↑AQAP「インスパイア・ガイド」の英語版を閲覧又はダウンロード
アラビア半島のアルカイダ(AQAP)の広報部門「マラーヒム・メディア」は2016年6月23日、「インスパイア・ガイド-オーランド作戦」と題する記事を公開した。記事は英語とアラビア語で配信され、フロリダ州のナイトクラブでの銃乱射事件について分析し、在米のイスラム教徒に向けて、同様の作戦を行うよう呼びかける内容である。記事の日付は6月17日となっており、6月13日の事件発生から間もなく執筆されたということになる。
ところで、当該作戦の実行者であるオマル・マティーン氏は、AQAPのようなアルカイダ系組織ではなく、それとは敵対関係にあるイスラム国に忠誠を誓っていたことが明らかになっている。この点について記事では、「所属する組織にかかわらず、イスラム教徒による対アメリカ攻撃を支持する」、「単独型ジハードは、アルカイダや他の組織によって独占されるものではない」として、すべてのジハード主義組織に対して、単独型ジハードの採用を呼びかけている。