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イスラム国によって「人質」として拘束されているイギリス人ジャーナリストのジョン・キャントリー氏が、アウマーク通信社(※「アマーク通信」などの表記もあり)から配信された2016年3月19日付の動画に登場した。
キャントリー氏の動静が伝えられるのは、2015年11月18日に配信された英語版広報誌「ダビク」の連載記事「パラダイム・シフト・パートⅡ」以来である。ジョン・キャントリー氏が登場する過去の動画については、当ブログの過去記事を参照。



今回の動画では、アメリカが率いる「対イスラム国十字軍連合」が、総額50億ドルもの戦費と20か月もの期間を費やしている空爆作戦について、今や標的にしているのは、設置費用が50ドルに満たない「メディア・キヨスク(※パンフレットの配布など情報発信の施設)」であるとジョン・カントリー氏は報告し、アメリカの諜報活動の破たんを小気味よく馬鹿にしている。
ジハード戦士を彷彿とさせる黒い服を身に纏い、イラクのモスル市内の空爆現場から皮肉たっぷりにレポートするジョン・キャントリー氏の痛快な主張に、真面に反論できる者は皆無だろう。十字軍連合に参加・協力している国々の納税者は、ずいぶんと気前が良いというほかあるまい。

外国人向けメディア部門の「アルハヤート・メディアセンター」ではなく、イスラム国の領内向けメディアである「アウマーク通信社」の配信動画に、ジョン・キャントリー氏が登場するのは唐突な印象を受けるかもしれない。ところが最近、アウマーク通信社は、英語による情報発信も着々と強化している。例えば以下のサイトでは、英語で配信されたアウマーク通信社の記事を読むことができる。
アウマーク通信社 英語配信強化キャンペーン中!!
アウマーク通信社の配信記事サイト・英語版
アウマーク通信社の配信記事サイト(Tumblr)
こうした英語による情報配信の強化というイスラム国の方針に、ジョン・キャントリー氏も一翼を担っていると見られ、遂に本人の登場に至ったのだろう。今後の活躍に注目したい。
↓アウマーク通信社の英語による情報発信サンプル
Amaq Agency