシア軍は、下記のNHKの報道のとおり、一般市民への脅威が極めて高いクラスター爆弾を使用していると人権団体などから非難されている。

シリア反体制派組織の一つである「シリアの大地のファーティヒン軍」は、シリア中部ハマ郊外でのクラスター爆弾による空爆の映像をYoutubeで公開した。多数の閃光が集中的に放たれている様子はクラスター爆弾の特徴である。この部隊はそれほど強力な反体制派組織ではないため、関心を向けられることは稀だが、この映像はシリアにおけるクラスター爆弾使用の証拠として、SNSで大きな注目を集めている。

「シリアの大地のファーティヒン軍」とは、政権軍の離脱者でつくる「自由シリア軍」の複数の部隊を統合して、2014年の5月に結成された組織である。比較的宗教色の薄い「自由シリア軍」系の部隊でありながら、アサド政権に対する「ジハード」と、イスラム法「シャリーア」によって統治される国家の建設を目的に掲げている。こうした内容を綱領に掲げなければ、他の有力な反体制派のジハード主義組織からの協力を得られない現実を示唆している。

(以下、NHKの報道からの引用)
ロシア軍 シリアでクラスター爆弾使用か(10月11日 23時26分)
シリアでロシア軍が行っている空爆について国際的な人権団体は、国際的な条約で使用が禁止されているクラスター爆弾が使われたと批判し、ロシアに対して使用をやめるよう求めました。
シリアでは、ロシア軍が先月30日から過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅のためとして、空爆などの攻撃を続けています。
これについて国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は10日、今月4日に北部のアレッポ周辺で行われた空爆でクラスター爆弾が使われたとする報告書を発表しました。それによりますと、アレッポ近くの村ではパラシュートで落下するロシア製のクラスター爆弾の一部が見つかっており、ロシア軍が使用したか、ロシア軍の提供を受けてシリア軍が使用したと指摘し批判しています。
クラスター爆弾は多数の小型爆弾が広い範囲に飛び散り、不発弾として残って市民生活に長期的に被害を与えることから、使用を禁止する国際的な条約が5年前に発効しています。しかし、ロシアとシリアはこの条約に加盟しておらず、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は「ロシアとシリアはクラスター爆弾の使用をやめ、直ちに条約に加盟するべきだ」と求めています。
シリアではこれまでも、アサド政権のシリア軍が使用したクラスター爆弾で多くの市民が犠牲になっていると指摘されています。