NHKの報道によると、2016年7月23日、アフガニスタンの首都カブールで、市民がデモを行っていたところ、大きな爆発があり、これまでのところ61人が死亡し、207人がけがをしたとしている。
デモの参加者には、アフガニスタンでは少数派でイスラム教シーア派のハザラ人が多く、地元を通る大規模な送電線を建設するよう政府に求めていたという。また、事件後にISとつながりのある「アマーク通信」が、「ISの戦士2人がカブールでシーア派の集まりを狙って、身に付けた爆発物を爆発させた」と伝えたとしている。
NHKがアマーク通信を常時フォローするようになったのは素晴らしいが、本件については下の画像のとおり、既にイスラム国からの公式声明もでている。こちらのイスラム国ホラサン州の声明の方が詳しい情報があるので、是非とも言及していただきたい。少しでもお役に立てるよう、当ブログ管理人による全訳を掲載したので、参考にしていただければ幸いである。
こちらが、そのアマーク通信の速報バナーである。
(※アマーク通信については、アマク通信、アーマク通信、アマック通信等の表記もあり)
NHKがアマーク通信を常時フォローするようになったのは素晴らしいが、本件については下の画像のとおり、既にイスラム国からの公式声明もでている。こちらのイスラム国ホラサン州の声明の方が詳しい情報があるので、是非とも言及していただきたい。少しでもお役に立てるよう、当ブログ管理人による全訳を掲載したので、参考にしていただければ幸いである。
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(以下、声明の和訳(※は当ブログ管理人による補足)
(以下、声明の和訳(※は当ブログ管理人による補足)
速報 カブールでの2回の殉教作戦で
多神教徒のラーフィダ(※シーア)派の内70人が死亡、約200人が負傷
多神教徒のラーフィダ(※シーア)派の内70人が死亡、約200人が負傷
イスラム国ホラサン州 ヒジュラ暦1437年シャワル月18日
栄光あるアラーの祝福により、カリフ国の戦士であるナジブラ・ホラサニ及びタルハ・ホラサニの2人(アラーよ両者を受け入れ給え)がカブールで、多神教徒のラーフィダ(※シーア)派の集まりに対して手榴弾による攻撃に成功し、両者はその内の多数を死傷させた。更に両者は、残った者たちの只中で爆弾チョッキを爆発させた結果、約70人を殺害、背教者200人超を負傷させた。今回の祝福すべき作戦は、シャーム地方(※シリア)のスンニ派住民に対するヌサイリ(※アラウィ)派の戦いに、彼らが協力していることへの報復であり、ホラサンの大地及びその他のイスラム教徒の国々を、多神教の汚れから浄化するためでもある。まさに称賛は世界の主であるアラーにこそある。
(※和訳は以上)
「ホラサン州」という人口に膾炙していない固有名詞を避けたにもかかわらず、アナウンサーの方が「ISの地域そしk・・・地域組織を名乗るグループが・・・」と噛んでしまったのは、ご愛敬であろう。細かいことはともかく、流石はわが国公共放送と評価すべきであり、まさに感無量である。NHKの関連報道のリンクはこちら。
以下、NHKの記事を引用。
アフガニスタン爆弾テロ “IS地域組織”が犯行声明
アフガニスタン爆弾テロ “IS地域組織”が犯行声明
7月24日 11時52分
アフガニスタンの首都カブールで80人が死亡した爆弾テロ事件で、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織を名乗るグループが犯行を主張する声明を出し、現地では、反政府武装勢力タリバンに加え、ISという新たな脅威への懸念が広がっています。
アフガニスタンの首都カブールで23日、市民のデモを狙った爆弾テロ事件があり、これまでに80人が死亡、231人がけがをしています。
デモの参加者には、現地では少数派のイスラム教シーア派の人たちが多く含まれており、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織を名乗るグループが、「シリアでスンニ派を殺害しているシーア派に対する報復として、戦士2人が身に着けた爆発物を爆発させた」などと犯行を主張する声明を出しました。